Class の検索結果:
たしか中学2年の時だったと思う。 英語の授業においてトンデモないことが流行した。 たとえば、日本語訳が『Aが~すると、決まってBは…になる』 という英語構文があったとする。 この「~」を「ピー」、「…」を「プー」などと読むのだ。 たったそれだけのことではあるが、 『Aがピーすると、決まってBはプーになる』 まあ、なんということでしょう。 つまらないハズの英語の文法が、実に意味ありげで素敵に危険な言葉に 変貌を遂げるではありませんか! ・・・今考えるとこれは大変やばい。 当時で…
ちょっと面白いことにこの曲、 一聴してシンプルな印象を受けるのに 聴きこんでいくと、意外に展開していることに気づく。 要は、構成が凝っているのだ。 わかりやすいところで例を挙げると、 曲のタイトルである「グロリアス」 これが歌われるのは1番のクライマックス部分だが、 この言葉も、この旋律メロディも、 前にも後にもこの1回きりしか現れない。タイトルなのに。 ちなみにこの部分、一番は「♪Yes, Yes, Dear My グローリアース」と 伸びやかに締めくくられ、ギターソロに展…
ドコを切り取っても、純度100パーセント、 混じりっけナシのロックンロール。 そりゃあもう、『完全無欠のロックンローラー』(1981年/アラジン/※試聴環境がないようです by) なんか、まるっきりメじゃないほど完全無欠なロックンロール。 チャック・ベリーやリトル・リチャードを彷彿とさせる、 「ロック」誕生以前の1950年代そのものの、ザ・ロックンロールで、 どこかで絶対聴いたことがあるはずなのに、未だかつて聴いたことがない。 きっと何か元歌があるに違いない、と思わせる既視感…
あえて小難しい言葉でいうならば、 この曲が「ラップ」なる音楽的指向の 市井における嚆矢であることに関して是非に及ばず、 といえる。 難しい言葉にすることには、自己満足以外の意味がないので、 解るように砕けた言い方をすると、 やっぱ、どーあがいても、そこいらのオッちゃんやオバちゃんに、 「ラップ」って呼び名と雰囲気をわからせた、という一点において、 この曲が決定的な役目を果たした、というのはもうまぎれもない事実であって 疑いようがない。賛否両論は不要ということ。 もちろんそれま…
たぶん守秘義務があるので、詳しいことは言えないが ときどき仕事で有名無名のミュージシャンの動向を知ることがある。 世間的には、『愛は勝つ』(1990年/※試聴環境がないようです by)で 一発屋として知られるKAN(失礼)が 「弾き語りばったり」とかいう単独ライブを開いてることを知ったのはそのためで、 何年かにわたって、下請けの下請けみたいな感じで、ごくごく端の仕事を請け負っていた。 毎回 「弾き語りばったり #7 ウルトラタブン」 「弾き語りばったり #11 言った、言わな…
ずいぶん紆余曲折をするグループだよなと思っていた。 谷村新司と堀内孝雄のダブルボーカルグループ・アリスのような、 歌謡曲風のフォークロック 『ひとり咲き』(1979年/※試聴環境がないようです by)でデビューし、 あからさまなアジアンテイストの 『万里の河』(1980年/※試聴環境がないようです by)を大ヒットさせ、 その後とんと見なくなったかと思いきや、 なぜか石川優子とのデュエット(飛鳥は不参加)で 『二人の愛ランド』(1984年/※試聴環境がないようです by)で …
てっきり昭和の歌だと思っていたが、案外平成の歌だった。 といっても昭和も明けたてホヤホヤの平成元年のこと。 イケイケに唸り上げるエレキギターのイントロに導かれ 飛び出した言葉は、「♪つわものどもが夢の跡だね」。 思いもかけず芭蕉の句が飛び出てきて、このギャップがなんともおもしろい。 言うまでもなく、松尾芭蕉『奥の細道』より奥州平泉での句 「夏草や兵どもが夢の跡」からきている。 奥州藤原氏や源義経らの栄枯盛衰の故事を知ってか知らずか、知らずか知らずか、 恋を戦場と捉えて、終わっ…
ウルフルズにとってのそれは、 古きよきロックンロールに、現代の演奏テクニックを導入することであり、 ゆずにとってのそれは、 古きよきフォークソングに、ポップスのリズムを導入することであり、 チェッカーズにとってのそれは、 古きよきロカビリーに、少年の青さを導入することだったのだと思う。 いずれもオールドスタイルの楽曲を下敷きにしつつ、 それにひと味加えることで確固たる地位を築いた面々だ。*1 古きを知る人にはノスタルジイを、知らぬ人には見知らぬ新鮮さをあたえるが、 多くの人に…
