日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

『ちいさい秋みつけた』 ボニー・ジャックス ~ 胸に沁みる秋のうたは病床のうたか

この美しい曲を挙げるのをすっかり忘れていた。

 

『想い出の渚』(ザ・ワイルド・ワンズ/1966年)の回でふれたように、

夏のうたがノスタルジィ*1であるのならば、

秋のうたはロンリネス*2だろうか。

同じ回想でも、懐かしさよりも寂しさが先立つ。

 

主人公は、めかくし鬼さんの遊びに参加しているのではなく

窓越しに聞こえてくる音を頼りに、秋の情景を見ているのだろう。

病床にでもあるのだろうか、

物語「最後の一葉」(オー・ヘンリー)のワンシーン*3を思い浮かべてしまう。

 

 

 

元々は、NHKの番組企画の童謡として作られた歌だそうだが、

その数年後にボニー・ジャックスが歌ってヒット。

秋のうたの代名詞となった。

 

物寂しげな前奏から、効果的な繰り返しの歌詞をへて

こころ寂しくも美しいサビに突入する。

 

ん、沁みるね。

 

 

名曲・聴きドコロ★マニアックス

同じフレーズの繰り返しの多いこの歌、

「♪誰かさんが・・・」は音程もまったく同じなので

それぞれ少しずつ歌い方を変えないと、

レコード針が飛んでいるようになってしまう。

その気になればこの部分をエンドレスにして

ギャグにすることも可能。

 

次に来る「♪ちいさい秋・・・」は同じようでいて

微妙に音程がかわっていく。

 

意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み

「めかくし鬼さん」

鬼ごっこのひとつ。子供の遊びなので決まったルールはないが、「鬼さんコチラ、手の鳴る方へ」と手を叩きながら四方へ後ずさりする。目隠しした鬼にタッチされたら負け。

逃げる側は、走ったり遠くへ行ったら反則だが、相手が目隠ししていることをいいことに、結構卑怯なふるまいをするため、一つ間違えたらいじめのようになりかねない。鬼は年長者などの強めの者がやるのが、遊びが成立するコツ。

 

「入日色(いりひいろ)」

漢字で書くと解説はあまりいらない。夕焼けの色。

 

 

amazonで現在入手可能な収録CD 7曲目/試聴可能 
そして葉桜のとき~ボニージャックスこころのうた

そして葉桜のとき~ボニージャックスこころのうた

 

 

iTunes / 試聴も可能
ちいさい秋みつけた

ちいさい秋みつけた

  • ボニージャックス
  • チルドレン・ミュージック
  • ¥200

 

data

作詞 サトウハチロー、作・編曲 中田喜直

1962年(昭和37年)4月10日、

キングレコードより発売のLP「サトウハチロー童謡集」に収録

 

歌詞はうたまっぷ

ボニージャックス/歌詞:ちいさい秋みつけた/うたまっぷ歌詞無料検索

 

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

ちいさい秋みつけた - Wikipedia

 

 

脚注

*1:Nostalgie フランス語らしい。日本語でいえば郷愁

*2:loneliness これは英語。孤独。物悲しさ。

*3:あの最後の葉っぱが落ちたら私の命も終わるんだ、というのは最近はギャグでも見かけなくなった