日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

ロード の検索結果:

『駅』 竹内まりや ~ 別れても好きな人、にならなくてよかったと思う

メロディーを無視して伴奏だけ聴いていると、 なんだかものすごく不穏な空気が流れていることに気付く。 ドッド、、、、ドッド、、、と、 ゆっくり迫りくるようなバスドラムの音や、 時折不協和音のように1拍だけ挟まれる、違和感のあるコードなど、 まるで謎めくのサスペンスシーンのBGMのようで、 明るい声質の竹内のボーカルが無ければ、 かなり違う印象の曲になっていたことだろう。 思うにこれは、主人公の「後ろめたさ」を表現しているものなのではないかと。 別れてからの「2年の月日が変えたも…

『虹と雪のバラード』トワ・エ・モア ~ おおらかな時代の、希望に満ちた色とりどりの夢物語

生まれるよりも前の話なので、まったく世代ではないのだが、 個人的にオリンピック・ソングといえばこれ。 なんと言っても、歌詞に「オリンピック」が出てくるではないか。 ・・などというつもりはないが、 権利関係がややこしい現代では、歌詞にもタイトルにも 「オリンピック」と付けることはほぼ不可能になってしまった。 そんな不寛容でせち辛い現代において、 1972年の札幌五輪を記念して作られたこの曲は もうその点だけで、なんとも微笑ましいと感じてしまう。 シングルジャケット/amazon…

『Hello, Again ~昔からある場所~』 /My Little Lover ~ 君と、僕と、冒険心と、ほんの少しの郷愁と。

詩と、小説との一番の大きな違いは、 周囲の状況や、登場人物が誰であるか、 そういったことが具体的に語られないところにあると思う。 小説だったら、光景がぱっと眼前に浮かぶような風景の描写から始まり、 名指しで書かれた主人公が、いま何をしている、 そんなところからスタートする。 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。 向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。」(『雪国』川端康成) 一方、詩においては 登場人物が名…

『恋の予感』 安全地帯 ~ 恋に臆病な女は、キレイになる必要ないはずなのに。

ブラームスの交響曲第4番*1を彷彿とさせる 2音による構成が、何とも言えず物悲しい。 行間を読む、というか、 休符に込められた意味までも、感じ取れと求めてくるようだ。 なぜ・・・なぜ? 第三者による問いかけのようにも見えるが、 おそらくは、自らへの問いかけだろう。 「♪なぜ、あなたは、キレイに、なりたい、の?」 シングルジャケット/駿河屋より 恋の予感安全地帯J-Pop¥250provided courtesy of iTunes 作詞 井上陽水、作曲 玉置浩二、編曲 星勝 …

『わかれうた』 中島みゆき ~ 私小説的な物語。お笑いの自虐ネタではありません。

ねぇよ! 反射的に突っ込みたくなるくらい強烈な、 そんな問いかけから歌はスタートする。 「♪みちに倒れて 誰かの名を 呼び続けたことは ありますか?」 すごいね、これ。 名作と呼ばれる小説の多くは、 その書き出しが最も印象的だったりするが それらに勝るとも劣らぬ書き出しだ。 シングルジャケット/amazonより わかれうた中島みゆきJ-Pop¥250provided courtesy of iTunes 作詞・作曲 中島みゆき、編曲 福井崚・吉野金次 1977年(昭和52年)…

『夏祭り』 whiteberry ~ 実のところ一発の花火だって打ちあがってはいないのだ

甘えるような猫なで声が、歌詞と相まって、 幼さの残る年頃の、恋物語を引き立てている。 男目線の歌を女性がボーカルをとることで、 さらに主人公たちの幼さを連想させる。 たぶん、中学生くらいなんだろうな。 「♪友達見つけて離れて歩いた」 男女二人っきりでいるところを見られて からかわれるのが嫌。そんな年頃。 実に初々しいね。 キャッチ―なメロディなので、老若男女問わず楽しめるけど、 決して当事者である年代向けの歌ではないと思う。 いい大人が、かつての淡い恋心を思い出して しみじみ…

『So Young』 The Yellow Monkey ~ げにイエモンには感嘆符が似合う。坊やだからさ!

