日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

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『上を向いて歩こう』 坂本九 ~ ハヒフヘホ母音が生んだ日本発の奇蹟

…曲はこれだけなのだから。 ビルボード誌3週連続1位、年間13位という、 どういう奇蹟が起こったんだかわからないくらいのビッグな結果を残している。 米国でのタイトルは、これまたなぜか『SUKIYAKI』。 うまそうだからか? しかも、日本語の歌詞そのままでトップをとったというから恐れ入る。 身近なところ、日本で例えれば、オリコンチャートで、 突如タイ語あたりの曲がトップに立ったような、それくらいの驚き具合だろう。 ウケた要因はまったく分からないが、母音が「アイウエオ」ではない …

つづく。

…集めてしまいがちだからね。 それらを集めて、マイベストみたいなものを作ってみると判るんだけど、 結構退屈なものになってしまうんだ。これが。 似たような構成の曲が並んでしまうからだと思う。 ほかにない特徴的な曲、を意識して選曲した結果 異様に偏りのあるものになってしまった。 これは個人的偏見で選んでいるからしょうがないと開き直ることにする。 ミディアムテンポの曲ばかりになったよな。 ペース的には、最初の90曲くらいまでは週1~2本ペースで書けてたので 1年くらいで終わってしまう…

『虹と雪のバラード』トワ・エ・モア ~おおらかな時代の、希望に満ちた色とりどりの夢物語

…札幌五輪を記念して作られたこの曲は もうその点だけで、なんとも微笑ましいと感じてしまう。 そういえば、その前に日本で開催されたオリンピック、 1964年東京五輪のときの『東京五輪音頭』(三波春夫/1963年)では タイトルでは「五輪」のクセに歌詞では「オリンピック」って言っている。 「五輪」という言葉も、もはやつかえないんだろうな。多分。 それが、次の日本開催五輪、1998年長野五輪の頃には すでに権利関係があれこれ難しくなっていたため、 “長野五輪音頭”、と名付けることが出…

『My Revolution』 渡辺美里 ~ 明日のためにすべてのフラグを立てる超感覚。

…んだろうが、 周りからすれば、何を言っているのかわからない。 その発見を誰かに伝えたくてうずうずしているみたいだけど、 「明日を乱すことさ!」 たぶんこれじゃあ、誰もわかってくれない。 要するに、本人だけがわかる感覚を得た、 というところまでで、理論に至っていないのだ。 今日「わかった」、のではなく、「わかり始めた」、 というのは、つまりはそういうことなんだよね。 「My Revolution」。直訳すると、私の革命。 物の見方が180度転換するような発見や成長を得る手段が …

『B・BLUE』 BOØWY ~ Bの意味するところ。考える人の数だけ答えはある?

…国語のテストに見受けられる。 「知るかボケ」 が最も適格な答えだと思うが、 今も昔もそんな答えは許されないようなので それっぽい回答を用意しなくてはいけない。 「それっぽい回答」というのが重要で、 要はいかに大多数の人を納得させられる答えを用意できるか それだけがいわゆる正解に導くポイントだ。 つまりは多数決理論。 「作者」が決して人格破綻者ではなく 一般的な思考の持ち主であるという、 見ようによっては、見当違いも甚だしい前提に基づいている。 似たような例で、推理小説などで …

『even if』平井堅 ~ 妄想を心に思う分には無害だが口にするとキモイ

…?」 遊び慣れた男なら、これくらいの軽口は 平気に口にしてしまうのかもしれない。 が、この主人公、頑として態度にあらわさないようだ。 心の中では、いつまでもそばに置いておきたいと願いつつ 「♪すべての言葉をまた飲み干して 君から目をそらし」たり、 終電が行ってしまうことを願いながらも、 「♪残りのバーボンを今飲み干して 時計の針を気にし」て ああやっぱり間に合ってしまったか、と心の中で嘆きつつも、 おそらくは、ほっと安堵して ちゃんと終電に間に合うように帰したりと。 ところで…

『appears』 浜崎あゆみ ~ ぜいたくな悩みだよね。本人は深刻なんだろうけど

…の終盤の、しつこいぐらいの念押しが 主人公の今の心のありようを物語っている。 「♪まるで全てが そう、まるで何もかも全てが 全てのことが」 曲の進行を捻じ曲げてまで、 しつこく、しつこく、しつこく。 「♪うまくいっている かのように 見えるよね」 第三者の視点のように言っているけど、 ここでいう「恋人たち」はもちろん主人公とその彼氏のこと。 うまくいっているハズなのに、 当然のごとく発生する波風はあるものの ほんとうに順調に日々を重ねて行っているハズなのに どこまでも付きまと…

