日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

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『アメリカン・フィーリング』 サーカス ~ 滑川市民に告ぐ!今こそ立ち上がれ!

なぜだ。なぜなんだ。 昔からずっと疑問だった。 誰も気づかないのか。 気づいていても馬鹿らしくてやらないのか。 それとも著作権者の許可が下りないのか。 それとも実はやったけど不発だったのか*1。 富山県、蜃気楼で有名な魚津市の隣に、滑川なめりかわという市がある。 日本海に面し、ホタルイカの水揚げで有名な港町だ。 もうずいぶん昔のことになるが、ゴールデンウイークをちょっと外した時期だったと思う。 富山県を訪れた際、深夜の観光ホタルイカ漁に参加しようとした。 船着き場前の駐車場に…

『上を向いて歩こう』 坂本九 ~ ハヒフヘホ母音が生んだ日本発の奇蹟

楽曲自体、それほど突出した印象のものとは思わないけれど、 これを挙げないわけにはいかない。よね? 後にも先にも、全米の総合シングルチャートで 1位を獲得したことのある日本の曲はこれだけなのだから。 ビルボード誌3週連続1位、年間13位という、 どういう奇蹟が起こったんだかわからないくらいのビッグな結果を残している。 米国でのタイトルは、これまたなぜか『SUKIYAKI』。 うまそうだからか? しかも、日本語の歌詞そのままでトップをとったというから恐れ入る。 身近なところ、日本…

『Hello, Again ~昔からある場所~』 /My Little Lover ~ 君と、僕と、冒険心と、ほんの少しの郷愁と。

…y Little Lover 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント 発売日: 2008/05/01 メディア: CD 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (8件) を見る iTunes / 試聴も可能 Hello,Again〜昔からある場所〜 My Little Lover J-Pop ¥250 provided courtesy of iTunes data シングルジャケット/amazonより 作詞 小林武史、作曲 藤井健二&小林武史、編…

『高原列車は行く』 岡本敦郎 ~ 日本のフニクラ・フニクラ、というわけではないらしい

「♪穿こう 穿こう 鬼のパンツ!」 のとんでもない邦訳(というより替え歌か?)でもおなじみの 『フニクラ・フニクラ』*1と同じような、 観光PRソングだとばかり思っていたが、 どうも違うらしい。 また、歌のモデルとなった鉄道は、 かつて長野県の軽井沢と群馬県の草津を結んだ 草軽軽便鉄道だと思い込んでいたが、 それもどうも違うらしい。 なんだか、調べるほどに思い込みと勘違いだらけだったことに気付く。 『フニクラ・フニクラ』にも通じるアルペン風の曲調と、 「牧場」「白樺林」「山越…

『東京ラプソディ』 藤山一郎 ~ 華やかさの裏に忍び寄る影

そもそもラプソディとは何ぞや、 という疑問が先に立つ。 ラプソディといえば、この1936年の『東京ラプソディ』をはじめ、 『ボヘミアン・ラプソディ』(クィーン/1975年/※試聴環境がないようです by) 『新しいラプソディ』(井上陽水/1986年/※試聴環境がないようです by) 『ラプソディ・イン・ブルー』(DA PUMP/1998年/※試聴環境がないようです by)*1 など、古今東西に冠する曲は数あまたあれど、 その意味するところはあいまいではなんだかよく判らない。 …

『東京音頭』 小唄勝太郎・三島一声 ~ 1932年生まれ、今なお現役。20世紀最大のヒット曲

「♪ハァ~」で始まる曲は数多くあれど、 その最高峰に位置し、いまだに盆踊りの代表曲であるこの曲は、 なんと1933年(昭和8年)のリリース。 三味線と小太鼓、合いの手の掛け声という、お座敷唄の様式をベースに、 太鼓と管弦楽伴奏を加えて音に厚みを持たせている。 まさに、ザ・音頭といった趣。 というより、この東京音頭が、「音頭」というジャンルを ひとつのジャンルとして確立させたといった方が正しいのかもしれない。 振り付けなんか全然知らないけど、 この曲が流れてくれば思わず小躍りし…

『花火』 aiko ~ 泣いてまで諦めなければいけない恋とはいったい何か

つまりは、この「花火」っていうのは、 恋心のことなんだな。たぶん。 理由はわからないけど、 どうしてもあきらめなければいけない恋。 「♪夏の星座にぶら下がって 上から花火を見下ろして」 一歩引いた位置から俯瞰するように、客観的に自分の恋心を眺めてみた。 「♪確かに好きなんです 仕方ないんです」 恋している。間違いなく。こればっかりは否定できない。 「♪涙を落として火を消した」 やっぱりやめよう。現実的に考えて、泣く泣く恋をあきらめた。 「♪バイバイバイ・・・」 と恋心に別れを…

