日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見による日本100名曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

『アメリカン・フィーリング』 サーカス ~ 滑川市民に告ぐ!今こそ立ち上がれ!

なぜだ。なぜなんだ。

昔からずっと疑問だった。

 

誰も気づかないのか。

気づいていても馬鹿らしくてやらないのか。

それとも著作権者の許可が下りないのか。

それとも実はやったけど不発だったのか*1

 

 

富山県、蜃気楼で有名な魚津市の隣に、滑川なめりかわという市がある。

日本海に面し、ホタルイカの水揚げで有名な港町だ。

 

もうずいぶん昔のことになるが、ゴールデンウイークをちょっと外した時期だったと思う。

富山県を訪れた際、深夜の観光ホタルイカ漁に参加しようとした。

船着き場前の駐車場にテントを出して仮眠をとっていたのだが*2

気が付いたらすでに日も高く、地団太を踏んだことを思い出す。

おとなしく待っていればよかったのだ。地元の人に教えられて入った

居酒屋での白海*3がたいへんうまかったのがいけなかったのだ。

 

アメリカン・フィーリング [EPレコード 7inch]
シングルジャケット/amazonより
アメリカン・フィーリング

アメリカン・フィーリング

  • サーカス
  • J-Pop
  • ¥250
 
  • 作詞 竜真知子、作曲 小田裕一郎、編曲 坂本龍一
  • 1979年(昭和54年)5月25日、アルファレコードから発売
  • オリコン最高位5位(年間21位/1979年)
  • 歌詞はうたまっぷへ:アメリカン・フィーリング サーカス 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索
  • 曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい:アメリカン・フィーリング - Wikipedia
  •  

    いったいぜんたい、冒頭から何を言っているのだろうか?

     

    曲を知っている人であれば、ぜひともサビを思い浮かべてほしい。

    知らない人はこちらから試聴してみてほしい。

    サーカスの視聴はどれもサビ部分が流れないので、

    庄野真代のカバーでどうぞ。 by

    「♪今わたしはコバルトの風

            feeling in なめーりかゎ, in なめりかーゎー (コーラス:なめりかわー)」

    (オリジナルのサーカスよりも、庄野のカバーの方がもろにこう歌っているよな)

     

    なんとも風光明媚な、初夏の滑川の情景を見事に表現しているではないか*4

    なぜに、なぜに滑川はこの曲をキャンペーンソングに使わないのだろう!

     

    「♪今きらめく季節の中で 抱きしめるから It's ぁめりかーぁー」

    こっちのほうは滑川とはあまり聞こえないが、その気になればもちろんナ・メ・リ・カ・ワ!

    アメリカはすでに遠くに消え去りし。

     

     

    9割がた本気の冗談はさておき、本題に戻りたい。

    しかし困ったことに、すっかり自分の中では滑川のキャンペーンソングになってしまって

    そこから離れられなくなっているので、歌い手の方に目を向けてみようと思う。

     

    サーカスというバンドは、男女2人ずつのハーモニーユニットということで、

    どうしても同時代のユニット、ABBA*5を思い浮かべてしまうが、

    おそらくは売り手側の思惑の影響下にあったための、ビジュアル的な面を別にすると、

    全く違う、独自なコーラスの世界を作り上げている

    日本で全く無名であるスペインの曲*6のカバー

    『Mr.サマータイム』(1978年/ by )の

    オリジナルを大きく超えたオリジナリティがそのいい例だ。

    洋楽のカバーじゃなければ絶対採り上げるんだけどな。いかんせんここでは対象外。

     

    そのあたり、ジャクソン5*7の模倣のようなフィンガー5*8とは一線を画すものと思う。

     

     

    ああ、なんでか洋楽の方に話が流れて行ってしまうなあぁ。

    邦楽を紹介する記事のはずなのに。

     

     

    意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み

    「コバルトの風」

    コバルト自体は金属のひとつなので、

    鉄のような金属光沢を持つにすぎないが、

    ここでいうコバルトは、顔料のコバルトブルーを指す。

    深みのある混じりけのない鮮やかな青色だ。

     

    「あなたの胸は恋のエアポート」

    飛行場での恋、ならまだいいけど、あなたの胸が飛行場、では

    全然とどまることを知らない恋になってしまう。

    しかもとっかえひっかえとみた。

     

     

     

    現在入手可能な収録CD/視聴可能
    GOLDEN☆BEST/サーカス 歌の贈り物

    GOLDEN☆BEST/サーカス 歌の贈り物

    やっぱ生で聴きたい人は、ライブ・イベント情報&チケット
    ▼ サーカス
    icon icon

    ※該当曲を聴ける保証はありません。

     

     

     

    脚注

    *1:自分が知らないだけということも考えられる

    *2:多分こういう行為は今やったら怒られるのだと思う

    *3:当時まだまだマイナーな食べ物で、この時初めて存在を知った。

    *4:よく知らないけど、たぶんそう。北陸本線が新幹線開通で第三セクター化した名称が、「あいの風とやま鉄道」。藍の風、偶然だろうか?

    *5:『ダンシングクイーン』(1976年/ by)や『マンマミーア』(1975年/ by)、『マネーマネーマネー』(1976年/ by)などあまりにも有名

    *6:『愛の歴史』(ミッシェル・フュガン/1972年/ by

    *7:マイケル・ジャクソンの所属していた5人兄弟のバンド。『ABC』(1970年/ by )、『帰ってほしいの』(1969年/ by )、『アイルビーゼア』(1970年/ by )など多くのヒット曲を持つ。なお、妹のジャネット・ジャクソンジャクソン5には参加していないことを今回初めて知った。

    *8:恋のダイヤル6700』(1973年/ by )、『学園天国』(1974年/ by)、『個人授業』(1973年/ by