『花葬』 L'Arc~en~Ciel ~ 失われたものは美しいが、残ったものは無残だろう

…体は 結構早い段階から認識していた。 というのも、うちの弟が地元*1ミュージシャンの黒夢とセット(?)で インディーズのアルバムCDやビデオを所持していたためだが、 それらのジャケットの雰囲気のせいだろう バンドや楽曲自体に興味を持つことはなかった。 その後、バンドがメジャーになっても個人的にはさほど興味を持つことはなく ーもっとも、ラルクに限らず歌い手自体に関心を持つことがほとんどないのだが 過ごしてきた。 そしてどういうわけか、ラルクの曲はどれを聴いても、 「♪真白な時は…

『今宵の月のように』 エレファントカシマシ ~ 醒めつつも前向きな感じがカッコイイと思うお年頃

街灯もまばらな夜道。 妙に輪郭のはっきりとした自分の影を足元に見つけ 思わず背後を振り仰ぐと、そこには ぽっかりと満月が浮かんでいたりする。 月の光って意外と明るいんだよね。 いつか、今夜の月のように光り輝くんだ、という なんだか少し遠慮がち聞こえる『今宵の月のように』の歌詞も そんなに悪い目標でもないんじゃないか思える瞬間だ。 そう思って聴くと、 「♪くだらねぇと呟いて 醒めたツラして歩く」とか、 「♪いつまでも続くのか 吐き捨てて寝転んだ」とかいう ブッキラボー*1でヤサ…

『田園』 玉置浩二 ~ 本当にみんないるのかな。自分だけはじかれてない?

…イトルもさることながら 歌詞にしたって、結論として何が言いたいのか正直よくわからない。 難しい言葉なんて全く使われていないのに。 「僕」は、石ころを蹴飛ばし、夕陽に泣き、 陽だまりの中、がむしゃらに走る。 「君」は、夜空見上げて、星に祈り、 そろばんはじいて、頭を抱える。 「あいつ」は、油にまみれて、黙り込み、 空っぽのミルク瓶に、タンポポを挿す。 「あの娘」は、仕事ほっぽらかして、頬づえつき、 道を外れちゃって、途方に暮れる。 「僕」や「あいつ」のような男連中は、 なんだか…

『名もなき詩』 Mr.Children ~ プライドを捨てきれていないのは、自分。

…つは、まだ名前が付けられていない状態。 出生届を出す前の赤ん坊のような状態。 『吾輩は猫である』の猫のような状態。 いつか名付けられるであろうが、未だ決定せずの状態。 ひとつは、まだ名前を知らない状態。 「♪どこの誰かは知らないけれど、誰もがみんな知っている」月光仮面状態。 名乗るほどのモンじゃございやせん。 ああ、あの方は何処。 または、行路病者や無縁仏など。 本当の名前はあるハズなんだけど、あいにく存じ上げずの状態。 ひとつは、存在が未知なるもの。まだ見ぬ何か。 いつか現…

『Hello, Again ~昔からある場所~』 /My Little Lover ~ 君と、僕と、冒険心と、ほんの少しの郷愁と。

…であるか 具体的に語られないところにあると思う。 小説だったら、光景がぱっと眼前に浮かぶような風景の描写から始まり、 名指しで書かれた主人公が、いま何をしている、 そんなところからスタートする。 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。 向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。」(『雪国』川端康成) 一方、詩においては 登場人物が名指しで登場するようなことはあまりない。 ひとつの視点から見た情景や心象が 淡々と…

『KNOCKIN' ON YOUR DOOR』 L<->R ~つたなさがにじむ青い応援歌

…いう曲か まったく知らないなんてことがざらにある。 L<->Rとかいう妙な名前のバンド*1の、 「Knokin' on your door」というタイトルの曲が存在することは なんとなく知ってはいたが、 曲とタイトルが結びついたのは何年も後になってからのこと。 タイトルから勝手にボブ・ディランの 『Knokin' on Heavens Door(天国への扉)』(1973年) のような 曲調をイメージしていたせいだと思う。 あの唄い出しがまさか 「♪I'm knocking o…

