聴いているこちらまで
指がつりそうになる。
ゆったりとしたイントロの
「♪か・も・め・が・と・ん・・・だー!!」
の号砲を合図に、すべての楽器が一気に疾走するのだ。
![かもめが翔んだ日[EPレコード 7inch] かもめが翔んだ日[EPレコード 7inch]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/519BWQNnJRL.jpg)
スタートからラストに向かって
どんどんテンポが上がっていくかのような
錯覚に陥る、このドライブ感はどうだ。
ベースからドラムスに負けじと、
競うようにスピードをグイグイ上げていく。
らせんを描くようなフレーズを繰り返す、
異様な速さのピアノが彩るサビに至っても、
渡辺真知子のボーカルだけが、
悠然と、軽やかにメロディーを紡いでいく。
まるで何かに駆り立てられるように、
落ち着かない楽器たちによって、
3分余りの疾走は、あっという間に終息する。
不意に終焉を迎えたあの疾走感をとりもどそうと、
思わずリピートしてしまう。
名曲・聴きドコロ★マニアックス
イントロで聴ける高いキュイッ、キュイッの音、
カモメの鳴き声ではない。
おそらく夜の港なんかで聞こえる音(汽笛?)を
エレキギターか何かで再現していると思われる。
ところで、あの港で聞こえる高い音、あの正体は何なのだろう?
意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み
「かもめ」
言わずと知れた海鳥。各地の港の象徴的存在になっているが、
カモメは実は渡り鳥。基本的に日本には冬の間しかいない。
渡り者の男に恋をし、カモメのように去っていった男に
未練を残す女の歌、なんですな。
夏の間に見る似たような海鳥は、おそらくウミネコ。カモメじゃない。
ウミネコが飛んだ~、では物語にならない。
「翔んだ」
そもそもこの字は本来「とんだ」とは読まない。
意味もとにした当て字。まぁ、気取っているんですな。
「美味しい」を「おいしい」と無理に読むのとおなじ。
現在入手可能な収録CD/視聴可能
やっぱ生で聴きたい人は、ライブ・イベント情報&チケット
※該当曲を聴ける保証はありません。