心の叫びを絞り出すような、心に響くメロディーに
おもわず勘違いしそうになる。
「♪心の底から誰かを愛することができるはず」
「♪誰もが Wow.. 愛する人の前を気づかずに通り過ぎてく」
自分の思いに気付いてくれない人に対して、遠回しに想いを伝えている歌、
というわけではなく、
「♪孤独で 君のからっぽのそのグラスを 満たさないで」
決して一人じゃないよ、まだ気づいていないだけで
どこかにきっと、あなたを愛してくれる人がいるよ。という励ましの歌、
でもなく、
ましてや、
「♪I'm crying for you, You're crying for him, He's crying for her, She's crying for me」
(私はあなたのために、あなたは彼のために、
彼は彼女のために、彼女は私のために、泣いているんだ)
泥沼の三角関係ならぬ四角関係に陥ってしまった、自分たちの運命を嘆いた歌、
でも、もちろんない。
では何なのか。
どこかに、あなたのために泣いてくれる人がいる。
あなたが誰かのために、一緒に泣いてあげることができるように。
誰かに与える愛は、巡り巡って、等しく自分の元へたどり着く。
だから人を憎んだり羨むのではなく、赦しなさい。
孤独を愛するのではなく、汝の隣人を愛しなさい。
こう書くと、どこかで聞きかじったような、
ずいぶん説法臭い感じになってしまうが、
つまるところ、1970年代のLove&Peaceの再現なんじゃないだろうか。
そして、
悲しいのはあなただけじゃない。みんなどこか悲しみを背負っているんだ。
それを人には見せないだけで。
悲しみを知っている人は、人の悲しみも解ってあげられる。
だから解るだろう。みんな解ってほしいんだ。
そんな普遍的な愛の歌。
だけど全然クサくない。
この曲は何がすごいって、そこがすごいんだ。実は。
名曲・聴きドコロ★マニアックス
百名曲に選んだからと言って不満がないわけじゃない。
むしろ、
ドラムやベースのパートはもうひと工夫、何とかならんかったのか、
とか
こんなこもった音じゃなくて、もっとクリアなミキシングにできなかったのか、
などの
サウンド面の不満が自分には結構ある。
だけど、これで170万枚売っているというのだから、
やっぱ自分の嗜好の方がどうかしているのだろうか。
意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み
君の肩に悲しみが 雪のように積もる
重く肩にのしかかる悲しみとかけて、降り積もる雪ととく。
そのココロは?
どちらもいつかは解けてなくなります。
んん。そうだとイイね!
誰もが Wow.. 愛する人の前を 気づかずに通り過ぎてく
これには何通りかの解釈が可能。
その後愛することになる人に、気づかずにいた。
あの時二人は実はどこかですれ違っていたかもしれない。
という解釈がひとつ。
みんな、お互いの気持ちに気付かずに、すれ違ってばかりいる。悲しいね。
という解釈がひとつ。
愛している人が実は悲しんでいることを、みんな気づかずに過ごしている。
これが一番真っ当な解釈か。
誰もが、泣いているところを人には見せないから。
君の幻想 時の中で 壊れるまで 抱きしめるがいい
かなわない夢でも、追い続ければいい。
(夢破れた悲しみも、誰かがきっと癒してくれるから)
だけど、よくよく読むと
この主人公は、俺がお前の悲しみを包んでやる、とは言わないんだよな。
お子までも第3者的で。ある種無責任な発言さね。
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