あぁしまった!そうだった! と関西弁で叫んでいるようにしか聞こえないが、 「そぉや~ん!!」こと、So Young。 The Yellow Monkeyの曲を ああ、これ凄くいいな、と最初に思った曲。 弟の持っていたベストアルバムに入っていた この曲をきっかけに、時代をさかのぼるようにイエモンを聴くようになったのだから、 我ながらどんくさいというか、時世に疎いに程がある。 シングルジャケット/amazonより SO YOUNGTHE YELLOW MONKEYJ-Pop¥25…

『硝子の少年』 Kinki Kids ~ 現役の少年に少年時代を振り返らせるナンセンス

歌い出しに現れる無音の瞬間にゾクっとくる。 曲の随所にみられる、 こういう“古臭い”テイストがこの曲のキモ。 古臭いといっても、世代を超えた大昔ではなく、 ひとりの人間が、ふと余裕をもって 振り返ることができる程度の過去。 雰囲気からして、おおよそ10年くらいさかのぼった、 つまりはこの曲の1997年からみた10年前、 87年前後のテイストではないかと思う。 シングルジャケット/駿河屋より 硝子(ガラス)の少年 (カラオケ Originally Performed By Ki…

『そばかす』 Judy and Mary ~ イイ思い出になるには、ちと時間が足りない模様

何とも奔放なギターが、ある種ほほえましい。 YUKIのヘタウマ*1なボーカルの後ろで、ちょこまかと動き回るさま*2は、 テレビ中継のレポーターの後ろのほうで、映り込もうと跳びはねる悪ガキどものようだ。 リズムとか音程とか本当にこれでいいの? と疑ってしまいそうなトリッキーな演奏だが、 いやいやどうして、要所要所でメロディーにガッチリ 噛み合っていて、邪魔になっていない。 こんなにノイジーなのに。 雑音に聞こえて、無いほうがいいんじゃないの? なんて思ったりもするが、多分無いと…

『君がいるだけで』 米米クラブ ~ 移り気男の本命アピールタイム。そう、例えば、、、

おそらく本人たちも意図せぬままに、 トップまで登り詰めてしまった偉大なるマイナー、米米クラブ*1。 この歌にしても、もしかすると 元々はトレンディー路線のポップスに対するパロディだったのかもしれない。 例えば、『君がいるだけで、心が強くなれる』 なんてフレーズ、スゴくそれっぽいじゃん? みたいなノリの。 シングルジャケット/amazonより 君がいるだけで米米CLUBJ-Pop¥250provided courtesy of iTunes 作詞・作曲 米米CLUB、編曲 中村…

『少年時代』 井上陽水 ~ 憧れを覚えていますか。いいえ忘れたことにしました。

和製ボブ・ディラン、といえば吉田拓郎のことだが、 いや和製ディランだったら、むしろ 井上陽水のことだろう、と常々思っている。 どうやら自分の持つボブ・ディランのイメージと 世間の持つボブ・ディランのイメージに隔たりがあるらしい。 自分のイメージするディランといえば 偉大なる詩人先生、であり、 あの崩した歌い方はその次の特徴であるからだ。 シングルジャケット/amazonより 少年時代井上陽水J-Pop¥250provided courtesy of iTunes 作詞 井上陽…

『未来予想図II』 ドリームズ・カム・トゥルー ~ シンプルで強い夢は、きっとかなう。

…る気だったのか。 『ロード』(The 虎舞竜/1993年)じゃあるまいし。 意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み 「卒業してから もう3度目の春」 当時バイクでの送り迎えだったのが、3年後には車に変わっている。 学年をダブっていたり、無免で運転していたのでなければ、 バイクは16歳以上、自動車は18歳以上のため、 少なくとも中学ではなく、高校以上の卒業を指している。 いやしかし、よく考えると相手の男は年上という可能性もあるな。 「今はルーフからの星を見ながら走ってる…

『大きな玉ねぎの下で』 爆風スランプ ~ 純粋な少年が大人になる、通りゃんせ通りゃんせ

…CD(のMP3ダウンロード) 5曲目/視聴可能 しあわせアーティスト: 爆風スランプ出版社/メーカー: Sony Music Direct(Japan)Inc.発売日: 2013/10/23メディア: MP3 ダウンロードこの商品を含むブログを見る 脚注 *1:似たような例に、エレファントカシマシの宮本浩次などがいる *2:これって実はすごいテクニックだ! *3:年齢を表す記述は見当たらないが、定期持ってるからおそらく中学生ではなく、スレていない感じからたぶん大学生でもない。…