「♪与作は ペェ*1 を 切る~」 「♪対々トイトイ和ホゥ*2~」 「♪対々トイトイ和ホゥ~」 *3 「♪(ンカァァァァァァ・・・・!!)」 *4 おしまい。 シングルジャケット/amazonより 与作千昌夫演歌¥250provided courtesy of iTunes これは千昌夫によるバージョン 作詞・作曲 七澤公典、編曲 池多孝春 1978年(昭和53年)3月25日、日本クラウンより発売 オリコン最高位25位(年間75位/1979年) 歌詞はうたまっぷへ:与作 北島…
…itle="駅 " class="itunes-embed-image"/>駅 中森明菜J-Pop¥250provided courtesy of iTunes これは中森明菜によるオリジナル。竹内のは実はセルフカバー。 作詞・作曲 竹内まりや、編曲 山下達郎 1987年(昭和62年)8月12日、アルバム「REQUEST」に収録 歌詞はうたまっぷへ:駅 竹内まりや 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索 曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい:駅 (曲) - Wi…
なぜだ。なぜなんだ。 昔からずっと疑問だった。 誰も気づかないのか。 気づいていても馬鹿らしくてやらないのか。 それとも著作権者の許可が下りないのか。 それとも実はやったけど不発だったのか*1。 富山県、蜃気楼で有名な魚津市の隣に、滑川なめりかわという市がある。 日本海に面し、ホタルイカの水揚げで有名な港町だ。 もうずいぶん昔のことになるが、ゴールデンウイークをちょっと外した時期だったと思う。 富山県を訪れた際、深夜の観光ホタルイカ漁に参加しようとした。 船着き場前の駐車場に…
楽曲自体、それほど突出した印象のものとは思わないけれど、 これを挙げないわけにはいかない。よね? 後にも先にも、全米の総合シングルチャートで 1位を獲得したことのある日本の曲はこれだけなのだから。 米ビルボード誌3週連続1位、年間13位という、 どういう奇蹟が起こったんだかわからないくらいのビッグな結果を残している。 米国でのタイトルは、これまたなぜか『SUKIYAKI』。 うまそうだからか? しかも、日本語の歌詞そのままでトップをとったというから恐れ入る。 身近なところ、日…
いやいや、長かったよぅ百名曲。 ほぼ2年かかりました。 ここまでの全体を見渡すと、意識的にバラードを排除したおかげで なかなかバラエティに富んだ選曲になったと思う。 「名曲」っていうと、とうとうと歌い上げる系の 楽曲を集めてしまいがちだからね。 それらを集めて、マイベストみたいなものを作ってみると判るんだけど、 結構退屈なものになってしまうんだ。これが。 似たような構成の曲が並んでしまうからだと思う。 ほかにない特徴的な曲、を意識して選曲した結果 異様に偏りのあるものになって…
生まれるよりも前の話なので、まったく世代ではないのだが、 個人的にオリンピック・ソングといえばこれ。 なんと言っても、歌詞に「オリンピック」が出てくるではないか。 ・・などというつもりはないが、 権利関係がややこしい現代では、歌詞にもタイトルにも 「オリンピック」と付けることはほぼ不可能になってしまった。 そんな不寛容でせち辛い現代において、 1972年の札幌五輪を記念して作られたこの曲は もうその点だけで、なんとも微笑ましいと感じてしまう。 シングルジャケット/amazon…
ようやくコツをつかんだ、 きっとそんな状況なんだろう。 「♪わかり始めたMy Revolution 明日を乱すことさ 誰かに伝えたいよ My Tears, My Dreams 今すぐ!」 本人は何か決定的なポイントを掴んだつもりなんだろうが、 周りからすれば、何を言っているのかわからない。 その発見を誰かに伝えたくてうずうずしているみたいだけど、 「明日を乱すことさ!」 たぶんこれじゃあ、誰もわかってくれない。 要するに、本人だけがわかる感覚を得た、 というところまでで、理論…