『夏を待ちきれなくて』 TUBE ~ 覆水盆に還らず、という言葉を知らんのか。

いいよ、君が望むなら別れよう。 だけどまたすぐに恋人同士に戻れるさ! もうすぐ夏がやってくるからね! 「♪サヨナラから始めよう 燃えるような恋してみよう」 「♪もう一度やり直せそう 夏を待ちきれなくて」 ポジティブ・シンキングにもほどがある。 何の悪気もなく、あっけらかんとピュアな笑顔を浮かべて。 ストーカーじゃないけど、ストーカーよりタチが悪い。 こんな考え方をする相手に捕まったら、もう逃げられない。 どうやら、覆水盆に還らずという言葉を知らんらしい。 そんな相手を恐ろしく…

『世界中の誰よりきっと』 中山美穂 & WANDS ~ オマエの日本語ってなんだか変だよな。イヤ解るけどさ

…んて言っているかわからない滑舌の悪さで、 意味が解らない部分が多々あるが こういうものの言い方するヤツって、実は結構いるよね。 「果てしない笑顔」、エンドレススマイルってなんだよ、とか。 「季節を越えていつでも」って、いつまでも、の間違いだろう、とか。 解らないままでもしょうがないので 全文日本語訳*1にチャレンジしてみよう。 相当話を盛らないと、ストーリが破綻してしまうので かなり無理矢理なものになると思う。 せっかくだからデュエットスタイルにしてみよう。 男)輝かしい栄光…

『Diamonds』 プリンセス・プリンセス ~ 偏見に突き付けた、若き挑戦状

…きり高価なものでもちらつかせない限り、絶対になびかない。 そんな偏見に満ちた世の中に、挑戦状のように あえてこんな歌詞をたたきつけた。 「♪好きな服を着てるだけ。悪いことしてないよ?」 決して良いとはいえない、むしろ小馬鹿にしたようなイメージに、 あえて便乗するように、 「♪楽しむことにくぎ付け」 「♪プレゼントの山 埋もれもがいて」 「♪欲張りなのは生まれつき」 世間の持つ、イケイケの若い女性のイメージを積み重ねていく。 いったい、どうしてここまで人を刺激しようとするのだろ…

『川の流れのように』 美空ひばり ~ 平成は昭和の大きな残響から始まった

時系列から整理してみよう。 時は平成元年。 1月8日に始まった、平成のわずか4日目に この曲はシングルカットされた。 平成元年(1989年)1月11日のこと。 以下、昭和と平成の境目を反復するように時をたどる。 さかのぼって、およそひと月前。 この曲の初出は前年12月のCDアルバム。 昭和63年(1988年)12月1日発売。 時はくだって、昭和最後の日からちょうど1か月。 体調不良のため、わずか2日目で中止となったツアーの 生涯最後となる公演。 平成元年(1989年)2月7日…

『スシ食いねェ!』 シブがき隊 ~ 寿司ネタの定番。ネタはネタでも話のネタ。

…。」 どこの誰だか知らないけれど 誰もがみんな知っている*1この有名なセリフ。 そしてトドメはもちろん、 「寿司食いねェ!」。 長い話のなかの、ほんの一場面なんだろうけど*2、 セリフが独り歩きして幾星霜。 遂にはこんな派生曲まで誕生してしまった。 そして、数十年たったいまでも テレビなんかで寿司の場面のBGMといえばこの曲。 ちゃきちゃきの江戸っ子の世界を、 こんなテクノポップスで彩るなんて、どうやったって不釣り合い。 だのに「ヘイ、ラッシャイ」という掛け声と 寿司ネタの連…

『愛・おぼえていますか』 飯島真理 ~ ところで、愛って旅立つとどこに行くのだろう。

当初からこれがアニソン*1だとは 全く認識していなかった。 だが、出自を知った今になっても、 決してその認識は変わっていないと思う。 アニメソングという枠組みを超えて、純粋な楽曲としてもヒットした 『銀河鉄道999』(ゴダイゴ/1979年) 『CAT'S EYE』(杏里/1983年) などと違って、タイトルにも歌詞にもアニメのタイトルやキーワードが 登場しないためかもしれない。 かといって、決してタイアップ曲ではない。 ちゃんとこの物語向けに作成された曲だ。 これは、劇中歌と…

