表題の2曲。すっかりシングルのA面・B面曲だと信じ切っていた。
初めからひと組の楽曲として作られたのじゃないかと思ってしまうくらい、計算されたような対比をみせているこの2曲。
けれども後発である『五番街のマリーへ』はもともと別の企画で創られたもので、出来た後でペドロ&カプリシャスが歌うことになり、あたかも『ジョニィへの伝言』のアンサーソングのようになったのだと知ったのは、ずいぶん後になってからのこと。
具体的な描写は何もないが、どこかヨーロッパの古都を思わせる雰囲気の中、踊り娘のマリーと素性不明の男ジョニィの、それぞれの視点から終わった恋を綴る切ない物語として認識していたし、今でもそうに違いないと思っている。
ヨーロッパの、といったものの、日本人離れした主人公たちの名前以外にそれを思わせるものはほとんどない。むしろ名前の響きとしてはアメリカ的かもしれない。
それでも聴き手の心は、クラシックギターの音色に誘われるがままに、いずことも知れぬヨーロッパの地へといざなわれる。
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