日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

『そして、神戸』内山田洋とクールファイブ ~ 全編クライマックス!(の一歩手前)

「♪コォぉぉぉべぇ~~~~」 最初聴いた時は、冗談なのかと思った。 いや、今でもこの出だしは冗談なんじゃないかと思っている。 テンション高めのイントロを受けた、 肩透かしのように意表を突く歌いだしから始まり、 息つぐ間もなく曲が高揚感を増してい…

『だれかが風の中で』 上條恒彦 ~ サムライは荒野にはいないんじゃないかなぁ

これがまさかの時代劇*1の主題歌だと知ったのは、 曲を知ってからずっと後のことで、 最初は、同名異曲だろうとしか思わなかった。 時代劇のイメージとはかけ離れているうえに、 いかにもでありがちな、カッコつけのタイトルだからね。 「♪雲は焼け 道は乾き…

『バン・バン・バン』 ザ・スパイダース ~ 脳内ババンバンがとまらない!

グループサウンズの東の雄、ザ・スパイダースと言えば、 その現役時代の足跡の大きさもさることながら、 解散後、元メンバーたちが音楽のみならず才能を発揮し、 もはや元スパイダース、という肩書すら不要になったほどの錚々たるメンツ揃いで、 その後の元…

『学生時代』 ペギー葉山 ~ 思い出が美しすぎるにも限度がある

「青山学院の第二の校歌」とも呼ばれているというから、 すっかり青山学院大学のことだと思っていたのだが 青山学院といっても、実は青山学院高等部ゆかりの歌らしい。 (ところで、「高等部」って声に出して言うと、「後頭部」とまったく同じだよな。) 少…

『旅の夜風』 霧島昇・ミスコロムビア ~ 夜の比叡山を行くのは修験者だけじゃないらしい

気が付けば、もはや昭和という時代も、 すでに歴史時代のひとつとなりつつあって、 現代というよりは近代、の扱いになってきているような気がする。 自分が幼少の頃を過ごした昭和の終わりの時代 -自分にとってはそれが歴史時代という感覚はまったくない-…

▼番外▼/『ガイア幻想紀』 川崎康宏  ~ テンションマックス、新説ワールドミュージック

今回は番外も番外。ゲームのBGMです。 タイトルを見てピンと来た方、もしくは、検索で直接こちらに来られた方、 イイもの取り揃えております。ごゆっくりどうぞ。 なにそれ?な方、ここはおそらく求めるものは無いので、 良ければこのサイト内の別のページで…

『Last Smile』 ラブ・サイケデリコ ~ 思わせぶりなそぶりに囚われたハナタレ小僧

この曲を聴くに思うは、 カッコいいことと退屈であることは、まさに紙一重であって ちょっと何かのボタンを掛け違えただけで、 かなりつまらない曲になったであろうことは想像に難くない。 かつて思い誤ってカラオケでこれを選曲してしまったがために シラー…

『恋愛レボリューション21』 モーニング娘。 ~ 発つ世紀末鳥あとを濁しまくれ!

なぜだ。なぜなんだ。 昔からずっと疑問だった。 (この出だしの登場は2回目) 誰も気づかないのか。 気づいていても馬鹿らしくてやらないのか。 それとも著作権者の許可が下りないのか。 それとも実はやったけど不発だったのか*1。 再度問う。なぜだ。なぜ…

『楓』 スピッツ ~ 意味深でありすぎることは、深い意味が無いに近しい

スピッツの歌詞の世界は、かくも意味深であって 深読みしようとすればするほど、各々聴き手の妄想の世界に突入していってしまう。 タイトルにしたって、物語のどこに楓が登場するかっていう問題に対し、 歌詞の中に木立の一本も見えないところを見ると*1 僕…

『ロカ』遊佐未森 ~ 変拍子をもクリアに透きとおらせる濾過装置

なにもこんなマイナーな曲を採り上げなくても、と思いつつ、 もしかしたらマニアックな層の来客を期待するスケベ心も持ちながら*1、 物陰からコッソリと声を大にして言いたいのは、 この歌がまれにみる5拍子の歌であるということ! 数少ない5拍子の曲として…