“作者のもっとも言いたかったことは何か?” というかなりの無茶問題が、しばしば国語のテストに見受けられる。 「知るかボケ」 が最も適切かつ適格な答えだと思うが、 今も昔もそんな答えは許されないようなので テストに於いてはそれっぽい回答を用意しなくてはいけない。 「それっぽい回答」というのが重要で、 要はいかに大多数の人を納得させられる答えを用意できるか それだけがいわゆる正解に導くポイントだ。 つまりは多数決理論。 「作者」が決して人格破綻者ではなく 一般的な思考の持ち主であ…
女を酒に酔わせて、どうこうしようという妄想を抱くお話である。 以上、歌の解説、おしまい! いや、、、これで終わっては身も蓋もない。 もう少し具体的に内容を詰めていこう。 彼氏持ちの女友達。密かに想いを寄せるそんな相手に対し この主人公、どういう手を使ったか、 事前にリサーチしておいた雰囲気のいい店に誘い込んだまでは良いが、 ただいけない妄想にふけるばかりで、小心者ゆえに何もできない。という話である。 解説、おしまい!! ・・・さて、キャンドルを照明にした 雰囲気のあるバーカウ…
曲の終盤にあらわれる、しつこいぐらいの念押しが 主人公の今の心のありようを物語っている。 「♪まるで全てが そう、まるで何もかも全てが 全てのことが」 メロディーの進行を捻じ曲げてまで、 しつこく、しつこく、しつこく、しつこく。 「♪うまくいっている かのように 見えるよね」 第三者の視点のように言っているけど、 ここでいう「恋人たち」はもちろん主人公とその彼氏のことだろう。 当たり前のこととして日常に発生する波風は、当然あるものの ほんとうに順調に日々を重ねて行っているハズ…
ラルクこと、L'Arc~en~Cielというバンドの存在自体は 結構早い段階から認識していた。 というのも、うちの弟が地元ミュージシャンの黒夢*1とセット(?)で インディーズのアルバムCDやビデオを所持していたためだが、 それらのジャケットの退廃的な雰囲気のせいだろうと思う バンドや楽曲自体に興味を持つことはなかった。 その後、バンドがメジャーになっても個人的にはさほど興味を持つことはなく ─もっとも、ラルクに限らず歌い手自体に関心を持つことがほとんどないのだが─ 過ごして…
街灯もまばらな夜道。 妙に輪郭のはっきりとした自分の影を足元に見つけ 思わず背後を振り仰ぐと、そこには、ぽっかりと満月が浮かんでいたりする。 月の光って意外と明るいんだよね。 いつか、今夜の月のように光り輝くんだ、という なんだか少し遠慮がち聞こえてしまいがちな、表題曲の歌詞も、 案外そんなに悪い目標でもないんじゃないか思える瞬間だ。 そう思って聴くと、 「♪くだらねぇと呟いて 醒めたツラして歩く」とか、 「♪いつまでも続くのか 吐き捨てて寝転んだ」とかいう ブッキラボー*1…
『田園』という、本文中にカケラも登場しないタイトルもさることながら 歌詞にしたって、結局のところ何が言いたいのか正直よくわからない。 難しい言葉なんて何ひとつ使われていないのに。 「僕」は、石ころを蹴飛ばし、夕陽に泣き、 陽だまりの中、がむしゃらに走る。 「君」は、夜空見上げて、星に祈り、 そろばんはじいて、頭を抱える。 「あいつ」は、油にまみれて、黙り込み、 空っぽのミルク瓶に、タンポポを挿す。 「あの娘」は、仕事ほっぽらかして、頬づえつき、 道を外れちゃって、途方に暮れる…
なんでこの歌には名前が無いんだろう。 そんな本質とは離れた、比較的どうでもいいことを深く考え始めると 本来悩まなくてよいはずのところで、思考はドツボにはまっていく。 名前がない状態というのには、いくつかパターンがあると思う。 ひとつは、まだ名前が付けられていない状態。 出生届を出す前の赤ん坊のような状態。 『吾輩は猫である』の猫のような状態。 いつかは名付けられるのであろうが、未だ決定せず、の状態。 ひとつは、まだ名前を知らない状態。 「♪どこの誰かは知らないけれど、誰もがみ…