『Love Phantom』 B'z ~ 自身の作り出した亡霊に振り回され自暴自棄になるお話

B'zの松本孝弘というギタリストは、 自分で作曲とアレンジを行っていて、 かなりのテクニックを誇示しているクセに、 なぜか、一歩引いている印象を受ける。 自己顕示が少ないんじゃないかと。 わかる人にだけわかってもらえれば、OK。 少なくともレコードでは、そういう印象を受ける。 『Love Phantom』でも、最初に爆音から駆け上がるような ギターを響かせたと思うと、あっという間に ほかの音に吸い込まれて背後にそっと引っ込んでしまう。 そして、稲葉浩志のボーカルが始まると、 …

『勝手にしやがれ』 沢田研二 ~ カッコつけても女々しさ全開

…之/1992年) 『Over』(Mr.Children/1994年) 『ウソツキ』(Something Else/2000年) 『ひとりぼっちのハブラシ』(TOKIO/2001年*3) 女の未練はというと、時によっては狂気じみたものにさえなって、 「♪着てはもらえぬセーターを 涙こらえて編んで」 いたりするから、もう大変怖い。 (『北の宿から』(都はるみ/1975年)) 「♪道に倒れて誰かの名を 呼び続けたことはありますか」 (『わかれうた』(中島みゆき/1977年)) 怖い…

人名・曲名索引 ~ 

…田裕美 大野克夫 『Over』 大橋純子 オー・ヘンリー 大山のぶ代 岡灯至夫 岡本敦郎 岡本おさみ 奥居香 他田舎人大嶋 小沢直与志 『男と女のラブゲーム』 『男の子女の子』 『お富さん』★ 『おなじ星』★ 『鬼のパンツ』 オフコース 『およげ!たいやきくん』 オリジナル・ラブ 『おんなの出船』 『女のみち』 『女ひとり』 『お嫁サンバ』★ 『お祭りマンボ』★ 『お祭り忍者』 『想い出の渚』★ 恩田快人 か カールスモーキー石井 『海軍小唄』 海堂尊 『替え唄メドレー』 『…

番外 / ナイスカバー!

…らしい。 英語で"cover for A"(Aは人を指す) で、 「Aの代わりを務める」 というところから来ているそうで、 要するに代役のこと。なんだスペアかと。 さておき、今回のテーマは オリジナルを凌駕した名カバー曲。 カバーのほうが知られている態のものども。 本来の文字通りの代役、カラオケ状態のものではなく、 また、カーペンターズの数々のヒット曲のように、 無名の曲のカバーでもなく*1、 オリジナルにひと味加えることで、 絶品になってよみがえった、 そんな感じの曲たち。…

『想い出の渚』 ザ・ワイルドワンズ ~ 日本人の夏はノスタルジィでできている

…y Little Lover/1995年/※試聴環境がないようです by)、 『夏祭り』(whiteberry/2000年/※試聴環境がないようです by)など、 挙げだすと、これだけで特集記事書けるほどきりがない。 そのうち番外で書こうかな。 反面、洋楽にノスタルジーはあっても、夏につながるものが少ないのは、*1 学年中に「夏休み」があるのとないのの違い*2なのだろうか。 人生の節目とは関係ない部分に、 ぽっかりとした空白、もしくは断層が生じているために 非日常の、印象的な…

『恋のフーガ』 ザ・ピーナッツ ~ 突き刺さるイントロに、おもわずゴジラの面影をみる

突然の大音量にびっくりする。 今の言葉で言うと、「オーケストラヒット」*1に相当する音だろうが 当時にしてみれば相当センセーショナルな音だったに違いない。 コンサートやレコードの冒頭で度肝を抜くにはまさにもってこいで、 現代においてもその存在感に圧倒される。 その鋭角的な2音と、 入れ替わり現れるティンパニーソロとの 繰り返しからなるイントロが特徴的かつ異常なほどに印象的。 あまりにも攻撃的なため 怪獣映画の曲のような印象を持ってしまう。 ピーナッツが映画「モスラ対ゴジラ」に…

『恋のバカンス』 ザ・ピーナッツ ~ ジャパン・ポップスの幕開け

洋楽ポップスのカバーを中心に活躍してきた双子のデュオ*1。 満を持して登場したオリジナルソングが 大ヒットした*2。 どちらが主旋律ともとらえきれないツインボーカルは、 声質こそ旧態依然としているものの、 曲全体の雰囲気が、新たな時代を予感させるものとなった。 シングルジャケット/amazonより 恋のバカンスザ・ピーナッツ歌謡曲¥250provided courtesy of iTunes 作詞 岩谷時子、作曲・編曲 宮川泰 1963年(昭和38年)3月、キングレコードより…

『ハイそれまでョ』 植木等 ~ 卓越した表現力はタチが悪い

柳の下にドジョウはウジャウジャといたようで、 前年の『スーダラ節』が、ヒットの勢いを得て映画化*1し、 さらにつづけての映画*2のメインテーマ(のひとつ)となったのがこれ。 勢いそのままに、この曲で紅白歌合戦に出場となった。 なんといっても注目は植木等の表現力。 歌唱力、というよりは表現力というほうがしっくりくる。 「♪あなただけが 生きがいなの・・・」 サックスに導入される、フランク永井ばりの低音のムード歌謡からスタート。 このあとに続く展開を考えると、かなりタチが悪い。 …

