日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

『かもめが翔んだ日』 渡辺真知子 ~ よーいドンで始まる、全速力競争

聴いているこちらまで

指がつりそうになる。

 

ゆったりとしたイントロの

「♪か・も・め・が・と・ん・・・だー!!」

の号砲を合図に、すべての楽器が一気に疾走するのだ。

 

かもめが翔んだ日[EPレコード 7inch] シングルジャケット/amazonより
かもめが翔んだ日

かもめが翔んだ日

  • 渡辺 真知子
  • 謡曲
  • ¥250
 
  • 作詞 伊藤アキラ、作曲 渡辺真知子、編曲 船山基紀
  • 1978年(昭和53年)4月21日、CBSソニーより発売
  • オリコン最高位5位(年間20位/1978年)
  • 歌詞はうたまっぷへ:かもめが翔んだ日 渡辺真知子 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索
  • 曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい:かもめが翔んだ日 - Wikipedia
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    スタートからラストに向かって

    どんどんテンポが上がっていくかのような

    錯覚に陥る、このドライブ感はどうだ。

     

    電子ピアノ*1が、ストリングス*2が、

    ベースからドラムスに負けじと、

    競うようにスピードをグイグイ上げていく。

     

     

    らせんを描くようなフレーズを繰り返す、

    異様な速さのピアノが彩るサビに至っても、

    渡辺真知子のボーカルだけが、

    悠然と、軽やかにメロディーを紡いでいく。

     

     

    まるで何かに駆り立てられるように、

    落ち着かない楽器たちによって、

    3分余りの疾走は、あっという間に終息する。 

     

     

    不意に終焉を迎えたあの疾走感をとりもどそうと、

    思わずリピートしてしまう。

     

     

    名曲・聴きドコロ★マニアックス

    イントロで聴ける高いキュイッ、キュイッの音、

    カモメの鳴き声ではない。

     

    おそらく夜の港なんかで聞こえる音(汽笛?)を

    エレキギターか何かで再現していると思われる。

    ところで、あの港で聞こえる高い音、あの正体は何なのだろう?

     

     

    意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み

    「かもめ」

    言わずと知れた海鳥。各地の港の象徴的存在になっているが、

    カモメは実は渡り鳥。基本的に日本には冬の間しかいない。

     

    渡り者の男に恋をし、カモメのように去っていった男に

    未練を残す女の歌、なんですな。

     

    夏の間に見る似たような海鳥は、おそらくウミネコ。カモメじゃない。

    ウミネコが飛んだ~、では物語にならない。

     

    「翔んだ」

    そもそもこの字は本来「とんだ」とは読まない。

    意味もとにした当て字。まぁ、気取っているんですな。

    「美味しい」を「おいしい」と無理に読むのとおなじ。

     

    現在入手可能な収録CD/視聴可能
    やっぱ生で聴きたい人は、ライブ・イベント情報&チケット

    ※該当曲を聴ける保証はありません。

     

     

     

    脚注

    *1:もしくはハープシコード

    *2:バイオリンをはじめとする弦楽器の一団のこと