1901~1950
「♪ラ~メちゃんたら ギッチョンチョンで パイのパイのパイ パ~リコっとパナナで フライフライフライ」 嬉しくなっちゃうくらい意味の無い歌詞に、もろ手を挙げてバンザイだ。 ここまで強烈な無意味っぷりをカマされた日にゃ、 これに意味を求めることこそ…
もしもあなたが、「ヨーデル」と聞いて 何らかのフレーズを思い浮かべることができるとするならば、 たぶんあなたは、この『山の人気者』という曲を さわりだけでも知っているといって、過言ではないだろう。 おそらく、ヨーデルの曲で日本で最も知られてい…
「♪キン・キン・キンタマリンの ナ・ナ・フ・シ・ギ!」 いきなりこんなんでスマンスマンスマン。 ご存じ「軍艦マーチ」こと『軍艦行進曲』だが、 自分が小学生のころ、こんな替え歌が流行っていたのだ。 そんな替え歌が通用するほど、 昭和生まれの小学生に…
流行を取り入れた歌詞が、時代とともに早々に廃れてしまうことは 『洒落男』(1929年/二村定一)の回で触れたとおりだが、 この『銀座カンカン娘』はというと、驚くべきことに 一語たりとも死語というものがないように見える。 「カンカン娘」という造語 ー…
またしても時を遡り、20世紀前半に舞い戻ろう。 この「日本百名曲-20世紀篇-」を始めるにあたって、 各年代それぞれで候補曲としていた曲がいくつかあった。 戦前戦中の候補曲には、この『洒落男』をはじめとして 『東京節』*1(添田知道/1918年/※試聴環…
気が付けば、もはや昭和という時代も、 すでに歴史時代のひとつとなりつつあって、 現代というよりは近代、の扱いになってきているような気がする。 自分が幼少の頃を過ごした昭和の終わりの時代 -自分にとってはそれが歴史時代という感覚はまったくない-…
そもそもラプソディとは何ぞや、 という疑問が先に立つ。 ラプソディといえば、この1936年の『東京ラプソディ』をはじめ、 『ボヘミアン・ラプソディ』(クィーン/1975年/※試聴環境がないようです by) 『新しいラプソディ』(井上陽水/1986年/※試聴環境…
「♪ハァ~」で始まる曲は数多くあれど、 その最高峰に位置し、いまだに盆踊りの代表曲であるこの曲は、 なんと1933年(昭和8年)のリリース。 三味線と小太鼓、合いの手の掛け声という、お座敷唄の様式をベースに、 太鼓と管弦楽伴奏を加えて音に厚みを持た…
「♪右のポッケにゃ夢がある、左のポッケにゃチューインガム」 美空ひばり主演の同名映画を見たことはなくとも、 ズボンのポケットに手を突っ込んで歌う、子役時代のひばりの映像とひっくるめて 表題曲を記憶している人が、多いのではないだろうか。 まさに自…
もはやいうまでもなく、長崎での戦災をテーマにした曲。 直接的に原爆を指す表現は一切出てこないものの、 誰もがそれを連想せざるをえない。 曲調も、歌詞も、歌声も、何もかもが 重苦しい雰囲気を醸し出している。 とても、とても美しいメロディーラインの…
はじめて表題曲を知ったのは、どういうわけか夢路いとし・喜味こいし*1の漫才だった。 小学生のころだったと記憶しているが、TVやラジオの演芸番組*2、 今でいうお笑い番組を片っ端からカセットテープに録音し、 ダビングでCMや前振りなどの余計な部分をカッ…