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日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介

『ペッパー警部』 ピンク・レディー ~ 過去記憶の捏造は、果たして洗脳なのか

時々びっくりするのだが、

自分の記憶からたどった年代と、

「百名曲」を書くために調べて分かった年代に

ギャップがあることがある*1

 

 

ペッパー警部

幼少のころにテレビで見てたために

事細かに覚えているものだと思っていたが、

どうやら世代的に、リアルタイムで見てはいないようだ。

 

テレビで懐かしの映像などを見ているうちに、

その強烈なインパクトとともに

刷り込まれてしまったものなのだろう。

 

wikipediaの記述を見て、

そうそう、曲の最後、

「♪ペッパー警部よッ! ジャンジャンジャンジャン!」

って終わってたよなー、

レコードにはこの部分ないんだよなー、

と過去の記憶との一致に膝を叩いたものだが、

どうも、半分まがい物の記憶だったらしい。

 

 

小さい頃は、リアルタイム映像と、そうでないもの、

はたまた本当も嘘も、何も区別せずに

すべてを今と目の前にある現実して受け止めてしまう。

 

 

それでもなぜか、練習したわけでもないのに、

「♪ペッパー」と、親指と人差し指を正面から頭上にかざして

「♪ケーブッ」と、顔の横で指で作った拳銃を構えるしぐさは

下手くそながら見よう見まねでできると思う。

 

幼少期の刷り込みとは、かくも恐ろしいものだ。

 

 

それにしても、

子供がみても、ただただ明るく楽しい。

意味もなく、真似したくなる魅力にあふれている。

 

これがいやらしく聴こえるのだとすれば、

それは受け止める側の妄想の問題だよな。

 

 

名曲・聴きドコロ★マニアックス

サビのベースライン*2が、

何度聞いても、TVアニメ・タイムボカンのエンディングテーマ

『それゆけガイコッツ』(ロイヤルナイツ/1975年)を連想させてしまう。

・・・というよりガイコッツのほうが前なのか。

これも知らなかった。

 

 

それはそうと、この曲、

いわゆるビッグバンドでやったら

相当カッコいいと思う。

ベース、ギター、ドラムスのリズム隊を中心に

ブラスアンサンブルが駆け巡る的な。

 

成熟していない時代のダンスミュージックを、

洗練されたものに仕上げようとして

現代のダンスミュージックに寄ってっちゃうと

陳腐になるね。きっと。

 

 

意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み

ペッパー警部

おそらく深い意味はない。『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(ビートルズ/1967年)の「ペパー軍曹」との関連性も指摘されるが、それよりもほぼ破裂音と長音のみで構成された「ペッパーケーブッ」という響きが、ノリで採用されたものと思われる。

そういった意味では、別に「ジャッカーチョップ」や「脱藩勝負」などでもよかったはずだ。まったくもって意味不明だが。

亜久悠であればそんな、プロレス技とおぼしき物語でも、お家騒動のようなテーマでもしっかり料理したに違いない。売れるかどうかは別として。

 

「その時なの もしもし君たち帰りなさいと」

「その時」は、たそがれ時。

日が沈んで間もない時間帯に、そろそろ帰りなさいとやさしく語りかけられるところを見ると、二人は結構ガキだと思われる。

恍惚の世界でイチャイチャしている風な描写が見られるけど、刺激的な言葉の装飾に惑わされているだけで、実際のところ囁きあってるだけだしね。

2度目の「その時」は、星の出る頃。

もう一度、たしなめられてそこでおしまい。

それはそうと、警部の名前を知っているところを見ると、顔見知りなのだろう。

 

 

 

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ゴールデン☆ベスト ピンク・レディー

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iTunes / 視聴も可能

 

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シングルジャケット/駿河屋より

作詞 阿久悠、作曲・編曲 都倉俊一

1976年(昭和51年)8月25日、ビクターレコードより発売

 

歌詞はうたまっぷ

ピンク・レディー/歌詞:ペッパー警部/うたまっぷ歌詞無料検索

 

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

ペッパー警部 - Wikipedia

 

オリコン最高位4位(年間14位/1977年)

 

脚注

*1:変な響きだな。あることがある。

*2:低音の楽器の旋律のこと