日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

1976~1980

『アメリカン・フィーリング』 サーカス ~ 滑川市民に告ぐ!今こそ立ち上がれ!

なぜだ。なぜなんだ。 昔からずっと疑問だった。 誰も気づかないのか。 気づいていても馬鹿らしくてやらないのか。 それとも著作権者の許可が下りないのか。 それとも実はやったけど不発だったのか*1。 富山県、蜃気楼で有名な魚津市の隣に、滑川なめりかわ…

『Yes-No』 オフコース ~ 心の中での問いかけだとしたら、答えは返らない。

遠くかすかにこだまする、草笛のような音色*1。 風に乗ってほのかに聞こえてくるかのようだ。 あまりに静かな、そんな印象の立ち上がりに、 「無音」と判断した車載のFMトランスミッター*2は 情け容赦なく省エネモードを発動、 音の出力をOFFにしてしまう。 …

『チャンピオン』 アリス ~ 不思議の国ジャパンの汗臭いアリス。

いやになるくらい、汗臭い。 そいでもって、男臭い。 そんなイメージのアリスの曲の中でも とびっきりの汗臭さと男臭さを持つ曲。 「チャンピオン」 翳があって、暗くて、 それでいてどこかカッコよくて、 なんだかもうすっかり、あしたのジョーの世界。 ア…

『わかれうた』 中島みゆき ~ 私小説的な物語。お笑いの自虐ネタではありません。

ねぇよ! 反射的に突っ込みたくなるくらい強烈な、 そんな問いかけから歌はスタートする。 「♪みちに倒れて 誰かの名を 呼び続けたことは ありますか?」 すごいね、これ。 名作と呼ばれる小説の多くは、 その書き出しが最も印象的だったりするが それらに勝…

『津軽海峡・冬景色』 石川さゆり ~ もはや条件反射。津軽海峡といえば、上野発。

暗転した舞台に、 三味線と鼓による『天城越え』(1986年)の カッコいいイントロに導かれて スポットライトを浴びた、石川さゆり登場。 途中、新曲や、自らの持ち歌以外のスタンダードを交えつつ、 『能登半島』(1977年)のようなヒット曲や 『ウイスキー…

『防人の詩』 さだまさし ~ エキサイティング・クエスチョンズ

まぁ、まずは落ち着け。 何があったか知らんけど、とにかく落ち着け。 「♪海は死にますか 山は死にますか 風はどうですか 海もそうですか」 「♪教えてください・・・」 まくしたてるように、終始問いを投げかけてくる。 その答えを得ることもなく。 同時期の…

『舟唄』 八代亜紀 ~ ときどき無敵になればいい ♪チャンチャチャチャラー

こうやって、ただひとり 呑み屋でチビチビやっているだけで 歌になるのだから、演歌ってすごい。 「♪しみじみ飲めばしみじみと」 「♪ホロホロ飲めばホロホロと」 「♪ぽつぽつ飲めばぽつぽつと」 しかし、いずれも言葉としては意味不明だ。 「しみじみ・・・…

『異邦人』 久保田早紀 ~ タマゴが先か、ニワトリが先か。(いや、クボタサキだ)

ほんのつま先ほどの、 何とも表現できない違和感があった。 サブタイトルに「シルクロードのテーマ」と ついていたことを知ってからだと思う。 そのとおり演奏は実に中東的だ。 終始演奏を引っ張っているストリングスもそれっぽいし、 ズンチャカチャッチャ…

『ビューティフル・ネーム』 ゴダイゴ ~ beautifulは、うつくしいではなく、すばらしいなんだ。

小学校か何かで習ったような覚えがある。 音楽の教科書ではなく、 小さな歌本のような副読書に載っていた気がする。 その時には、こんな絶妙にノリの良い歌だとは、思いもよらななかった。 オリジナルの『ビューティフル・ネーム』は 「♪きょうも こどもたち…

『大都会』 クリスタル・キング ~ 底辺の現実にも、希望あふれる壮大な歌

最初に現れたきり、その後なかなか登場しないサビを待ちわびているうちに、 いつしかBメロのハーモニーの魅力の虜になってしまった。 ロングのカーリーヘアー、田中昌之と、 パンチパーマ+サングラスのムッシュ吉崎の ツインボーカルをメインに据えたバンド…

『いい日旅立ち』 山口百恵 ~ 豪華でドラマチックな、後ろ向きのうた

どうも、無視して通ることができない曲 というものがあるようだ。 深田久弥は、著書「日本百名山」の 甲斐駒ケ岳の項で、 たとえ10名山に絞ったとしても 決して落とすことのない山としてその名を挙げている。 同じように、この曲も決して外すことはできない…

『かもめが翔んだ日』 渡辺真知子 ~ よーいドンで始まる、全速力競争

聴いているこちらまで 指がつりそうになる。 ゆったりとしたイントロの 「♪か・も・め・が・と・ん・・・だー!!」 の号砲を合図に、すべての楽器が一気に疾走する。 スタートからラストに向かって どんどんテンポが上がっていくかのような 錯覚に陥る、この…

『UFO』 ピンク・レディー ~ ツッコミどころまで満載の、豪華幕の内弁当

はたして、この特徴だらけの歌を どこからツッコんだものか。 まずタイトルからしておかしい。 恋人が実は宇宙人だった、というぶっ飛んだ設定だが なぜかタイトルはUFO。 「宇宙人」とか「異星人」とかいうタイトルではなく、 『UFO』。 ・・・何故だ。 遠…

『勝手にしやがれ』 沢田研二 ~ カッコつけても女々しさ全開

勇ましいタイトルや曲調と裏腹に、なんとも女々しい歌であることよ。 力強いピアノによるイントロ*1から導き出される ジュリー*2こと沢田研二の カッコよく歌いあげるストーリィは、、、、 出ていく女をタヌキ寝入でやり過ごす男。 女が出て行ってからむっく…

『あずさ2号』 狩人 ~ 鉄道ファンとハモりフェチに愛されるマニアな歌

ハモりフェチにはたまらない。 「♪さよならはー いつまで経ってもー とても言えそぉにー ありませーんー」 いやぁ、ぞくぞくするねえ。 とんねるずの木梨憲武が、山本譲二と組んで 憲三郎&ジョージ山本をやっていた時に、 ジョークで「ライバルは狩人」と言…

『中央フリーウェイ』 荒井由実 ~ 無自覚のままに時代が散りばめられたうた

中央道を八王子方面に向かって走っていて 頭をよぎったのは、やはりこの曲だった。 右手に競技場のようなものが見えたところで、ふとこの曲を思い出し、 ひょっとしてあれが競馬場だとすると、、 じゃあ左手に、、、この建物がビール工場? あ、SUNTORYって…

『落陽』 山田パンダ ~ ちっとも有名ではないパンダ

誰でも知っている、当然。 ・・と思っていたことが、 ふとした拍子に、実は誰も知らなかったことを知る、 なんてことが時々ある。 それはドラマだったり、漫画、ゲーム、映画、 ファッション、また子供時代の遊びに至るまで ありとあらゆるところに存在する…

『ペッパー警部』 ピンク・レディー ~ 過去記憶の捏造は、果たして曲による洗脳なのか

時々びっくりするのだが、 自分の記憶にある年代と、この記事を書くために調べて分かった年代に 結構なギャップがあることがある*1。 『ペッパー警部』 幼少のころにテレビで見た記憶があるために 事細かに覚えているものだと思っていたが、 どうやら世代的…