『One more time, One more chance』 山崎まさよし ~ 待ち人来たらず。だって待ち合わせていないので。

個人的願望としては、ここに歌われている「君」には なんとしてでも、生きていてもらいたい。 亡くした人に対して遂げられなかった思いを 夢のような奇跡の物語で叶えるなんて話は もはやあらゆるジャンルの物語で、手を変え品を変え語りつくされており 正直…

『ALICE』My Little Lover ~ 時計の針も逆さに回る、文字化けの森のアリス

たしか中学2年の時だったと思う。 英語の授業において実にトンデモないことが流行した。 たとえば、日本語訳が『Aが~すると、決まってBは…になる』 という英語構文があったとする。 この「~」や「…」を「ピー」とか「プー」などと読むのだ。 『Aがピーする…

『グロリアス』 GLAY ~ あの頃の俺選手権、いつまでも夢見ていたい代表

ちょっと面白いことに、 この曲、一聴してシンプルな印象を受けるのに 聴きこんでいくと、意外に展開していることに気づく。 要は、構成が凝っているのだ。 わかりやすいところで例を挙げると、 曲のタイトルである「グロリアス」 これが歌われるのは1番のク…

『借金大王』 ウルフルズ ~ 胸の中で毒づくけどホントは声に出して言いたい日本語

ドコを切り取っても、純度100パーセント、 混じりっけナシのロックンロール。 そりゃあもう、『完全無欠のロックンローラー』(1981年/アラジン/※試聴環境がないようです by) なんか、まるっきりメじゃないほど完全無欠なロックンロール。 チャック・…

『DA. YO. NE』 EAST END×YURI ~ だってラッパーちゃんだから、何でもありだYo。

あえて小難しい言葉でいうならば、 この曲が「ラップ」なる音楽的指向の 市井における嚆矢であることに関して是非に及ばず、 といえる。 難しい言葉にすることには、自己満足以外の意味がないので、 解るように砕けた言い方をすると、 やっぱ、どーあがいて…

『まゆみ』 KAN ~ 無償の愛、受ける側には結構ありがたくない

たぶん守秘義務があるので、詳しいことは言えないが ときどき仕事で有名無名のミュージシャンの動向を知ることがある。 世間的には、『愛は勝つ』(1990年/※試聴環境がないようです by)で 一発屋として知られるKAN(失礼)が 「弾き語りばったり」とかいう…

『YAH YAH YAH』 Chage&ASKA ~ 宗教勧誘と見紛うばかりのポジティブリード

ずいぶん紆余曲折をするグループだよなと思っていた。 谷村新司と堀内孝雄のダブルボーカルグループ・アリスのような、 歌謡曲風のフォークロック 『ひとり咲き』(1979年/※試聴環境がないようです by)でデビューし、 あからさまなアジアンテイストの 『万…

『WOMAN』 アン・ルイス ~ 刺激的なコト言っちゃうし。難解なコトやっちゃうし。

てっきり昭和の歌だと思っていたが、案外平成の歌だった。 といっても昭和も明けたてホヤホヤの平成元年のこと。 イケイケに唸り上げるエレキギターのイントロに導かれ 飛び出した言葉は、「♪つわものどもが夢の跡だね」。 思いもかけず芭蕉の句が飛び出てき…

『涙のリクエスト』チェッカーズ ~ 呪いの言葉を隠したリクエスト

ウルフルズにとってのそれは、 古きよきロックンロールに、現代の演奏テクニックを導入することであり、 ゆずにとってのそれは、 古きよきフォークソングに、ポップスのリズムを導入することであり、 チェッカーズにとってのそれは、 古きよきロカビリーに、…

『与作』北島三郎 ~ 実はこれが描きたかっただけだったりする。

「♪与作は ペェ*1 を 切る~」 「♪対々トイトイ和ホゥ*2~」 「♪対々トイトイ和ホゥ~」 *3 「♪(ンカァァァァァァ・・・・!!)」 *4 おしまい。 シングルジャケット/amazonより 与作千昌夫演歌¥250provided courtesy of iTunes これは千昌夫によるバージョ…

『駅』 竹内まりや ~ 別れても好きな人、にならなくて本当によかったと思う

メロディーを無視して伴奏だけ聴いていると、 なんだかものすごく不穏な空気が流れていることに気付く。 ドッド、、、、ドッド、、、と、 ゆっくり迫りくるようなバスドラムの音や、 時折不協和音のように1拍だけ挟まれる、違和感のあるコードなど、 まるで…

『アメリカン・フィーリング』 サーカス ~ 滑川市民に告ぐ!今こそ立ち上がれ!

