やがて訪れる浮かれたバブル期の到来を予感させるような、ラテン風でトロピカルな曲調(ファンク+ラテンで、「ファンカラティーナ」というらしい)とは裏腹に、 「いなせだね」 「目元流し目」 「粋なこと」 「め組のひと」 「気もそぞろ」 と、やけに古風…
いわゆるひとつの「持ちネタ」として、郷ひろみがエピソードをたびたび披露している楽曲。 メロディーが先にできていて、あとからそれに合わせて歌詞が加えられるという、いわゆる“曲先”の曲にあって、先に聴いていたメロディーのよさに仕上がりを楽しみに待…
ひとつひとつの要素を見ていくと、全然いいところが見当たらない。 低い声でボソボソ歌うし 単調で盛り上がりに欠けるし 未練たらたらの失恋ソングだし 歌い手のビジュアルも、だらしないオッサン臭いし(失礼) だのになぜ、ここまで出色の名曲として仕上が…
まぁ落ち着け。 何があったか知らんけど、とにかくまずは落ち着け。 「♪海は死にますか?!」 「♪山は死にますか?!」 「♪風はどうですか?!」 「♪海もそうですか?!」 「♪教えてください・・・」 まくしたてるように問いを投げかけてくる主人公。 答える…
こうやってひとり、あてもなく呑み屋でチビチビやっているだけで歌になるのだから、演歌ってすごい。 心の叫びもなく、浮ついた色恋もなく、突発的なハプニングも何も起こらない。 それどころか、はやりの歌もいらない、と自らの存在すらも真っ向から否定す…
ほんのつま先ほどの、何とも表現できない違和感を持っていた。 表題曲に「シルクロードのテーマ」というのサブタイトルがついていたことを知ってからだと思う。 そのとおりイントロからの演奏は実に中東的だ。 終始演奏を引っ張っているストリングスもそれっ…
きっかけは全く思い出せないが、表題曲に初めてめぐり逢ったのは、小学校だと思う。 音楽の教科書ではなく、小さな歌本のような副読書に載っていた記憶がある。 その時には、こんなにノリの良い歌だとは、思いもよらなかった。 こういう洒落た小難しいリズム…
「百名曲」を選定するにあたり、絶対に無視して通ることができない曲というものがある。 深田久弥は、著書「日本百名山」の甲斐駒ケ岳の項において、たとえ10名山に絞ったとしても、決して落とすことのない山としてその名を挙げている。 同じように、表題曲…
聴いているこちらまで指がつりそうになる。 ゆったりとしたイントロの 「♪か・も・め・・が・・と・・ん・・・・だー!!」 の号砲を合図に、すべての楽器が一気に疾走をはじめる。 電子ピアノ(もしくはハープシコード?)が、ストリングスが、ベースがドラム…
ハモりフェチにはたまらない。 「♪さよならはー いつまで経ってもー とても言えそぉにー ありませーんー」 いやぁ、ぞくぞくするねえ。まるで立体視のようだ(それは文字効果のせい)。 とんねるずの木梨憲武が、山本譲二と組んで「憲三郎&ジョージ山本」と…
中央道を都心から八王子方面に向かって車を走らせていた時、頭をよぎったのは当然のようにこの曲だった。 右手に競技場のようなものが見えたところで、ふと表題曲を思い出し、ひょっとしてあれが競馬場だとすると、、じゃあ左手に、、、この建物がビール工場…
同じ時代を過ごした人であれば、誰でも当然知っている。 ・・と思っていたことが、何かの拍子に、実はそんなものは誰も知らなかった、と気づくことがある。 それは見ていたドラマだったり、漫画、ゲーム、音楽、といったエンターテイメント作品のみならず、…
時々びっくりするのだけれど、自分の記憶にある年代と、この稿を書くために調べて分かった年代に結構なギャップがあることが結構ある。 『ペッパー警部』 幼少のころにテレビでさんざん見た記憶から、歌詞など事細かに覚えているのだと思っていたが、調べて…
すべて女が悪いと思う。 新社会人として、意気揚々と都会へ旅立っていった男と、故郷にひとり残された恋人の、文通形式(言ってみれば、ひとりデュエット)の、表題曲を聴くたびにそう思う。 しかし世間一般の反応を見ると、どうもその解釈は違うらしい。 都…
果たしてこれは、歌なのだろうか。 草創期に散々物議をかもした「ラップ」のほうが、はるかに歌らしいではないか。 ラップミュージックには、メロディーラインはなくても、リズムに乗った言葉がある時点で、はるかに歌であるといえる。 一方、表題曲ときたら…