『恋の予感』 安全地帯 ~ 恋に臆病な女は、キレイになる必要ないはずなのに。

…いうか、 休符に込められた意味まで感じ取るように 求めてくるようだ。 なぜ・・・なぜ? 第三者による問いかけのようにも見えるが、 おそらくは、自らへの問いかけだろう。 「♪なぜ、あなたは、キレイに、なりたい、の?」 メイクの最中にふと我に返り、鏡に映った自らに問いかける。 そして自嘲気味に、達観した物語が展開する。 「恋の予感」ときいて ふつう思い浮かべるのは、 ウキウキ、だの ワクワク、だの そういった前向きなハッピーな予感だが、 ここでの「恋の予感」は、 予感だけで終わっ…

『天国にいちばん近い島』 原田知世 ~ とんでもねえ、あたしゃ神様じゃないよ

…どなど、全体の文脈からくみ取ることが難しい部分が多々あるが、 これはある種しょうがないこと。 映画の主題歌として作られた歌だからだ。 どうしても物語のキーワード抜粋のようなものが目についてしまう。 こんなにいい曲なのに、カバーされる例がほとんどない原因は ここにあるとみてほぼ間違いないだろう。 類似のいい例*1が、銭形平次の主題歌(舟木一夫/1966年)。 「♪今日も決め手の銭が飛ぶ」 内容を知らなければ、いつも最後は金で解決する主人公か、 はたまた、最後には散財してどんちゃ…

『初恋』 村下孝蔵 ~ 覚えているのは名前だけ、エピソードなんてそんなもん。

…なこと言ってしまうから。 ごめんなさい。本当にごめんなさい。 村下孝蔵。以前より、 絶対、名前で損してるよな、と思っていたけど、 今回この稿を書くにあたり、初めてご本人の尊顔を拝見し、 ああ、容姿でも損をしていたんだねと 大変失礼なことに思いを巡らす。 70年代の小椋桂にしても、90年代の槇原敬之にしても、 似たような傾向はあるものの、 少なくとも名前で損しているようには見えない。 しかし、村下孝蔵という名前だと、 演歌歌手か何かかと勘違いしてしまいそうだ。 プロモーションの…

『もしも明日が・・・。』 わらべ ~ 大げさなんだよ、今生の別れでもあるまい・・・し?

…。こういうの。 いやらしい話、金と時間がかけられるものだから、 もう、音が鳴ってない無音の部分の音からして違う。 だけどこういうものの多くは、コケるのが世の常というもの。 具体例では、シーケンサー*1による自動演奏感がすごかった 『Lifetime Respect』(三木道山/2001年*2)のヒット後、 次のシングル曲が、見違えるような生演奏で、 だけど全然ヒットしなかったことを思い出す*3。 ところがどっこい、『もしも明日が…』についていえば 曲ではなく、メンバーのひとり…

『Yes-No』 オフコース ~ 心の中での問いかけだとしたら、答えは返らない。

…は機械。 結果は変わらず、一定の基準によってのみ動作する。 無念。 主人公は、恋人未満の相手に対し、 ずっと問いかけを発し続ける。 「♪好きな人はいるの?」 「♪君を抱いていいの?」 「♪好きになっていいの?」 「♪心はいまどこにあるの?」 しかし、相手の答えが得られている様子はない。 主人公は、思ったことをそのままに、 思ってもいないことも口から先に出てくるような お調子者の軟派ヤローで ふざけているようにしか捉えてもらえないのだろうか。 いや、もしかしたら、主人公の問いか…

『チャンピオン』 アリス ~ 不思議の国ジャパンの汗臭いアリス。

いやになるくらい、汗臭い。 そいでもって、男臭い。 そんなイメージのアリスの曲の中でも とびっきりの汗臭さと男臭さを持つ曲。 「チャンピオン」 翳があって、暗くて、 それでいてどこかカッコよくて、 なんだかもうすっかり、あしたのジョーの世界。 アコースティックギターとドラムをメインにした ロックナンバー。前奏で聴けるのはチェンバロだろうか。 フォークロックの旗手にふさわしい構成の曲。 詞の世界と楽曲が見事にマッチしたこの曲は、 勢いに翳りの見えたボクシングのチャンピオンの姿を…

