ら, ら, ら の検索結果:
…ったのだ。 戦後しばらくまでのポップスには外国曲のカバーが多いことは わかっていたつもりではあったが、 ヨーデル調の『山の人気者』や、 タイトルからして舶来の『アラビヤの唄』などはともかく、 まさか『東京節』や『蒲田行進曲』までもが外国の曲だとは! 仕方なく選外にしてあきらめていたものの、 よく考えると「国産の楽曲であること。外国ヒットのカバーは含めない」なんて 自分で勝手に決めた選考基準で、ほぼ間違いなく 読み手側は1ミリも気にしていないだろうと開きなおり、 「番外」として…
…内放送のスピーカーから流れるような、椎名林檎のくぐもったボーカル。 ゼンブ解っていて耳障りにしているようにしか思えない。 だけど面白いことに、椎名林檎のボーカル以外にひずんだ音はほとんどなく、 それぞれ輪郭のはっきりした乾いた音だ。非常にクリアでシャープな音。 それなのに、それなのにやけにノイジー。 スタイルとしては、アンプやエフェクターを介さない音の時代、 20世紀前半の音に通じるものがある気がするが マイクロフォンやスピーカー、録音機材が貧弱だった当時と異なり 楽器の素材…
さて、どこからツッコんでやろうか。 脈絡なんか考えずに、片っ端から行ってみようか。 曲自体、見どころツッコミどころ満載の支離滅裂さだから それくらいがちょうどいいかもしれない。 アジアの純真、のタイトルよろしく、歌詞は北京からスタートする。 しかし続くのは、ベルリン(ヨーロッパ・ドイツ)、 ダブリン(ヨーロッパ・アイルランド)、リベリア(アフリカ・リベリア)。 早くも2歩目にしてアジアを飛び出して、舞台は世界へ旅立ってしまう。 その歌詞が載る和音は、まさかのワンコード(1和音…
訥々と語るセリフからは、夢見るロマンチストを気取っているのかと思いきや、 実はすべて、主人公の現実逃避の言葉であることに気づいてからは、 いったい彼に何があったのか、気になってしょうがなくなってしまったのだ。 この主人公、とにかく明日が来るのが怖くてたまらないらしいのだ。 何があったんだろう?何をしでかしたんだろう? 想像しだすとなんだかとっても笑えてきてしまう。 たぶん真面目な歌なのに。 「♪名も知れない花になって 風に吹かれたい」 「♪走りまわる風になって 花びらを舞わせ…
…談義をするつもりはさらさらない。 というよりも、ジャンルの違いというものを よく理解していないがゆえの雑食とも言えるのでなおさらだ。 ジャンル談義をするスキルを持ちあわせていないというのが正直なところだ。*1、 それでも、この『夜桜お七』という曲が、その意に反して 図らずも演歌というジャンルにひとつの引導を渡してしまったということに、 あえてちょっと触れてみたいと思う。 従来の演歌像に囚われない、革新的な作風に 新進気鋭の作家の仕業と思いきや、 作曲は三木たかし*2、編曲は若…
…歌が、わずか8小節足らずのうちに「6月」になり、 16小節に達する頃には、遥か「夏休み」にまで達する。 この間、文字数にしてわずか36文字。 「♪春一番が 小さな過去へと遠くなる六月 心はウワの空 指折り数える バラ色の夏休み」 なんというめまぐるしさだろう。 シーンが一気に、2月上旬から、7月下旬まで駆けぬけるのだ。 ちなみにこの思考を行う現在はというと、6月らしい。 気が早いことこの上ない。 散文形式*1の詩でこれなのだから、 もしもこれを世界一短い詩といわれる俳句にした…
くだらない駄洒落でしかないと、自分でもわかっているのだが、 いけないと思いつつ、どうしても頭をよぎってしまう、連想してしまう、 そんなフレーズが多々ある。 歌詞に「別れ」という言葉があれば、 それは半ば自動的に「ワカメ」という言葉に脳内変換され、 一瞬で曲を台無しにしてしまう。 この曲の導入部分に当てはめれば、 「♪素敵な別れさ 出会いの未来があるから」という前向きな別離で始まるはずが 脳内では「♪素敵なワカメさ~」と、生のワカメにほおずりせんばかりに、 最高の笑顔を見せる男…