やがて日本のポピュラー・ソングの王道がロック・ポップスに移り代わり、その傍流としてフォークやニュー・ミュージックが台頭してきた頃。 従来の古いタイプの楽曲は「歌謡曲」という新たなジャンル名を頂戴して、それはそれで独自の進化を遂げていった。 …
表題の2曲。すっかりシングルのA面・B面曲だと信じ切っていた。 初めからひと組の楽曲として作られたのじゃないかと思ってしまうくらい、計算されたような対比をみせているこの2曲。 けれども後発である『五番街のマリーへ』はもともと別の企画で創られたも…
なんて美しい曲だろう。 印象的な木管楽器の前奏から、さっそく胸にジンと沁しみいってくる。 『想い出の渚』(ザ・ワイルド・ワンズ/1966年/)の稿でふれたように、夏のうたがノスタルジィであるのならば、表題曲のような秋のうたはロンリネスだろうか。 …
洋楽ポップスのカバーを中心に活躍してきた双子のデュオ、ザ・ピーナッツ。 デビュー当時からテレビで活躍していたこともあってか、企画ものが多くオリジナルソングを歌うことはあまりなかったようだが、デビュー後数年してからオリジナルソングをリリースし…
柳の下のドジョウは思いのほかウジャウジャといたようで、前年の『スーダラ節』が、ヒットの勢いを得て映画化し、さらに続けて映画『ニッポン無責任時代』の副主題歌となったのが表題曲。 続けて、といっても実際には『スーダラ…』と『ニッポン…』の間はにも…
フランク永井による、ダンディーな低音と、 松尾和子による、色っぽく艶やかなハスキーボイスによる 掛け合いデュエット。 じれったいまでに、タメのきいた伴奏と、演奏以上にじれったい、二人のオトナな会話。 拗ねたり甘えたりとモーションをかけてくる女…
「♪右のポッケにゃ夢がある、左のポッケにゃチューインガム」 美空ひばり主演の同名映画を見たことはなくとも、ズボンのポケットに手を突っ込んで歌う、子役時代のひばりの映像とひっくるめて表題曲を記憶している人が多いのではないだろうか。 まさに自分が…
いうまでもなく、長崎の戦災をテーマにした曲。 直接的に原爆を指す表現は一切出てこないものの、悲痛な歌詞とメロディーに、誰もがそれを連想せざるをえない。 曲調も、歌詞も、歌声も、何もかもが、重苦しい雰囲気を醸し出している。 とても、とても美しい…
1962年(昭和37年)のリリースである表題曲。生まれるずっと前のヒット曲であるにもかかわらず、わりあい小さい頃からこのメロディーは知っていたと思う。 どこで覚えたのだろう。学校では教わっていないと思うんだけど。 そんな、"知っているけど知らない"…
なぜだ。なぜなんだ。 昔からずっと疑問だった。 誰も気づいていないのか。 気づいていてもあまりに馬鹿らしくてやらないのか。 それとも著作権者の許可が下りないからやらないのか。 実は人知れずやったんだけど不発で知られていないだけなのか。 (この出…
奇のてらいも何もない、純粋にメロディーのいい曲。 よっぽど文章が巧みだとか、曲の構成に対する造詣が深いとか、そういう特殊スキルを持ちあわせていないと、文章を書く手掛かりが見つからなくて大変困る。困るよ。困ったな。どうしよう。 作曲者の呉田軽…
カバーソングの王者といえば、個人的にはザ・ドリフターズを一番に挙げたい。 もちろん、この稿における「ザ・ドリフターズ」とは、『ラストダンスは私に』(1960年/)などで知られるアメリカのR&Bバンド「ザ・ドリフターズ」のことではなく、だれもが知る…
ずいぶん紆余曲折があるデュオだよなと思っていた。 谷村新司と堀内孝雄のダブルボーカルグループである、アリスのような歌謡曲風のフォークロック『ひとり咲き』(1979年/)でデビュー アジアンテイストな郷愁感を、あからさまに狙った感じの『万里の河』…
甘えるような猫なで声が、歌詞の青さと相まって、まだ幼さが残る年頃の恋物語のピュアさを引き立てている。 少年目線の歌を女性がボーカルをとることで、さらにその印象を強くする。 たぶん、ふたりとも中学生くらいなんだろう。 「♪少し向こうに友達見つけ…
当時、何故あれほどまでに毛嫌いしたのか自分でもわからないくらい、今になって聴くとなかなかにハッピーな佳曲じゃないか。 それぞれ趣の異なる、サビ、Aメロ、Bメロの組み合わせや、主旋律とオブリガードの逆転箇所、ゆがんだ和音を響かせるエンディングな…