『北ウイング』 中森明菜 ~ 鳴り響く不協和音は、破局の予感か

サビでは、力強く。 そしてそれ以外の部分では、囁くように。 遠い町に行ってしまう恋人に、 一緒に来て欲しいと言われたものの、一度は断ったのだろう。 しかし後悔と未練は募るばかりで断ち切れない。 すべてを捨てて、かつての恋人のもとへと旅立つ。 中森明菜の変幻自在のボーカルに歌われる 大まかな筋はそんな内容だが、 要所要所がルー化*1しているために要点がつかみにくい。 シングルジャケット/amazonより 北ウイング中森明菜J-Pop¥250provided courtesy o…

『越冬つばめ』 森昌子 ~ 美しく歌うツバメ男は何にあらがうのか

おそらく一生のうちに一度も訊かれることは無いだろうが、 もしも、「演歌で最も美しい曲は」と問われたとしたら 迷わずにこの曲を選ぶ。 「♪ヒュールリー ヒュールリーララー」 森昌子のよく通る声による、寂しげなメロディが 実にキャッチ―で印象的。 このフレーズはツバメの啼き声として歌われているが、 実際つばめはこんな啼き方しない。 おそらく冬の風の音を、寂しげなつばめの啼き声と重ねているのだろう。 越冬つばめ。 渡り鳥であり、本来冬にいないはずの 南に還りそびれた、はぐれツバメ。…

『聖母たちのララバイ』 岩崎宏美 ~ この子守歌はテンションが高すぎて眠れやしない

…のは除く *2:ララバイ:イタリア語で子守歌の意 *3:いわゆるパクリ *4:思いついたフレーズが、実はどこかで聴いて刷り込まれていたものだった *5:わが敬愛なるジョージ・ハリスンは『マイ・スウィート・ロード』(1970年/※試聴環境がないようです by )が 盗作騒ぎで訴えられた時には、結局裁判で負けたが最後まで争っている。 このときは、第3者が、賠償金をとるために曲の権利を買い取って訴えたのだから 非常にたちが悪い *6:山梨県の町の名前。ワインとブドウと、扇状地で有名

『異邦人』 久保田早紀 ~ タマゴが先か、ニワトリが先か。(いや、クボタサキだ)

…ブタイトルに「シルクロードのテーマ」と ついていたことを知ってからだと思う。 そのとおり演奏は実に中東的だ。 終始演奏を引っ張っているストリングスもそれっぽいし、 ズンチャカチャッチャ、ズンチャカチャッチャ、というリズムや、 メロディーを追いかけて補完するようなクラリネットの旋律、 寂しげに掻き鳴るペルシャの琴*1などが エキゾチックにいろどりを添えている。 だのに、自分がこの曲に対して 元々おぼろげに持っていた印象は そんなエキゾチックなものではなかった。 似たようなテイス…

『ビューティフル・ネーム』 ゴダイゴ ~ beautifulは、うつくしいではなく、すばらしいなんだ。

小学校か何かで習ったような覚えがある。 音楽の教科書ではなく、 小さな歌本のような副読書に載っていた気がする。 その時には、こんな絶妙にノリの良い歌だとは、思いもよらななかった。 オリジナルの『ビューティフル・ネーム』は 「♪きょうも こどもたちは ちいさな手を ひろぉげて」 「♪呼びかけよう なまぁえを すばらしい なまぁえを」 歌いだしを除いて、ことばの2文字目に拍子の頭(アクセント)がある。 これがまるで、いわゆるヨコ乗り、 裏拍にアクセントがあるような効果を生み出して…

『勝手にしやがれ』 沢田研二 ~ カッコつけても女々しさ全開

勇ましいタイトルや曲調と裏腹に、なんとも女々しい歌であることよ。 力強いピアノによるイントロ*1から導き出される ジュリー*2こと沢田研二の カッコよく歌いあげるストーリィは、、、、 出ていく女をタヌキ寝入でやり過ごす男。 女が出て行ってからむっくり起き上がり、 遠く去りゆく女に向かって、窓越しに「アバヨ」と声をかける。 しまいには夜中だというのに 派手に音楽をかけて朝までひとり残念会で現実逃避。 ・・・なんてカッコ悪いんだろう。 シングルジャケット/amazonより 勝手に…

