はたして、この特徴だらけの歌を
どこからツッコんだものか。
まずタイトルからしておかしい。
謎めいた恋人が実は宇宙人だった、というぶっ飛んだ設定だが
なぜかタイトルは、UFO。
「宇宙人」とか「異星人」とかいうタイトルではなく、
『UFO』。
・・・何故だ。
遠くはないが微妙にずれている・・気がする。
言葉の意味よりも、言葉の響きを優先させたのか。
そしてなにより、その「♪UFO」の振り付け。
体は横向きに、顔は正面、
エジプトの壁画の人物とはちょうど逆の向きだ*1。
歩き出すように片膝を上げる。
そして手のひらをチョップのような形にして
頭上に立ててかざす。
今の感覚でも当時の感覚でも
正直これどーなのよ、というポーズ。
アホの坂田が、衣装から何から忠実に再現するだけで、
そのまま真似するだけで、ギャグとして成立させているくらいだ。
まさに、インパクト命。
全部がスパンコールでできている
ボディースーツのような衣装もそう。
へんてこな角の生えた帽子も、ハズし気味である意味ナイス。
そういえば、シングル曲ごとに、
曲のイメージに合わせた衣装を用意する、
というのもこのころ始まったスタイルなのかもしれない。
もちろん、シングル曲を発表するたびに
衣装を変える歌い手はいたけれども、
曲のイメージに合わせたステージ衣装というものが
一般的に意識され始めたのは、
ピンクレディーからではないかと勝手に思っている次第。
『UFO』の衣装、
と、曲とワンセットで衣装と、
振り付け、というよりはキメのポーズを思い浮かべてしまう
楽曲の力だけではなく、
容姿の力だけではなく、
ビジュアル全体で人の心に印象を残す。
そんなテレビ時代の名曲が生まれた。
名曲・聴きドコロ★マニアックス
一方、楽曲はというと
手さぐり的なダンスミュージックをさらに掘り下げ
ハートビート*2のような一定のリズムを刻む、
いわゆる“4つ打ち”のバスドラムを据えている。
現代のダンスミュージックからすると
だいぶ控えめな音ではあるけれども、
すべての拍でドン、ドン、ドン、ドンと鳴る
バスドラムの音が、
深層心理にリズムを叩き込むような効果を生み出している。
意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み
「UFO」
言わずと知れた未確認飛行物体。正体が未だ不明の飛行物体を指すので、
必ずしも宇宙人の乗り物という意味ではない。
「オレンジ色の光」
当時、UFOというとこのイメージ。
空中のUFOから真下に伸びたオレンジ色の光が
人を吸い込んでしまう。
UFOによる地球人の誘拐&人体実験という
噂話の域を出ない体験談が当時話題になっていた。
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