『東京』の名をタイトル中に冠した歌はいくらでも思いつくほど無数に存在するが、個人的にもっとも好きな曲がこれ。「東京」という言葉の繰り返し頻度だけみても、とびぬけて群を抜いている。
『セクシャルバイオレットNo.1』(桑名正博/1979年/)じゃあるまいし、タイトルを連呼すればいいってもんでもないが、『セクシャル…』は連呼のおかげでコンペを勝ち抜いてCMソングに採用されたという話も聞くので、極端に走るのもそう悪い話ではないのかもしれない。
さておき、おそらく遠距離恋愛という言葉も定着していなかった時代だろう。
遠く離れた東京で暮らす恋人に思いめぐらす表題曲は、まずは印象的なフルートの音色によって幕を開ける。
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