人名・曲名索引 ~ 

…『マイ・スウィート・ロード』 マイ・ペース My Little Lover 前田憲男 前野曜子 槇原敬之 『マサチューセッツ』 真島昌利 松尾一彦 松尾和子 『マツケンサンバII』 松平健 松田聖子 松田優作 松任谷正隆 松任谷由実 松原のぶえ 松山猛 松村和子 松本伊代 松本一起 松本隆 松本孝弘 マッチ(近藤雅彦) 『待つわ』 円広志 『聖母たちのララバイ』★ 『真夏の果実』★ 『丸の内音頭』 万城目正 み 『ミ・アモーレ』 三浦徳子 美樹克彦 三木たかし 三島一声 Mr…

『落陽』 山田パンダ ~ 知る人ぞ知るパンダの足跡は、カリスマに踏み消された

誰でも知っている、当然。 ・・と思っていたことが、 ふとした拍子に、実は誰も知らなかったことを知る、 なんてことが時々ある。 それはドラマだったり、漫画、ゲーム、映画、 ファッション、また子供時代の遊びに至るまで ありとあらゆるところに存在する。 自分の周りでは一大ムーブメントだったはずなのに、 後になって、ほかのコミュニティーで話題に出したところ、 まるでそんな存在自体がなかったかのような、 あっても「そういえば、そんなこともあった気がする」程度の 反応が返ってきて、正直ヘ…

『ペッパー警部』 ピンク・レディー ~ 過去記憶の捏造は、果たして曲による洗脳なのか

時々びっくりするのだが、 自分の記憶にある年代と、この記事を書くために調べて分かった年代に 結構なギャップがあることがある*1。 『ペッパー警部』 幼少のころにテレビで見た記憶があるために 事細かに覚えているものだと思っていたが、 どうやら世代的に、リアルタイムで見てはいないようだ。 テレビで懐かしの映像などを見ているうちに、 その強烈なインパクトとともに 刷り込まれてしまったものなのだろう。 シングルジャケット/駿河屋より ペッパー警部ピンク・レディー歌謡曲¥250prov…

『タイムマシンにおねがい』 / サディスティック・ミカ・バンド ~ 時代に早すぎたギターサウンド

初めてパフィーを聴いた時の、 激しい既視感はこれだったのかもしれない。 当時は、shampoo*1などとの類似性が言われ、 まったく腑に落ちないままに半分納得していたが、 まさかそこから20年以上もさかのぼったところ*2に 既視感*3の源が転がっているとは思わなかった。 それにしても、今日、今の時代にリリースしても なんら違和感のない曲だと思う。 前からタイトルとメロディーはなんとなく知っていたけど 改めて聴いてみると、 その正統派ともいえるギターサウンドに 古臭さがほとんど…

『伊勢佐木町ブルース』 青江三奈 ~ スケベを餌にやりたい音をやるべし

歌詞はともかく、イチイチかっこいい曲である。 跳ねるようなストリングスのリフ*1、 時計が秒針を刻むような、乾いたドラムの音、 青江三奈のハスキーボイス、 ブレイク、 「ドゥドゥヴィドゥヴィドゥビ・・・」のスキャット*2、 その後に絶妙なタイミングで入る三連の演奏。 そんなふうにただカッコいいだけであれば、 そこまでヒットはしなかっただろうが、 そこに 「アッ・・・ ンッ・・・」 吐息、というか喘ぎ声を加えたところ、 絶妙な背徳感を抱えて大ヒットした。 シングルジャケット/a…

日本百名曲 -20世紀篇- ~ はじめに。

…はなく病死)のは本望か *4:infoseekでやっていた。放置した挙句、サーバーも消滅。 *5:数十秒程度だが、CD視聴はイントロから、ダウンロード販売の視聴では曲の中ごろからが多く、通してではないがワンコーラス分聴けることが多い *6:引用の範囲は法律によって決まっているらしい。ワンコーラス丸々の引用は当然アウト *7:最初に決めるのは時間かかってめんどくさいしね *8:売る側が良い曲だと認めている→シングルリリース曲をメインとするつもり *9:童謡や学校教育むけの歌の類