日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

『赤いスイートピー』 松田聖子 ~ 実は隠れ鉄道ソング

なんの気のてらいもない、純粋にメロディーのいい曲。

よって、よほど文章が巧みか、曲の構成に造詣が深くないと

文章を書く手掛かりが見つからない。

 

作曲者の呉田軽穂が実は松任谷由実の変名だった、

というような、ちょっと調べればわかる裏話を書いてもしょうがないので、

歌詞方面から、ほかのアプローチを試みてみる。

 

 

歌詞を見ていくと、この曲、実は隠れ鉄道ソングだったことがわかる。

「♪春色の汽車に乗って海に」

「♪四月の雨に降られて 駅のベンチで二人」

「♪線路のわきの蕾は 赤いスイートピー

 

春色、というと淡い桜色やクリーム色だろうか。

1982年当時にあった、パステル色の列車*1

そしてその汽車は海へと向かう路線。

4月に露地のスイートピーが咲く地域。

寒冷地ではもっと遅いので、関東以南だろう。

二人のほかに人影がなくなるような、無人かそれに近い駅のあるローカル路線。

 

と、いくつかヒントが転がっているので、

鉄道ファンなら舞台となる地について、

いくつか具体的な路線名を挙げられるのだろう

が、

あいにくそんなスキルは持ち合わせていない。

無念。

 

 

 

もう一つ、結論の出ない考察を入れてみよう。

相手の男性は、いくつなのか。

 

「♪タバコのにおいのシャツに そっと寄り添うから」

という歌詞から、ある程度年の離れた年上の男性を想像しがち*2だが、

 

「♪あなたと同じ青春」

 意外と年が近いのだろうか。

 

「♪ちょっぴり気が弱いけど」

「♪あなたの生き方が好き」

 ちょっと上から目線のような気がする。

 

「♪なぜ 知り合った日から半年過ぎても あなたって手も握らない」

「♪なぜ あなたが時計をちらっと見るたび 泣きそうな気分になるの」

これらが、モノローグ(心の中のつぶやき)ではなく、

直接口に出して問いかけて、

ちょっと相手を困らせているのだとしたら?

 

 

相手の男性は、無邪気な主人公に振り回されている

主人公と同年代の、ピュアな不良少年*3ではないだろうか。

 

 

と、可能性のひとつではあるけど、

ここまで来ると妄想だな、これは。

 

 

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シンプルだが印象的なピアノのイントロに始まり、

出だしからさすがの歌唱力を見せる松田聖子

 

それにしても、アイドルブームの先鞭をつけた松田だが、

どうして後に続いたアイドル達は、

歌唱力を競うつもりもなく

歌がメタメタだったのか。とても不思議。

 

こののち、危なっかしいを通り越して 

危険物のような歌唱のアイドル達が量産されていく。

風見しんご『僕、笑っちゃいます』(1983年)や、

新田恵利『冬のオペラグラス』(1986年)の雄姿を見よ!

 

 

意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み

スイートピー

見た目の印象は、バカでかい豆の花*4

「ピー(pea)」は豆のこと。スイートピーは直訳すると甘豆。

甘いといっても、じつは毒があるらしいので、世の中そんなに甘くない。

ちなみに複数形にすると「ピース(peas)」。グリーンピースは、直訳すると緑豆団。

 

ちなみに、スイートピー花言葉

「門出」「別れ」「想い出」

別れ、の歌ではない。門出に伴う別離の意味合いが強いので、

二人そろっての出立の歌なのだろう。

 

 「心の岸辺」

意味合いとしては「心の片隅」に近いのだろうけど、

「岸辺」とすることで、心が接している部分、心が寄り添う部分、

というような、相手との心の接点を指しているのだと思う。

 

「あなたが時計をちらっと見るたび 泣きそうな気分になる」

デートの最中に時計を気にされたら、相手は気が気じゃない。

「たび」に、ということは一回きりではなくたびたび目をやっているのだろう。

しかし駅で汽車を待つときに時計を見るのは、比較的自然なこと。

列車か時計のどちらかが遅れているのだろうか。

 

 

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SEIKO STORY~80’s HITS COLLECTION~

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赤いスイートピー

赤いスイートピー

  • 松田 聖子
  • J-Pop
  • ¥250

 

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赤いスイートピー[EPレコード 7inch]シングルジャケット/amazonより

作詞 松本隆、作曲 呉田軽穂、編曲 松任谷正隆

1982年(昭和57年)1月21日、CBSソニーより発売

 

歌詞はうたまっぷ

松田聖子/歌詞:赤いスイートピー/うたまっぷ歌詞無料検索

 

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

赤いスイートピー - Wikipedia

 

オリコン最高位1位(年間12位/1982年)

脚注

*1:真っ先に思い浮かぶのは京王井の頭線だが、あとの条件に適さない

*2:なぜか主人公の女性はハイティーンの前提であることを、いまのところ否定するつもりはない

*3:あるいは青年

*4:豆の花を知らなければ、そんな印象も持たないのだろうが