『わかれうた』 中島みゆき ~ 私小説的な物語。お笑いの自虐ネタではありません。

…に突っ込みたくなるくらい強烈な、 そんな問いかけから歌はスタートする。 「♪みちに倒れて 誰かの名を 呼び続けたことは ありますか?」 すごいね、これ。 名作と呼ばれる小説の多くは、 その書き出しが最も印象的だったりするが それらに勝るとも劣らぬ書き出しだ。 しかも鉄板の自虐ネタ。 問いかけの裏には、自分にはあるぞ!! という主張がしっかり入っている。 もう、どうあっても実話であってほしい。 子どものころ、ダダこねて道端で泣き叫び 親を呼んでました、えへ。 なんてしょうもない…

『津軽海峡・冬景色』 石川さゆり ~ もはや条件反射。津軽海峡といえば、上野発。

…。 途中、新曲や、自らの持ち歌以外のスタンダードを交えつつ、 『能登半島』(1977年)のようなヒット曲や 『ウイスキーが、お好きでしょ』(1991年)などの小品をからめて、 ラストにこの『津軽海峡・冬景色』を持って来れば 熱心なファンじゃなくても、お客さん皆大満足なこと請け合い。 ・・・まったくの想像による ディナーショーの流れを妄想してみたが、 結構当たらずも遠からずなのではないだろうか。 ただでさえ賞味期限の長い演歌にあって、 ひとつでもヒット曲があれば、 演歌歌手は、…

『花嫁』 はしだのりひことクライマックス ~ 来ちゃった(てへぺろ)。まさかそんな嫁入りか!

…葉を発するたびにやたら空白があるわけでもない。 曲のテンポがスローなわけでもない。 曲の半分をも占めるような長い間奏*2があるわけでもない。 カッティングのアコースティックギターと、 こぼれるようなカントリー風のギターの絡みによる イントロなんかは、ごくごくあっさりとしたもの。 ただただ、単語の終わりの音が、 いよ~~~~~~~~~なほどに~~~~~~~~~~~、 長~~~~~~~~い~のよ~~~~~~~~~~~。 これだけの歌詞で3分近く持たせてしまう。 だけど、全然スロー…

『帰って来たヨッパライ』 / ザ・フォーク・クルセイダーズ ~ 元ネタいくつ、みつけられるかな?

…なんてテクニックを知らないから、 『ドリフの早口言葉』(ザ・ドリフターズ/1980年)の志村けんのパート同様に、 バカ真面目に声色で真似したものだ。*2。 一方、通常スピードで録音された神様のパート、 歌詞では、怒鳴っているということになっているが、 実際はすっとぼけたスローな説教。 酔っぱらった頭の中で、ゆっくりと反響しているようにも聞こえる。 だけどこの主人公、 なんで天国に行けたんだろうね。 名曲・聴きドコロ★マニアックス ザ・ビートルズの『愛こそはすべて(All Yo…

『星のフラメンコ』 西郷輝彦 ~ 情熱的とは程遠く。消極的なフラメンコ

…返し、 「♪だ・か・ら」 奥ゆかしいを通り越して、 くどくどと言い訳じみている。 なのに、どこかカッコつけているのが大変イタい。 せめてもの救いは 「♪歌うよせめて 心の歌を 響け夜空に」 相手の女性の象徴である、星のある場所に向かって せめて歌を投げかけ、心に響いてほしいと願っている。 遠回しだが、主人公にはこれが限度なんだろう。 さておき、フラメンコ風の味付けをした曲においては、 後にも先にも、これ以上のヒット曲は生まれていない。 ヒット曲どころか、フラメンコ風の曲自体が…

『高原列車は行く』 岡本敦郎 ~ 日本のフニクラ・フニクラ、というわけではないらしい

…いたが、 どうも違うらしい。 また、歌のモデルとなった鉄道は、 かつて長野県の軽井沢と群馬県の草津を結んだ 草軽軽便鉄道だと思い込んでいたが、 それもどうも違うらしい。 なんだか、調べるほどに思い込みと勘違いだらけだったことに気付く。 『フニクラ・フニクラ』にも通じるアルペン風の曲調と、 「牧場」「白樺林」「山越え谷越え」「高原」「いで湯の宿」「峠を越えれば」 という数々のキーワードからの連想であったが、 そのなかで「五色の湖」だけはどこを指しているのか 結び付けられなかった…