…三柴江戸蔵の優雅できらびやかなピアノソロ*1に導かれる、 『Jumpin' Jack Flash』(ローリング・ストーンズ/1968年/※試聴環境がないようです by) 風のリフなんか最高にナイス。 エンディングに向かって、ぐいぐいとテンションを高めていく演奏も圧巻だ。 この極端な対比のために、余計に狂気の部分が際立つという、 プラスになってるんだかマイナスになってるんだか、ちっともわからない 組み合わせの妙が、このバンドの魅力なのだろう。 アルバムシングルジャケット/ama…
おそらく、何かのオムニバスCDに収録されていたものを 何の気も無くソングリストに加えていたのであろう。 これまで幾度となく玉石取り混ぜ聴いていたために、聴き知る曲となったが、 この稿を書くにあたって、はたと困ってしまった。 だれの歌う、なんて曲かわからない! 以前にも、車の中でこの曲に差し掛かったとき、 同乗者に「この歌なんて曲?」と聞かれることがたびたびあって そのたびに、知らない。たぶん80年代くらいのアイドルの曲。 というような答え方をしていたと思う。 何度聴いても、ど…
…したか、自分でもわからないくらい 今聴くとなかなかにハッピーな佳曲じゃないか。 趣の異なるサビ、Aメロ、Bメロの組み合わせや、 主旋律とオブリガード*1の逆転、ゆがんだ和音を響かせるエンディングなどなど 展開もなかなかに凝っている。 だけど、これが流行した当時は「だめだこりゃ」といかりや長介ばりに吐き捨て、 やがて個人的に日本の曲を全く聴かなくなっていく、ひとつのきっかけになってしまった。 おそらくそのせいだろう。百名曲の記事を読み返してみると、 1980年代後半から、90年…
…だ。 それは例えるなら、かの村上春樹の小説を、まわりの高評価に触れるにつけ、 そうかな、と思い何冊か手を付けてみているものの、 これぞ、という手ごたえを掴めずにいることと、似ているかもしれない。 なんとなく感じているのは、自分が物足りなく感じてしまう原因は、 「熱っぽさ」の不足にあるのかもしれないこと。 しかし、カラッとした熱のなさ、もっと言い換えれば汗臭さのなさが、 この曲の魅力のひとつでもあるから、はっきりいって、これはジレンマだ。 さぁ、どうすっかな。 シングルジャケッ…
…いでこの曲を聴いてごらんなさいヨ。 びっくりするほど美しい曲だから。 出だしのオーボエとアコースティックギターの絡みと、遠くで聞こえる拍子木の音なんか、 日本人の心にズキューンと突き刺さって、涙ちょちょぎれそうなもんで、 それはまさに「紀行もの」のテーマ曲を彷彿とさせる。 それは大野雄二『光と風の四季』(1983年/「小さな旅」/※試聴環境がないようです by*1)だったり、 それは服部克久『自由の大地』(1987年/「新世界紀行」/※試聴環境がないようです by)だったり、…
…かに文字通り捉えるならばかなり怖い女だ。 「あなた」と「あの娘」の恋人同士のテーブルに、 ずかずかとわり込んで「♪テーブルを挟んであなたを熱く見た」り 「あの娘」が振られたという噂を耳にしてからは、 あろうことか「♪別の人がくれたラブレター見せたり」と、 人の迷惑も顧みず、やりたい放題だ。 歌詞に出てこない「まちぶせ」というタイトルも、 男を待ち伏せするハンターのさまを連想させる。 何より怖いのが、「♪好きだったのよ あなた」と過去形であることだ。 好きだったのが過去形なのに…
…なった家族も存在するらしいが*2、 あくまでモチーフであり、あくまでモデルであって、 当たり前だが全てが実話というわけはなく、 程度の差こそあれ、設定や出来事が脚色されているのは間違いない。 元となった話は、それはそれで置いておいて、歌詞の読み込みを進行してみよう。 導入部の歌詞はすんなり受け入れられる。 ここ1年の間に亡くなった「あなた」の新盆*3に、 「わたし」や「母さん」と友人たちの手で精霊流し*4が執り行われる場面だ。 若くして亡くなった「あなた」と、その妻(あるいは…
…を突くこの歌いだしから始まり、 息つぐ間もなく曲が高揚感を増していき、ついには昇天一歩手前に差し掛かったところで、 またもや「♪コォぉぉぉべぇ~~~~」とかまされる。 (ここはズッコケた方がいいのかしらん?) それにしても終始異様なテンションだ。 といっても、むやみに騒々しいのとはワケが違う。 本来の文字通りの緊張感テンションを内に秘め、 前川清のうわずったボーカルが、 歪みかけのギターが、 小気味いいタメを利かせるトランペット群が、 やばいくらいに静かに互いに高めあいながら…