詩と、小説との一番の大きな違いは、 周囲の状況や、登場人物が誰であるか、 そういったことが具体的に語られないところにあると思う。 小説だったら、光景がぱっと眼前に浮かぶような風景の描写から始まり、 名指しで書かれた主人公が、いま何をしている、 そんなところからスタートする。 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。 向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。」(『雪国』川端康成) 一方、詩においては 登場人物が名…
「♪あのきむにゅどぅ~」 いや、言えてないし(笑)。 個人的に、テレビの音楽番組というものを全く見ないため、 歌は知ってても、誰のなんていう曲か まったく知らないなんてことがざらにある。 L<->Rとかいう妙な名前のバンド*1の、 「Knokin' on your door」というタイトルの曲が存在することは なんとなく知ってはいたが、 曲とタイトルが結びついたのは何年も後になってからのこと。 タイトルから勝手に、ボブ・ディランの 『Knokin' on Heaven's D…
いいよ、君が望むなら別れよう。 だけどまたすぐに恋人同士に戻れるさ! もうすぐ夏がやってくるからね! 「♪サヨナラから始めよう 燃えるような恋してみよう」 「♪もう一度やり直せそう 夏を待ちきれなくて」 ポジティブ・シンキングにもほどがある。 何の悪気もなく、あっけらかんとピュアな笑顔を浮かべて。 ストーカーじゃないんだけど、ストーカーよりずっとタチが悪い。 こんな考え方をする相手に捕まったら、もう逃げられない。 どうやら、覆水盆に還らずという言葉を知らんらしい。 そんな相手…
キャッチ―でメロディアスなんだけど、 なんだかとっても捉えどころのない曲。 なにより歌詞の意味するところが曖昧で ちっとも直接的でない。 歌ってて小恥ずかしくなるようなラブソングでもなければ、 心揺さぶる熱いメッセージソングでもない。 身近な恋に気付いた歌とも取れるし、夢破れた歌とも取れる。 主人公は男とも取れるし、女でも行ける。 だれが歌ってもおかしくない。 ないないないないづくし。 そんでもって、メロディーの音域も広くないし、リズムも単純だし、 要するに、だれにでも歌いや…
知っててワザと勘違いされるように言っているとしか思えない。 「♪私を動かすのは ダイアモンド」 時代の熱気に浮かれまくった若き女性たち。 とびっきり高価なものをちらつかせない限り、絶対になびかない。 そんな偏見に満ちた世の中に、挑戦状のように あえてこんな歌詞をたたきつけた。 「♪好きな服を着てるだけ。悪いことしてないよ?」 決して良いとはいえない、むしろ小馬鹿にしたようなイメージに、 あえて便乗するように、 「♪楽しむことにくぎ付け」 「♪プレゼントの山 埋もれもがいて」 …
時系列から整理してみよう。 時は平成元年。 1月8日に始まった、平成のわずか4日目に この曲はシングルカットされた。 平成元年(1989年)1月11日のこと。 以下、昭和と平成の境目を反復するように時をたどる。 さかのぼって、およそひと月前。 この曲の初出は前年12月のCDアルバム『不死鳥パートII』。 昭和63年(1988年)12月1日発売。 時はくだって、昭和最後の日からちょうど1か月後。 体調不良のため、わずか2日目で中止となるツアーの 生涯最後となる公演。 平成元年(…
「江戸っ子だってねェ。」 「おぅ、神田の生まれよォ。」 どこの誰だか知らないけれど 誰もがみんな知っている*1この有名なセリフ。 そしてトドメはもちろん、 「寿司食いねェ!」。 長い話のなかの、ほんの一場面なんだろうけど*2、 セリフが独り歩きして幾星霜。 遂にはこんな派生曲まで誕生してしまった。 そして、数十年たったいまでも テレビなんかで寿司の場面のBGMといえばこの曲。 ちゃきちゃきの江戸っ子の世界を、 こんなテクノポップスで彩るなんて、どうやったって不釣り合い。 だの…
当初からこれがアニソン*1だとは 全く意識していなかった。 出自を知った今になっても、その認識はさほど変わっていないと思う。 アニメソングという枠組みを超えて、純粋な楽曲としてもヒットした 『銀河鉄道999』(ゴダイゴ/1979年/※試聴環境がないようです by) 『CAT'S EYE』(杏里/1983年/※試聴環境がないようです by) などと違って、タイトルにも歌詞にもアニメのタイトルや、 登場人物名のような直接のキーワードが登場しないためかもしれない。 かといって、決し…