『東京ラプソディ』 藤山一郎 ~ 華やかさの裏に忍び寄る影

…いではなんだかよく判らない。 なんとなく、ちょっぴり哀愁漂う雰囲気の言葉である。 SPレーベル/ひろいもの(いけません) 作詞 門田ゆたか、作曲 古賀政男、編曲 高橋孝太郎 1936年(昭和11年)6月、テイチクより発売 歌詞はうたまっぷへ 東京ラプソディー 藤山一郎 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索 曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい 東京ラプソディ - Wikipedia 東京ラプソディ藤山一郎演歌¥250provided courtesy of i…

『東京音頭』 小唄勝太郎・三島一声 ~ 1932年生まれ、今なお現役。20世紀最大のヒット曲

…振り付けなんか全然知らないけど、 この曲が流れてくれば思わず小躍りしたくなる。 子どものころ盆踊りにて、わからないままに曲に合わせて 櫓の周りをただただ周回していた記憶がある。 ぁヨイヨイ♪ 手拍子だけは出来る。 これは後年のシングルジャケット/amazonより 作詞 西條八十、作曲 中山晋平 1933年(昭和8年)7月、日本ビクターより発売 歌詞はうたまっぷへ 東京音頭 小唄勝太郎/三島一声 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索 曲にまつわる背景などはwikipediaに…

『夏祭り』 whiteberry ~ 実のところ一発の花火だって打ちあがってはいないのだ

…ルをとることで、 さらに主人公の幼さを想像させる。 たぶん、中学生くらいなんだろうな。 「♪友達見つけて離れて歩いた」 男女二人っきりでいるところを見られて からかわれるのが嫌。そんな年頃。 初々しいね。 キャッチ―なメロディなので、 老若男女問わず楽しめるけど、 決して当事者の年代向けの歌ではないよね。 いい大人が、かつての淡い恋心を思い出して しみじみとするための歌。 だけど、自分がまさにそうだが、 中学どころか高校時代にも、 こんな甘酸っぱい素敵な思い出は持っていない。…

『花火』 aiko ~ 泣いてまで諦めなければいけない恋とはいったい何か

…んだな。 理由はわからないけど、 どうしてもあきらめなければいけない恋。 「♪夏の星座にぶら下がって 上から花火を見下ろして」 一歩引いた位置から俯瞰するように、客観的に自分の恋心を眺めてみた。 「♪確かに好きなんです 仕方ないんです」 恋している。間違いなく。こればっかりは否定できない。 「♪涙を落として火を消した」 やっぱりやめよう。現実的に考えて、泣く泣く恋をあきらめた。 「♪バイバイバイ・・・」 と恋心に別れを告げながら曲は終了する。 なんで叶わないのか、なんで諦める…

『So Young』 The Yellow Monkey ~ 坊やだからさ。あれ、自分で言っちゃったよ。

…くようになったのだから、 我ながらどんくさいというか、疎すぎる。 「♪花が開いて 日差しに溶けて 君が笑った うたかたの午後 街は穏やか 風のにおいも柔らかだから 君を抱いた」 ここまでは、優しく幸せな春の日を歌っている。 そこから一変、 「春はなんて優しくて残酷」 何故、どうして、何が残酷なんだろう。 主人公にとって、ただ穏やかな日々は 熱い青春を日々を奪ってしまうとでもいうのだろうか。 このあとは、ひたすらもがき苦しむような 歌詞が続いていく。 主人公は、夢を追いかけて、…

『おなじ星』 Jungle Smile ~ 盛り上がりすぎて一方通行にならなければいいと願う。

…曲を選曲した人がいたら、 ぜひとも勝手にハモりパートを歌って迷惑がられたいと 日々思っているのだが、 ついぞその機会に巡り合わない。 というより、今まで一度も、 この曲やこのグループの話題が 会話に登場したことも 街角で巡り当たったことすらもない。 うすうす感じてはいる。 この曲、百名曲に選ばれるような対象ではない。 知る人ぞ知る名曲、とか、隠れた名曲、 そういうのにピッタリの曲だ。 だけど選ばずにいられなかった。 だってこんなにいい曲なのだから。 「♪星の数ほど訪れる巡り逢…

