日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

『My Revolution』 渡辺美里 ~ 明日のためにすべてのフラグを立てる超感覚。

ようやくコツをつかんだ、

きっとそんな状況なんだろう。

 

「♪わかり始めたMy Revolution 明日を乱すことさ

   誰かに伝えたいよ My Tears, My Dreams 今すぐ!」

 

本人は何か決定的なポイントを掴んだつもりなんだろうが、

周りからすれば、何を言っているのかわからない。

その発見を誰かに伝えたくてうずうずしているみたいだけど、

「明日を乱すことさ!」

たぶんこれじゃあ、誰もわかってくれない。

 

 

要するに、本人だけがわかる感覚を得た、

というところまでで、理論に至っていないのだ。

今日「わかった」、のではなく、「わかり始めた」、

というのは、つまりはそういうことなんだよね。

 

 

 

My Revolution」。直訳すると、私の革命。

物の見方が180度転換するような発見や成長を得る手段が

さきほどの「明日を乱すこと」だという。

 

どうやらこの主人公、発見の喜びに

相当ハイテンションになっているらしく

表現が2段階くらいオーバーになっているらしい。

 

 

明日を乱す

予期せぬことが起こるように、すべてのフラグを立てておく

↓ 

毎日に発見があるように、きっかけの種をまく

 

こんなところだろうか。

 

 

 

「♪ホームシックの恋人たちは ユーモアだけを信じている」

これもまさに超感覚のたまもの。

比喩表現がぶっ飛びすぎていて、ちんぷんかんぷんだ。

ひらがなで書くとおもしろいな。ちんぷんかんぷん。

漢字で書いてみよう、珍紛勘奮(←適当だけど何だかそれっぽい)

 

 

「ホームシックの恋人たち」

ホームシック

家に帰りたがっている

家に帰ろうとしている

 

 

「ユーモアだけを信じている」

ユーモアを信仰している

笑いあえる愉快さを求めている

微笑みを交わしている

 

 

それを踏まえてここの一文を翻訳してみよう。

 

恋人たちは、微笑みを交わし、

それぞれ小走りに帰宅の途に就いた。

分かれ道で手を振ると、いつものことながらキュンと来てしまう。

 

お互い、相手をたった一人のかけがえのない存在と

思えるって、何て心強いんだろう。

 

 

 

 

いや、ぶっ飛びすぎててわからないから。

 

 

 

名曲・聴きドコロ★マニアックス

あれ?この曲、アレンジは小室哲哉ではなかったのね?

思わずそんな感想が飛び出てしまう。

だって、その後の小室のプロデュースの原点のような

アレンジだもの。

 

編曲は大村雅朗で、プロデュースは小坂洋二とクレジットされている。

当時ペーペーだった小室が、細かいことに指示出しできたとも思えず、

逆に、この頃に周囲から吸収したノウハウを、

のちに生かしていったと考えるのが自然ではないだろうか。

 

 

思わず曲に合わせて飛び出してしまいました。鼻歌が。

と、いうような男性コーラス*1なんかもそう。

これは、お笑い番組にかぶせられるスタッフの笑い声と同じで

無意識裡に一緒に口ずさむことを誘導してるんだよね。

 

女性だったら、そのまま渡辺美里

メロディーのキーにあわせて鼻歌を歌えばいいし、

男性だったら、無理せずにオクターブ低い、

男性コーラスにあわせて鼻歌を歌えばいい。

 

はい。おもわず口ずさんでしまう曲の出来上がり。

 

このあたり、個人的にはどうしても

小室アレンジが好きになれないゆえんなんだけど、

効果的なのは間違いない。

 

 

そして、音がスカスカになりそうな楽器構成もかかわらず 

ずっとリズムをとり続ける電子ピアノ以外は

どの楽器も頑なに単音弾きを貫こうとし、

長い音や和音で音に厚みを出すよりは、

むしろ音色の違う楽器をオクターブ違いで重ね、

短い音を縦横無尽に散りばめて、隙間を埋めているのがひとつの特徴。

 

のちの小室サウンドは、きらびやかな割には

音がスカスカで、打ち込み音の弊害がみられたりするのだけれど、

My Revolution』のころは、打ち込み音と思いきや、

実は結構生音のようで、人間の手による演奏であることで、

微妙な揺らぎを得てスカスカな音になるのを回避している。

 

だけど、後の小室サウンドと決定的に違うのは、

芯の通った渡辺美里のボーカルだったりする。

 

 

 

あ、いや、

別に小室の悪口を書くつもりはないのよ?

 

 

 

意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み

「さよなら Sweet Pain

直訳すると甘い痛み。「切なさ」くらいの意味だろう。

憂鬱な毎日に別れを告げる宣言から

この曲はスタートする。

 

非常階段 急ぐ靴音 眠る世界に響かせたい

非常階段を靴音立てて駆けているということはつまり、

非常事態だよね。

眠ったような退屈な世界に非常事態を起こしたいと

かなりに物騒な欲望だ。

 

My Tears, My Dreams」「My Fears, My Dreams

私の涙が私の夢。私の不安が私の夢。

結構不安定でいらっしゃるらしい

 

 

 

 

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Lovin’You

Lovin’You

 

 

iTunes / 試聴も可能
My Revolution

My Revolution

  • 渡辺 美里
  • J-Pop
  • ¥250

 

 

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My Revolution [Analog]シングルジャケット/amazonより

作詞 川村真澄、作曲 小室哲哉、編曲 大村雅朗

1986年(昭和61年)1月22日、EPICソニーより発売

 

歌詞はうたまっぷ

渡辺美里/歌詞:My Revolution/うたまっぷ歌詞無料検索

 

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

My Revolution - Wikipedia

 

オリコン最高位1位(年間5位/1986年)

脚注

*1:これも小室のコーラスだと信じていたが違うらしい。コーラスは楠木勇有行と木戸泰弘とクレジットされている。ちょっとびっくり