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日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介

『花嫁』 はしだのりひことクライマックス ~ 来ちゃった(てへぺろ)。まさかそんな嫁入りか!

小気味よい軽やかなリズムに乗せて 異様なほど伸びやかなボーカルが紡がれる。 そして歌詞を見て驚く。 これだけ?*1 そう。たったこれだけの文章。 言葉を発するたびにやたら空白があるわけでもない。 曲のテンポがスローなわけでもない。 曲の半分をも占め…

『なごり雪』 イルカ ~ 巣立つ娘の父親の視点に立ってみる

本当に恋人同士の別れのうた、なのだろうか? 男目線の歌を女性であるイルカが歌うことで、 さらにその違和感は深まってしまった。 おそらくはこのうたと同時に発表された、 同じく伊勢正三作詞・作曲の 『22才の別れ』(かぐや姫/1974年)の影響だろう*1。…

『木綿のハンカチーフ』 太田裕美 ~ 天然悪女の男いじめうた

すべて女が悪いと思う。 新社会人として、意気揚々と都会へ旅立っていった男と 故郷にひとり残された恋人の、 文通形式のこの曲*1を聴くたびにそう思う。 しかし一般世間の反応を見ると どうも解釈が違うらしい。 都会にもまれて、変わっていく男、 そして男…

『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』 / ダウン・タウン・ブギウギ・バンド ~ 果たして、歌である

これは果たして歌なのだろうか。 草創期に散々物議をかもした「ラップ」のほうが、 はるかに歌らしいではないか。*1 タイトルコールの 「♪港のヨーコヨコハマヨコスカ~」 のコーラス部分以外には、 歌唱にメロディーラインも、リズムもない。 ただただセリ…

『東京』 マイ・ペース ~ 東京東京うるさいんだよう

『東京』の名を冠した歌は多くあれど、 個人的にもっとも好きな曲がこれ。 「東京」という言葉の繰り返し頻度でも群を抜いている。 連呼すればいいってもんでもないが。*1。 おそらく遠距離恋愛という言葉も定着していなかった頃だろう。 曲は印象的なフルー…

『タイムマシンにおねがい』 / サディスティック・ミカ・バンド ~ 時代に早すぎたギターサウンド

初めてパフィーを聴いた時の、 激しい既視感はこれだったのかもしれない。 当時は、shampoo*1などとの類似性が言われ、 まったく腑に落ちないままに半分納得していたが、 まさかそこから20年以上もさかのぼったところ*2に 既視感*3の源が転がっているとは思…

『ジョニィへの伝言』『五番街のマリーへ』 / ペドロ&カプリシャス ~ お互い、人を介さないとコミュニケーション不能らしい

すっかり、シングルのA面・B面曲*1だと信じ切っていた。 そんな、初めからひと組の楽曲として 作られたのじゃないかと思ってしまうくらい、 見事な対比をみせているこの2曲。 別々に作られたものと知ったのは後になってからのこと。 何も具体的な描写はない…