『硝子の少年』 Kinki Kids ~ 少年に少年時代を振り返らせるナンセンスかな

…っとくる。 随所にみられる、こういう ”古臭い”テイストがこの曲のキモ。 古臭いといっても、世代を超えた大昔ではなく、 ひとりの人間が、ふと余裕をもって 振り返ることができる程度の過去。 雰囲気からして、おおよそ10年くらいさかのぼった、 つまりはこの曲の1997年からみた10年前、 87年前後のテイストではないかと思う。 曲に細かい飾りを施す、クラシックギターの音色、 頑なにハモらない、Kinki Kidsの二人のユニゾン、 締めに余韻を残すストリングスの音など 作る方も聴…

『強く儚い者たち』 Cocco ~ 悪魔のささやきの裏には、報われない恋の悲しみがある

…ないことが不思議なくらいな、 なんとも寓話的なシチュエーション。 それにしても視点が斬新。 主人公の役どころは、 「悪魔のささやき」。 自分が悪女と思われることもいとわず、 余裕をもった口調で、 すべてお見通しとばかりに、 子守歌でも歌うかのように、 ただ淡々と相手に語りかける。 人の心は、信じるより、はるかに儚(はかな)く、 誰もが心に弱さをかかえている。 だからあなたが誘惑に負けることがあっても それはあなたのせいじゃない、と。 ささやきはさらに続く。 反面、人の心はとて…

『そばかす』 Judy and Mary ~ イイ思い出になるには、ちと時間が足りない模様

…屋台骨を支えているから。 それでいて、途中ジャズっぽくなるあたりでは 全員ぴったり息をあわせている。 じつは、全部計算ずくなのだろう。 作曲担当のベース、恩田快人の手綱捌きによるものか。 まさに手のひらの孫悟空状態*2ってやつだ。 だけどどういうわけか、この曲を最後に ジュディマリのシングルA面曲は、 それまでの恩田によるものではなく ギターのTAKUYAの手によるものがメインになっていく。 それにつれて、やんちゃぶりがおとなしくなっていったのはちと残念。 まあ、それはそれと…

『誰より好きなのに』  古内東子 ~ 男女の親友関係が成立ってのも、あやふやなものだ

…なる」 「♪追いかけられると逃げたくなる 背を向けられると不安になる」 こんな風にウジウジしているくらいなら ダメもとでアタックしてみればいいじゃん! というじれったさが付いて回るが、 どうもそういう訳にはいかないらしい。 思いを伝えた結果、拒絶されて、 今の関係まで壊れてしまうことが怖くて、切り出せない。 だから、さり気ないサインに相手が気づいてくれて、 寄り添って来てくれれば、と願っている。 んんんんんじれったい。 同じ年のリリースの『Alone』(岡本真夜/1996年)…

『Love Phantom』 B'z ~ 自分の作り出した亡霊に振り回され自暴自棄になるお話

…る人にだけわかってもらえれば、OK。 少なくともレコードでは、そういう印象を受ける。 『Love Phantom』でも、最初に爆音から駆け上がるような ギターを響かせたと思うと、あっという間に ほかの音に吸い込まれて背後にそっと引っ込んでしまう。 そして、稲葉浩志のボーカルが始まると、 後ろの方でギュインギュインと ギターをうならせてはいるものの、主役になろうとはせず、 全体を見渡せる位置から俯瞰して引き立て役に徹している。 実は、このあたりのバランス加減が、 変にマニアック…

『太陽が燃えている』 ザ・イエロー・モンキー ~ 妙に説得力のある骨太サウンド

…ったくの個人的観点からすれば、 バンド・サウンドのベストはイエモンだと思う。 おそらく意識的に高音と重低音を排除し、 中低音にどっかと据えた骨太のサウンドに、 話し言葉のような日本語を載せている。 そのせいか、歌詞カードがなくても 何をしゃべっているのか割合はっきりと聞き取れる。 そう、歌っているというよりは喋っているような感覚。 そして、意識しているわけではないと思うが、 アクセントがおかしくなるくらいであれば、 平然とリズムや旋律を変えてしまうようなことをやってのける。 …

『ロビンソン』 スピッツ ~ 他力本願か。メルヘン主導の雰囲気先行曲

…いるのかさっぱりわからないのだ。 普通にラブソングとして考えれば、 「君」は手の届かない女性と捉えることができる。 しかしいや待て。草野マサムネによるスピッツの歌詞の世界は かなりメルヘンの世界に通じているフシがあるので 「君」といっても、必ずしも人とは限らない。 擬人化された物や現象であることも大いにあり得る。 ここはひとつ、 自分自身の夢や希望、理想を 「君」と擬人化したと解釈してみよう。 「ふたり」という表現に違和感を覚えるかもしれないが、 『Face』(globe/1…