…のは、 曲を知ってからずっと後のことで、 最初は、同名異曲だろうとしか思わなかった。 時代劇のイメージとはかけ離れているうえに、 いかにもでありがちな、カッコつけのタイトルだからね。 「♪雲は焼け 道は乾き 陽はいつまでも沈まない」 曲調と歌詞、歌声からイメージするのは どこまでも乾ききった荒野であり、荒野をさすらう男の物語である。 おおよそ、この湿潤の四季の国の風景ではないと思う。 自分も、決して全国を見て回ったわけではない。が、 宗谷本線の夜行列車から眺めた、真夏の夜明け…
…大きさもさることながら、 解散後、元メンバーたちが音楽のみならず才能を発揮し、 もはや元スパイダース、という肩書すら不要になったほどの錚々たるメンツ揃いで、 その後の元メンバー活動を列挙しただけでも、 この稿だけではとてもとても足りなくなってしまう。 ごく簡単に、露出度の高そうな順に元メンバーを列挙してみよう。 いまだにテレビの第一線で、司会やタレント、俳優として活躍する堺正章。 ソロの代表曲は『さらば恋人』(1971年/※試聴環境がないようです by )。 俳優業では『西遊…
…呼ばれているというからには、 てっきり青山学院大学のことだと思っていたのだが 青山学院といっても、実は青山学院高等部ゆかりの歌らしい。 (ところで、「高等部」って声に出して言うと、「後頭部」とまったく同じだよな。) 少なくともこれを歌っていたペギー葉山にとっては、 まさしく出身校である青山学院高等部の歌だったらしい。 歌詞的には、時代もあったんだろうけど、ずいぶんと青く、スレていない感じが、 確かに大学時代よりは高等時代の方がしっくりくるような気がする。 今の感覚では、「学生…
…代ではない、と思い知らされるのは不思議な感覚だ。 だって生まれたときには、当然のように写真もテレビもカラーだったし、 現役の蒸気機関車なんか、当然見たことないんだからっ! さて、『旅の夜風』という曲名にピンと来なくても、 映画『愛染かつら』の主題歌として、 「♪花も嵐も踏み越えて 行くが男の生きる道」という出だしの部分をきけば、 ああ、これは絶対どこかで聴いたこともある、と合点がいく。 この曲は同じ昭和とはいえ、ずいぶんと時代がさかのぼって日中戦争のさなか、 戦前である昭和1…
…くは、検索で直接こちらに来られた方、 イイもの取り揃えております。ごゆっくりどうぞ。 なにそれ?な方、ここはおそらく求めるものは無いので、 良ければこのサイト内の別のページでお楽しみください。 20世紀に生を受けていた方であれば、きっとお楽しみいただけると思います。 *************** ずいぶんと昔、まだ20世紀だったころ。 サントラCDの出なかった、スーパーファミコンのゲーム『ガイア幻想紀』のBGMを 暇に任せて採譜(耳コピ)して、MIDIファイルを作成し、 こ…
…だけで、 かなりつまらない曲になったであろうことは想像に難くない。 かつて思い誤ってカラオケでこれを選曲してしまったがために シラーっとした数分間を生じさせてしまった経験から 想像というより、むしろ実地で実証済みだ。 間違いない。 この曲、メロディやリズムは、かなり単調でつまらない。 おそらく、五線譜にメロディーを落とし込むと、 スネアドラムかなんかの譜面にしか見えないんじゃないだろうか。 タンタンタカタカ、タカタカタカタカ、タカタカタカタカ、タカタカタカタカ。 「♪鼻垂はな…
…。なぜなんだ。 昔からずっと疑問だった。 (この出だしの登場は『Mr.サマータイム』に続いて2回目) 誰も気づかないのか。 気づいていても馬鹿らしくてやらないのか。 それとも著作権者の許可が下りないのか。 それとも実はやったけど不発だったのか*1。 再度問う。なぜだ。なぜなんだ。 なぜに、ビオフェルミンや、強力わかもとは、 この曲をCMに使用しないのか。 「腸・腸・腸 いい感じ。腸・腸・腸 超イイ感じ! イエーイ」 ぴったりじゃないか! 当時の彼女たちであれば、喜々として善玉…