なぜだ。なぜなんだ。 昔からずっと疑問だった。 誰も気づかないのか。 気づいていても馬鹿らしくてやらないのか。 それとも著作権者の許可が下りないのか。 それとも実はやったけど不発だったのか*1。 富山県、蜃気楼で有名な魚津市の隣に、滑川なめりかわ…

『上を向いて歩こう』 坂本九 ~ ハヒフヘホ母音が生んだ日本唯一の奇蹟

楽曲自体、それほど突出した印象のものとは思わないけれど、 これを挙げないわけにはいかない。よね? 後にも先にも、全米の総合シングルチャートで 1位を獲得したことのある日本の曲はこれだけなのだから。 米ビルボード誌3週連続1位、年間13位という、 ど…

つづく。

いやいや、長かったよぅ百名曲。 ほぼ2年かかりました。 ここまでの全体を見渡すと、意識的にバラードを排除したおかげで なかなかバラエティに富んだ選曲になったと思う。 「名曲」っていうと、とうとうと歌い上げる系の 楽曲を集めてしまいがちだからね。 …

『虹と雪のバラード』トワ・エ・モワ ~ おおらかな時代の、希望に満ちた色とりどりの夢物語

生まれるよりも前の話なので、まったく世代ではないのだが、 個人的にオリンピック・ソングといえばこれ。 なんと言っても、歌詞に「オリンピック」が出てくるではないか。 ・・などというつもりはないが、 権利関係がややこしい現代では、歌詞にもタイトル…

『My Revolution』 渡辺美里 ~ 明日のためにすべてのフラグを立てる超感覚

ようやくコツをつかんだ、 きっとそんな状況なんだろう。 「♪わかり始めたMy Revolution 明日を乱すことさ 誰かに伝えたいよ My Tears, My Dreams 今すぐ!」 本人は何か決定的なポイントを掴んだつもりなんだろうが、 周りからすれば、何を言っているのかわ…

『B・BLUE』 BOØWY ~ Bの意味するところ。考える人の数だけ答えはある

“作者のもっとも言いたかったことは何か?” というかなりの無茶問題が、しばしば国語のテストに見受けられる。 「知るかボケ」 が最も適切かつ適格な答えだと思うが、 今も昔もそんな答えは許されないようなので テストに於いてはそれっぽい回答を用意しなく…

『even if』平井堅 ~ 妄想は心に思う分には無害だが口にするとキモイ

女を酒に酔わせて、どうこうしようという妄想を抱くお話。 解説、おしまい! いや、、、これで終わっては身も蓋もない。 もう少し具体的に内容を詰めていこう。 彼氏持ちの女友達。ひそかに思いを寄せる相手を この主人公、どういう手を使ったか、 事前にリ…

『appears』 浜崎あゆみ ~ ぜいたくな悩みだよね。本人は深刻なんだろうけども

曲の終盤にあらわれる、しつこいぐらいの念押しが 主人公の今の心のありようを物語っている。 「♪まるで全てが そう、まるで何もかも全てが 全てのことが」 曲の進行を捻じ曲げてまで、 しつこく、しつこく、しつこく。 「♪うまくいっている かのように 見え…

『花葬』 L'Arc~en~Ciel ~ 失われたものは美しいが、残ったものはただの無残

ラルクことL'Arc~en~Cielの存在自体は 結構早い段階から認識していた。 というのも、うちの弟が地元*1ミュージシャンの黒夢とセット(?)で インディーズのアルバムCDやビデオを所持していたためだが、 それらのジャケットの雰囲気のせいだろう バンドや…