『歩いて帰ろう』 斉藤和義 ~ レールからの脱却へのささやかな第一歩

…リンをシャリシャリ鳴らしているだけでもいい。 曲の終わりに「シャララララララララ・・・シャン!」と 決めるだけで気持ちいいこと請け合いだ。 何せこの曲、2つのフェーズしかない。 「♪走る街を見下ろして のんびり雲が泳いでく」から始まる10小節と 「♪嘘でごまかして 過ごしてしまえば」から始まる8小節の 2つだけで構成されている。 前奏も間奏も歌がないだけで全く同じ。 なんてシンプルなんだろう! ちょっとひねくれて、スネたような部分もある歌詞だけれど、 いたって前向きに聞こえる…

『夏の日の1993』 class ~ 時代の粋を集めたバカップルの一発曲

…軍歌/1940年)くらいか。 まるで時代を示す一里塚のように、 露頭する地層の一枚に明確な痕跡をつけるテフラのように*3 この時代が、具体的に何年のことだったかを明確に示してくれる。 また、個人的には英語での西暦の読み方を 間違って覚えるきっかけになってしまった曲でもある。 本来は nineteen ninety-three と読むのが正しいようだが、 この歌では、nineteen nine three と歌っている。 これで覚えてしまって、もう直らない。あちゃー。 同じく個…

『島唄』 ザ・ブーム ~ さとうきび畑、現代沖縄語訳

…980年)の喜納昌吉らが 長年かけてコツコツと浸透させてきた沖縄音楽を 一気にポピュラーまで持って行った功績は大きい。 最初に沖縄で局地的にヒットさせ、 その後ファンの要望にこたえる形で全国発売、 一大ヒットになった。 この事態を例えるならば、 外国人の無名シェフが、誰もが日本人が作ったと疑わないような 創作日本料理を考案し、まず最初に日本でブームを巻き起こし、 さらに本国に持ち帰り一大ムーブメントに育て上げた。 そんな感じだろうか。 具体性がないのでかえって解りにくいたとえ…

『君がいるだけで』 米米クラブ ~ 移り気男の本命アピールタイム。そう、例えば、、、

おそらく本人たちも意図せぬままに、 トップまで登り詰めてしまった偉大なるマイナー、 米米クラブ*1。 この歌も、もしかしたら元々は トレンディー路線のポップスに対するパロディだったのかもしれない。 例えば、『君がいるだけで、心が強くなれる』 なんてフレーズ、スゴくそれっぽいじゃん? みたいなノリの。 音の切れ目と、言葉の切れ目が全然合ってないのも これも実はワザとのような気がする。 例えば、君が居るだ。毛で心が、強く慣れる。古都。 何より、大切な藻。野を築かせ、テクれたね。 …

『悲しみは雪のように』 浜田省吾 ~ どんなに積もっても、いつかは解けるんだ

…るが、 「♪心の底から誰かを愛することができるはず」 「♪誰もが Wow.. 愛する人の前を気づかずに通り過ぎてく」 自分の思いに気付いてくれない人に対して 遠回しに愛を伝えている歌、 ではなく、 「♪孤独で 君のからっぽのそのグラスを 満たさないで」 決して一人じゃないよ、まだ気づいていないだけで どこかにきっと、あなたを愛してくれる人がいるよ。 という励ましの歌、 でもなく、 ましてや、 「♪I'm crying for you, You're crying for hi…

『さよなら夏の日』 山下達郎 ~ 勝手な解釈は聴き手の自由(くれぐれも自己責任で)

毎回、もっともらしく歌詞の解説をしているが、 実はシチュエーションの設定次第で 解釈はどうとでもなることも多い。 こういうのを曲の懐の広さともいう。 懐の広さがあるからこそ、人は曲の中に 自分の実体験や、見聞きした物語との共通点を見出し (たとえそれがわずかなとっかかりであったとしても)、 共感、投影することで、 曲と思い出とを1セットにして心にしまい込むのだと思う。 だから、極論を言えば どんなぶっ飛んだ歌詞だって、 それ以上にぶっ飛んだ初期設定を設けてやれば突飛でなくなる…