…と*1 僕か君のどちらかの名前が「楓」なんだとか 本当は「風」がタイトルなんだけど、ちょっとダサいので木偏をつけてみたんだとか いやいや、「♪呼び合う名前がこだま」する場所こそが、楓の林なんだとか カナダ*2に移住してしまい、おそらく二度と逢うことのない友人を懐かしむ歌なんだとか 君とはメイプルシロップ*3のことで、 糖分摂取過多の主人公が君メイプルシロップに決別を告げる哀しい歌なんだとか まぁ、いくらでも妄想を広げてでっち上げることができる。 シングルジャケット/amazo…
…いつつ、 もしかしたらマニアックな層の来客を期待するスケベ心も持ちながら*1、 物陰からコッソリと声を大にして言いたいのは、 この歌がまれにみる5拍子の歌であるということ! 数少ない5拍子の曲としてまず思い浮かべるのが、 mission impossible 『スパイ大作戦のテーマ』(1966年/※試聴環境がないようです by )や スタンダードナンバーで、その名もズバリの『TAKE FIVE』(1959年/※試聴環境がないようです by)、 伊丹十三監督映画テーマ曲『マルサ…
…てでも、生きていてもらいたい。 亡くした人に対して遂げられなかった思いを 夢のような奇跡の物語で叶えるなんて話は もはやあらゆるジャンルの物語で、手を変え品を変え語りつくされており 正直食傷気味だ。ゲェっと生々しいげっぷも出ようものだ。 元来そのような設定がない物語でさえ、読み手側の裁量でこの手の話に解釈されてもしまう。 となりのトトロのサツキとメイが実はもうすでに死んでいる*1、 なんていうような妄想裏設定を、これ以上増やしてなるものか。 そんなわけで、この山崎まさよしによ…
…ことでしょう。 つまらないハズの英語の文法が、実に意味ありげで素敵に危険な言葉に 変貌を遂げるではありませんか! ・・・今考えるとこれは大変やばい。 当時でも相当に女子連中に大ヒンシュクを買っていたはずだが そんなこととはつゆ知らぬ、何も考えていないヤロー達の間でこれが大流行した。 もちろん、厳粛なる授業中にこれをブッ込むには相当の根性が必要なわけで、 授業中にわずか一回くらい、ほんのちょっとの勇気を振り絞った鉄砲玉がこれを敢行する。 今思えば、そんな勇気は別のところで発揮す…
… 伸びやかに締めくくられ、ギターソロに展開する。 二番では、同じ部分が「♪I Sing My Dream Forever, I Wish You Will Be Happy Life」と、 一音一音丁寧に踏みしめるような全く違うメロディーで歌われ、大サビへと展開する。 三番は、二番と同じような構成だが、同じフレーズがさらに展開していき、 イントロのフレーズを経て、ライブでよく行われる、 ギターを振り下ろして終わるような、シンプルなエンディングに収まる。 このように、肝心要であ…
…元ネタが何なのかわからない。*1 きっと、いろんなロックンロールのイイトコどりなんだろう。 以前見たテレビ番組で ーたぶん「アッコにおまかせ!」だったと思うがー、 いちコーナーのジングル*2に「♪貸した金返せよ!」の部分が使われたことがあった。 司会の和田アキ子が、コーナーの内容そっちのけでこのフレーズに食いつき、 「これ、誰のうた?」「♪貸した金返せよ~か」「やるなぁウルフルズ」などと 完全にそっちに意識が飛んでしまい、 コーナーを進行したい峰竜太*3に小声で怒られていたこ…
…小難しい言葉でいうならば、 この曲が「ラップ」なる音楽的指向の 市井における嚆矢であることに関して是非に及ばず、 といえる。 難しい言葉にすることには、自己満足以外の意味がないので、 解るように砕けた言い方をすると、 やっぱ、どーあがいても、そこいらのオッちゃんやオバちゃんに、 「ラップ」って呼び名と雰囲気をわからせた、という一点において、 この曲が決定的な役目を果たした、というのはもうまぎれもない事実であって 疑いようがない。賛否両論は不要ということ。 もちろんそれまでも、…
…)で 一発屋として知られるKAN(失礼)が 「弾き語りばったり」とかいう単独ライブを開いてることを知ったのはそのためで、 何年かにわたって、下請けの下請けみたいな感じで、ごくごく端の仕事を請け負っていた。 毎回 「弾き語りばったり #7 ウルトラタブン」 「弾き語りばったり #11 言った、言わない」 のように 番号と、駄洒落にもならないような副題がついているのだが、 どういうわけかその番号が、毎回飛び飛びだった。 たぶん、飛び飛びに仕事の声がかかっているのだろうと思っていた…