時々びっくりするのだけれど、
自分の記憶にある年代と、この記事を書くために調べて分かった年代に
結構なギャップがあることがある*1。
『ペッパー警部』
幼少のころにテレビで見た記憶があるために
事細かに覚えているのだと思っていたが、
どうやら世代的に、リアルタイムで見てはいないようだ。
テレビで懐かしの映像などを見ているうちに、
その強烈なインパクトとともに
刷り込まれてしまったものなのだろう。
wikipediaの記述を見て、そうそう、曲の最後、
「♪ペッパー警部よッ! ジャンジャンジャンジャン!」って終わってたよなー、
でもレコードにはこの部分ないんだよなー、と自分の記憶との一致に膝を叩いたものだが、
これはまがい物の記憶だったらしい。
![ペッパー警部[ピンク・レディー][EP盤] ペッパー警部[ピンク・レディー][EP盤]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51aLe8vg9kL.jpg)
小さい頃は、リアルタイム映像と、そうでないもの、
はたまた本当も嘘も、何もかも区別せずに
すべてを今目の前にある現実として受け止めてしまう。
それでもなぜか、練習したわけでもないのに、
「♪ペッパー」と、親指と人差し指を正面から頭上にかざして
「♪ケーブッ」と、顔の横で指で作った拳銃を構えるしぐさは
下手くそながら見よう見まねでできると思う。
幼少期の刷り込みとは、かくも恐ろしいものだ。
それにしても、子供がみても、ただただ明るく楽しい。
意味もなく、真似したくなる魅力にあふれている。
これがいやらしく見えてしまうのだとすれば、
どちらかといえば、それは受け止める側の問題だよな。
名曲・聴きドコロ★マニアックス
サビのベースライン*2が、
何度聞いても、TVアニメ・タイムボカンのエンディングテーマ
『それゆけガイコッツ』(ロイヤルナイツ/1975年/ by
)を連想させてしまう。
・・・というか、よくよく年代見てみるとガイコッツのほうが前なのか。
これも知らなかった。
それはそうと、この『ペッパー警部』、
いわゆるビッグバンドでやったら
相当カッコいいのではないかと思う。
ベース、ギター、ドラムスのリズム隊を中心に
ブラスアンサンブルが駆け巡る的な感じに。
それとは反対に、このまだ成熟していない時代のダンスミュージックを、
下手に洗練されたものに仕上げようとして
現代のダンスミュージックに寄ってっちゃうと
かなり陳腐になるよね。きっと。
意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み
「ペッパー警部」
おそらく深い意味はない。
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(ビートルズ/1967年/ by
)の「ペパー軍曹」との関連性も指摘されるが、
それよりもほぼ破裂音と長音のみで構成された「ペッパーケーブッ」という響きが、
ノリで採用されたものと思われる。
そういった意味では、別に「ジャッカーチョップ」や「脱藩勝負」などでもよかったはずだ。
それらではまったくもって意味不明だが、それを言うのであればペッパー警部も大差ない。
亜久悠であればそんな、プロレス技とおぼしき物語でも、
お家騒動のようなテーマでもしっかり料理したに違いない。売れるかどうかは別として。
「その時なの もしもし君たち帰りなさいと」
「その時」は、たそがれ時。
日が沈んで間もない時間帯に、そろそろ帰りなさいと
やさしく語りかけられるところを見ると、二人は結構ガキだと思われる。
恍惚の世界でイチャイチャしている風な描写が見られるけど、
刺激的な言葉の装飾に惑わされているだけで、実際のところ囁きあってるだけだしね。
2度目の「その時」は、星の出る頃。
もう一度、たしなめられてそこでおしまい。
それはそうと、警部の名前を知っているところを見ると、顔見知りなのだろう。
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