『スーダラ節』 ハナ肇とクレージー・キャッツ ~ 生真面目にとほうもない脱力劇

サラリーマン哀歌の元祖ともいえる楽曲だが、 その突き抜けるまでの能天気なアレンジと歌唱が、 根底に流れる暗さを微塵も感じさせない、 浮かれた、酔いの境地に似た空間を醸し出している。 サビは、脱力を無限に発する 「♪スーイ スーイ スーダラダッダ スラスラ スイスイスイ」 ときたモンで、 どこかを泳いでいるのか、何かをそらんじているのか、 まあ意味も何もないのだろうが、とにかく強烈だ。 すっとぼけた管楽器の伴奏が、きらびやかに花を添えている。 そして何の必然性もなく、歌の直前の…

『東京ナイトクラブ』 松尾和子・フランク永井 ~ オトナの男女の火アソビ劇場

フランク永井の、ダンディーな低音の響きと 松尾和子の、艶やかで色っぽくかすれた声による 掛け合いデュエット。 じれったいまでにタメのきいた伴奏と これまたじれったい、二人のオトナの会話。 それをひと言でいうなら、ムーディ。 ナイトクラブ、とはいうものの、おそらくダンスホールのような場所なのだろう。 そこを舞台とした、大人の恋の駆け引きを歌った曲だが、 それにしても、まあ、軽薄なことよ。 以下2番の歌詞 (女)もう私、欲しくはないのね (男)とても可愛い、逢いたかった (女)男…

『お祭りマンボ』 美空ひばり ~ 出来すぎちゃったネタフリ

『♪ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ そ~れ、それそれ お祭りだァ!』 というフレーズは、いつの時代になっても おもわず使ってみたくなるフレーズらしく、 『お祭り忍者』(忍者/1990年/試聴はこの先から)や 『ダンシング!夏祭り』(10人祭/2001年/※試聴環境がないようです by ) *1なんかに 手を変え品を変え、組み込まれていたりする。 ノリノリだもんねぇ。おもわず口について出てしまうほど ノリがよくアップテンポなのこの曲。 復刻盤CDジャケット/am…

『東京キッド』 美空ひばり ~ その音質は時代の音なのか

「♪右のポッケにゃ夢がある、左のポッケにゃチューインガム」 映画を見たことはなくても、 ズボンのポケットに手を突っ込んで歌う子役時代の美空ひばりの 映像とひっくるめてこの曲を記憶している人が多いのではないだろうか*1。 まさに自分がそうだ。 それはさておき、この当時の録音のものは、 どの曲もどの曲も、みな同じ人が歌っているのではないかというくらい 同じような声に聞こえてしまうのは、いったいどうしたことだろう。 復刻盤カセットジャケット/amazonより 東京キッド美空ひばり歌…

『長崎の鐘』 藤山一郎 ~ にわかな光明を瞬時に覆い尽くす闇

いうまでもなく、長崎での戦災をテーマにした曲。 直接的に原爆をしめす表現は一切出てこないものの、 誰もがそれを連想せざるをえない。 ということで、曲調も、歌詞も、何もかもが 重苦しい雰囲気を醸し出している。 とても美しいメロディーラインの曲なのだが、、、とにかく重い。 原案である永井隆の著書/amazonより 長崎の鐘藤山一郎演歌¥250provided courtesy of iTunes 作詞 サトウハチロー、作・編曲 古関裕而 1949年(昭和24年)7月1日、に日本コ…

『誰か故郷を想はざる』 霧島昇 ~ まるで縦横無尽の格ゲーコマンド

はじめてこの曲を知ったのは、どういうわけか夢路いとし・喜味こいし*1 の漫才だった。 小学生のころだったと思うが、TVの演芸番組*2をカセットテープに録って ラジカセやヘッドホンステレオ*3なんかで聴いていたのだが ほとんど前触れもなく、漫才のまっ最中にいきなりこの曲が始まり、 しゃべくりが中断してワンコーラス丸々聴けた。 曲が終わると再び漫才か再開されるのだが、映像で残さなかったために なんでこういう展開になるのか状況が全く不明。 よく知らないがそういう芸風だったのだろうか…

日本百名曲 -20世紀篇- ~ はじめに。

競って比べたことはないが、他人よりは数多く幅広く聴いていると思う。 古今東西の歌唱、楽曲を、ジャンル問わず、節操なく 広く浅く聴きあさってきた。 決して意識していたわけではないが、 最新のヒット曲にはあまり目を向けず、 後世まで残ったものを聴きかじるという、 非常においしいとこ取り*1のやりかたでだ。 そのためだろうか、曲にまつわる背景・時代や、 歌手自身のプロフィールはほとんど知らずに、 つまりは“思い出フィルター5割増し”、のようなひいき目を持たず、 楽曲そのものの持つ魅…