日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

『B・BLUE』 BOØWY ~ Bの意味するところ。考える人の数だけ答えはある?

”作者のもっとも言いたかったことは何か?”

というかなりの無茶問題が、しばしば国語のテストに見受けられる。

 

「知るかボケ」

が最も適格な答えだと思うが、

今も昔もそんな答えは許されないようなので

それっぽい回答を用意しなくてはいけない。

 

「それっぽい回答」というのが重要で、

要はいかに大多数の人を納得させられる答えを用意できるか

それだけがいわゆる正解に導くポイントだ。

つまりは多数決理論。

 

「作者」が決して人格破綻者ではなく

一般的な思考の持ち主であるという、

見ようによっては、見当違いも甚だしい前提に基づいている。

 

似たような例で、推理小説などで

「普通こうする」みたいな推理を行う探偵がいるが

事件を起こすような性格破綻者が、通常の行動原理で動くと

考える方がおかしいではないか。

 

 

 

さて、長い前置きを使って言い訳をしておいたところで、

いったいぜんたい、この楽曲のタイトルにある

「B」とは何なのだろうという、

間違えなく答えの出ない問題に取り組んでみようと思う。

 

まさか、「ブ、ブルー?」と

どもっているとは思えないので、

とりあえず歌詞の中にBを探してみよう。

 

 

「♪Oh Baby, Blue」

と歌っているので「Baby」かとも思うが

あくまでこのBabyは、「Oh Baby」のほうにかかっているので

単独でBlueにくっつけてしまうと訳がわからない。

 

 

続いて見つかるのは「Broken」と「Boys」。

意外なところでいうと「器用」の「B」。

 

"Broken Blue"(打ちのめされた憂鬱)、

"Boys Blue"(青ずくめの少年たち)、

"不器用ブルー"(戦隊モノのブルーのあだ名か?)

どれもなんとなく面白くて好みだけど、

もともと無理があり、内容にもそぐわない。

 

 

あるいは、次点、対抗馬、の意味合いを持つ

「B」という考えはどうだろう。

この用例ではB級グルメB級映画などの

「B級」という表現がいちばんおなじみだろうか。

 

"B Blue"(抑えとしてはアオっしょ。本命はやっぱアカかな?)

 

 

英語で俗にYouを「U」、Seeを「C」のように表現することがある。

単語を、発音が同じアルファベット1文字に置き換えているのだ。

では「B」だとすれば何か。

"Be Blue” だろうか。

やや意訳気味だが、「落ち込んでろ」という意味になる。*1

結構それっぽい答えで、これを回答にするために

こじつけの言葉をいくつかでっち上げてもいい。

いやいや、それなら"Bee Blue"(青く染めあげる蜂)でもいいじゃないか。

まったく意味通じないけど。

 

 

いろいろととりとめもなく挙げてみたものの

まあ、予想通りというかなんというか

決定打となる根拠がどれにもない。

 

そもそも、ものの本によると、

この曲のもともとのタイトルは「True Blue」で、

同じ1986年9月にリリースされたマドンナのシングル曲と

かぶってしまったため変えたものとか。

 

やっぱ意味なんてないんだろうな。

たぶんこれも、最適解は

「知るかボケ」なんだろう。  

 

 

 

最後に、無理やり解をもう一つあげておこう。

チャックベリーの名曲「ジョニー・B・グッド」のように

Bは人の名前のイニシャルという考えだ。

 

たとえば、Bobby Blue(ボビー・ブルー)さん19歳。通称B・B。

どこにでもいる、ちょっとシャイな青年だ。*2

彼がこの物語の主人公だ。

 

B・Bは彼女と続いた夢の日々が失われたことに

涙し、そして今度こそは彼女に

幸せになってほしいと本気で願っている。

 

二人で幸せになることはできなかったけど

お互い、破れた恋を背負って、

幸せになろうと誓うのであった。

そんなB・Bの物語。

 

・・・ダメ?

国語のテストであればペケだな。

 

 

名曲・聴きドコロ★マニアックス

ノイズ音を交えた出だしの力強いドラムソロが印象的。

そしてボーカルの導入をいざなうように

ギターがシンプルだが効果的なフレーズを入れる。

 

ノリのいいロックの始まる予感。

 

Aメロまでは完璧だと思う。

リズムを刻むギターの音が不規則にギャーと鳴るのも

故意か偶然か、いいアクセントになっている。

 

だけど、Bメロ、サビと進むにつれて

氷室の主旋律がメロディアスになっていくのに反して

そんな予感がだんだん薄まってしまうのがちょっと残念。

決して悪くはないんだけど、何かが足りない。

 

 

よく言われるように、BOOWYの魅力って、

シンプルなロックっぽさと

謡曲っぽいメロディーの融合なんで、

ある種しょうがないんだけども。

 

サウンドに関して、後年の『季節は君だけを変える』(1987年)

くらいまでこなれてくると、もっとピシッとしたんだろうけど

そのころにはバンド自体が消滅に瀕していたらしいので

難しいところだよね。

 

 

意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み

本文が、曲にあんまり関係ない方向に行ってしまったので

なんとなく全文日本語訳行ってみようか。

 

感情を忘れたような君の醒めたつぶやきに込められた、

別れの言葉をすぐには理解できず、

不意にあふれ出た涙で霞む街並みは、

急激に色あせ、つまらない景色になってしまった。

 

 

いい思い出として振り返るにはまだ早いんじゃない?

可哀そうな天使。僕が孤独にしてしまったんだね。

もう僕には君を幸せにしてあげることは出来ないみたいだけど

心から、次こそ君には幸せになってほしいと思う。

 

愛しき君よ、本当に。僕はいつも素直じゃなかった。

愛しき君よ、本当に。なぜなら君のやさしさが照れくさかったから。

 

 

ポケットに入ってしまうくらいの

ちっぽけな夢だったけど

それだけを信じて生きることができたんだ。

いつまでも信じていられると思っていたんだ。

 

ふたり愛し合った夜も

僕の天使は、実は不安で孤独だったんだね。

その笑顔の裏に隠れていた孤独に、

僕は気づかなかった。

 

愛しき君よ、本当に。愛することが下手くそだった僕。

愛しき人よ、本当に。知らないうちにお互い傷つけあっていたんだね。

愛しき人よ、悲しいね。いつも抱き合っていたはずなのに。

愛しき人よ、悲しいね。僕たちは、お互い求めるものが違っていたんだ。

 

 

失意に折れた翼を広げて。破れた翼だっていいんだ。

失意に折れた翼を広げて。もう一度飛んでみよう。

失意に折れた翼を広げて。悲しみに押しつぶされた心のままでいい。

失意に折れた翼を広げて。もう一度みんなに笑いかけてみよう。

 

 

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BEAT EMOTION

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B-BLUE

B-BLUE

 

 

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ビー・ブルー [EPレコード 7inch]シングルジャケット/amazonより

作詞 氷室京介、作曲・編曲 布袋寅泰

1986年(昭和61年)9月29日、東芝EMIより発売

 

歌詞はうたまっぷ

BOΦWY/歌詞:B・BLUE/うたまっぷ歌詞無料検索

 

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

B・BLUE - Wikipedia

 

オリコン最高位7位

脚注

*1:直訳するなら、「憂鬱であれ!」

*2:キャラ設定を考えるのって楽しいけど、冷静に考えるとだいぶ痛いよな。だからこれ以上はやめておく。