日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

番外 / ナイスカバー!

ひとの持ち歌を歌うことをカバーという。

 

かけているレコードにかぶせて歌うから、カバー。

カラオケのイメージ。

・・だと思っていたが、どうも違うらしい。

 

英語で"cover for A"(Aは人を指す) で、

「Aの代わりを務める」

というところから来ているそうで、

要するに代役のこと。なんだスペアかと。

 

 

さておき、今回のテーマは

オリジナルを凌駕した名カバー曲。

カバーのほうが知られている態のものども。

 

本来の文字通りの代役、カラオケ状態のものではなく、

また、カーペンターズの数々のヒット曲のように、

無名の曲のカバーでもなく*1

 

オリジナルにひと味加えることで、

絶品になってよみがえった、

そんな感じの曲たち。

 

 

ではどうぞ。

 

デューク・エイセス 『いい湯だな』(1966年)

ザ・ドリフターズ 『いい湯だな ビバノン・ロック』(1968年)

にほんのうた(1) ドリフのシングルコレクション

作詞 永六輔、作曲 いずみたく

 

オリジナルはデューク・エイセスの曲(編曲 いずみたく)で、

草津伊香保など、群馬県の名湯を紹介する歌になっている。

 

日本各地を歌う「にほんのうた』シリーズのひとつ。

「♪京都 大原三千院」のフレーズ*2で有名な

『女ひとり』(デューク・エイセス/1965年)も同じシリーズからのヒットだそう。

 

一方、ドリフのカバー(編曲 萩原哲晶)は

群馬だけでなく、登別、別府など、

名前だけ日本の名湯に置き換えただけでなく、

 

いい湯だな、のあとに「♪ハハハン」を加え、

「♪ババンバ バンバンバン」のイントロ、

「♪ハ~ビバノノ」「♪ハ ビバビバビバ」の合いの手と

これがなくては物足りなくてしょうがない、

という味付けを行った。

加藤茶の伸びのある合いの手がたまらない。

  

ナイスカバー。

  

 

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

いい湯だな - Wikipedia

 

 

 

(詠み人知らず) 『海軍小唄』(1940年代)

ザ・ドリフターズ 『ドリフのズンドコ節』(1969年)

田端義夫大全集ズンドコ節 [EPレコード 7inch]

元々が作者不詳の曲で、

『海軍小唄』などという題名で呼ばれていたらしい。

 

初期のものとして『ズンドコ節 街の伊達男』(田端義夫/1947年)や

『アキラのズンドコ節』(小林旭/1960年)が知られており、

以降のカバーはおおよそそ小林旭のカバーを下敷きにしているっぽい。

近年では『きよしのズンドコ節』(氷川きよし/2002年*3)で知られている。

 

ベストはドリフによるノリノリのズンドコ節(編曲 川口真)。

またドリフでスマン。

「♪ズンズンズンズン・・・」のスピード感と、

いかりや長介の勢いのある掛け声もグッド。

 

ナイスカバー! 

 

 

歌詞はうたまっぷ

ザ・ドリフターズ/歌詞:ドリフのズンドコ節/うたまっぷ歌詞無料検索

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

ズンドコ節 - Wikipedia

 

 

 

かぐや姫 『なごり雪』 (1974年)

イルカ 『なごり雪』(1975年)

三階建の詩 イルカ ベスト

作詞・作曲 伊勢正三

 

もとはかぐや姫のアルバム収録曲(編曲 瀬尾一三)。

アルバム名にある「三階建」は

メンバー3人の競作をアピールしているのだろう。

 

伊勢正三はこのアルバムに、

この『なごり雪』と『22才の別れ』の最強の2曲を送り込んでいる。

 

一方、イルカのカバー(編曲 松任谷正隆)は、彼女の代表曲となった。

ピアノをあしらったおしゃれなアレンジがよい。

 

かぐや姫のメロディーを少し崩した

「♪時計を気にしてる」「♪君はきれいになった」

など、細かい部分の節回しが秀逸で、

さり気ない感じのフォークの秀曲を、

絶品のスタンダードナンバーにのし上げている。

 

ナイスカバー!

 

 

歌詞はうたまっぷ

イルカ/歌詞:なごり雪/うたまっぷ歌詞無料検索

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

なごり雪 - Wikipedia

 

 

 

佳山明生 『氷雨』(1977年)

日野美歌 『氷雨』(1983年)

ザ・ベストテン 歌謡曲編(1978~85) 氷雨/待ちわびて

作詞・作曲 とまれりん

 

佳山明生の6/8拍子の淡々とした歌唱(編曲 竜崎孝路)から一変して、

日野美歌のカバー(編曲 高田弘)は、ド演歌に味付けして大成功。

元の歌はなんだっかのか、というくらいのハマリよう。

後に佳山自身も同じようなアレンジで歌っている。

 

ナイスカバー。

 

 

歌詞はうたまっぷ

日野美歌/歌詞:氷雨(Acoustic version)/うたまっぷ歌詞無料検索

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

氷雨 (佳山明生の曲) - Wikipedia

 

 

 

 

サザンオールスターズ 『夏をあきらめて』(1982年)

研ナオコ 『夏をあきらめて』(1982年)

NUDE MAN Anthology 研ナオコ BEST

作詞・作曲 桑田佳祐

 

オリジナルはサザンオールスターズ(編曲 高垣健)。

ベストカバーは研ナオコ(編曲 若草恵)、

のはず、なの、、だが、、、

今回ちょっと問題がある。

 

研ナオコの残しているレコードが、良くないのだ。

 

キーの違いだけでカラオケ状態の上、

桑田の歌い方を意識しすぎて、ダメダメになっている。

 

もっと、しっとりしていていい歌唱のはずなのに!

 

以前から、アルバムバージョンなどの

再録ものがないか探しているのだが見つからない。

YOUTUBEなどで、スタジオライブものを聴くしかないのが残念。

 

ナイスカバー?

 

 

歌詞はうたまっぷ

研ナオコ/歌詞:夏をあきらめて/うたまっぷ歌詞無料検索

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

夏をあきらめて - Wikipedia

 

 

 

長くなってしまったので、いったんおしまい。

後半へ続く!

 

 

脚注

 

*1:もうそれはほとんどオリジナルといってよい

*2:このあと、「♪霊に憑かれた女が、ジロリ」と続く(ウソ)

*3:あ、20世紀の曲じゃないや