百名曲
生まれるよりも前の話なので、まったく世代ではないのだが、 個人的にオリンピック・ソングといえばこれ。 なんと言っても、歌詞に「オリンピック」が出てくるではないか。 ・・などというつもりはないが、 権利関係がややこしい現代では、歌詞にもタイトル…
ようやくコツをつかんだ、 きっとそんな状況なんだろう。 「♪わかり始めたMy Revolution 明日を乱すことさ 誰かに伝えたいよ My Tears, My Dreams 今すぐ!」 本人は何か決定的なポイントを掴んだつもりなんだろうが、 周りからすれば、何を言っているのかわ…
“作者のもっとも言いたかったことは何か?” というかなりの無茶問題が、しばしば国語のテストに見受けられる。 「知るかボケ」 が最も適切かつ適格な答えだと思うが、 今も昔もそんな答えは許されないようなので テストに於いてはそれっぽい回答を用意しなく…
女を酒に酔わせて、どうこうしようという妄想を抱くお話である。 以上、歌の解説、おしまい! いや、、、これで終わっては身も蓋もない。 もう少し具体的に内容を詰めていこう。 彼氏持ちの女友達。密かに想いを寄せるそんな相手に対し この主人公、どういう…
曲の終盤にあらわれる、しつこいぐらいの念押しが 主人公の今の心のありようを物語っている。 「♪まるで全てが そう、まるで何もかも全てが 全てのことが」 メロディーの進行を捻じ曲げてまで、 しつこく、しつこく、しつこく、しつこく。 「♪うまくいってい…
ラルクこと、L'Arc~en~Cielというバンドの存在自体は 結構早い段階から認識していた。 というのも、うちの弟が地元ミュージシャンの黒夢*1とセット(?)で インディーズのアルバムCDやビデオを所持していたためだが、 それらのジャケットの退廃的な雰囲気…
街灯もまばらな夜道。 妙に輪郭のはっきりとした自分の影を足元に見つけ 思わず背後を振り仰ぐと、そこには、ぽっかりと満月が浮かんでいたりする。 月の光って意外と明るいんだよね。 いつか、今夜の月のように光り輝くんだ、という なんだか少し遠慮がち聞…
『田園』という、本文中にカケラも登場しないタイトルもさることながら 歌詞にしたって、結局のところ何が言いたいのか正直よくわからない。 難しい言葉なんて何ひとつ使われていないのに。 「僕」は、石ころを蹴飛ばし、夕陽に泣き、 陽だまりの中、がむし…
なんでこの歌には名前が無いんだろう。 そんな本質とは離れた、比較的どうでもいいことを深く考え始めると 本来悩まなくてよいはずのところで、思考はドツボにはまっていく。 名前がない状態というのには、いくつかパターンがあると思う。 ひとつは、まだ名…
詩と、小説との一番の大きな違いは、 周囲の状況や、登場人物が誰であるか、 そういったことが具体的に語られないところにあると思う。 小説だったら、光景がぱっと眼前に浮かぶような風景の描写から始まり、 名指しで書かれた主人公が、いま何をしている、 …
「♪あのきむにゅどぅ~」 いや、言えてないし(笑)。 個人的に、テレビの音楽番組というものを全く見ないため、 歌は知ってても、誰のなんていう曲か まったく知らないなんてことがざらにある。 L<->Rとかいう妙な名前のバンド*1の、 「Knokin' on your doo…
いいよ、君が望むなら別れよう。 だけどまたすぐに恋人同士に戻れるさ! もうすぐ夏がやってくるからね! 「♪サヨナラから始めよう 燃えるような恋してみよう」 「♪もう一度やり直せそう 夏を待ちきれなくて」 ポジティブ・シンキングにもほどがある。 何の…
キャッチ―でメロディアスなんだけど、 なんだかとっても捉えどころのない曲。 なにより歌詞の意味するところが曖昧で ちっとも直接的でない。 歌ってて小恥ずかしくなるようなラブソングでもなければ、 心揺さぶる熱いメッセージソングでもない。 身近な恋に…
知っててワザと勘違いされるように言っているとしか思えない。 「♪私を動かすのは ダイアモンド」 時代の熱気に浮かれまくった若き女性たち。 とびっきり高価なものをちらつかせない限り、絶対になびかない。 そんな偏見に満ちた世の中に、挑戦状のように あ…
時系列から整理してみよう。 時は平成元年。 1月8日に始まった、平成のわずか4日目に この曲はシングルカットされた。 平成元年(1989年)1月11日のこと。 以下、昭和と平成の境目を反復するように時をたどる。 さかのぼって、およそひと月前。 この曲の初出は…
「江戸っ子だってねェ。」 「おぅ、神田の生まれよォ。」 どこの誰だか知らないけれど 誰もがみんな知っている*1この有名なセリフ。 そしてトドメはもちろん、 「寿司食いねェ!」。 長い話のなかの、ほんの一場面なんだろうけど*2、 セリフが独り歩きして幾…
当初からこれがアニソン*1だとは 全く意識していなかった。 出自を知った今になっても、その認識はさほど変わっていないと思う。 アニメソングという枠組みを超えて、純粋な楽曲としてもヒットした 『銀河鉄道999』(ゴダイゴ/1979年/※試聴環境がないよう…
ブラームスの交響曲第4番*1を彷彿とさせる 2音による構成が、何とも言えず物悲しい。 行間を読む、というか、 休符に込められた意味までも、感じ取れと求めてくるようだ。 なぜ・・・なぜ? 第三者による問いかけのようにも見えるが、 おそらくは、自らへの…
なんの予備知識も持たずに、ひとつの楽曲として聞くと、 なんだかいろいろと意味不明な部分が見え隠れする。 「♪二人には目印が光る」 これはおそろいの結婚指輪だろうか。 そうであれば、南の島に新婚旅行に訪れたカップルの物語、 と捉えるのが一番自然な…
先に謝っておく。 たぶんいろいろ失礼なこと言ってしまうから。 ごめんなさい。本当にごめんなさい。 村下孝蔵。 かねてより、絶対名前で損してるよな、と思っていた。 なんだか民謡歌手のようなイメージを蜂起させるお名前で、 こんな青春ど真ん中、という…
前作、『めだかの兄妹』(1982年/※試聴環境がないようです by)に引き続いての新作童謡。 習作のようなアレンジで大ヒットした前作とうって変わって、 実に凝ったアレンジを引っ提げての登場となった。 大ヒット曲の次に多いんだよね。こういうの。 いやら…
遠くかすかにこだまする、草笛のような音色*1。 風に乗ってほのかに聞こえてくるかのようだ。 あまりに静かな、そんな印象の立ち上がりに、 「無音」と判断した車載のFMトランスミッター*2は 容赦なく省エネモードを発動、音の出力をOFFにしてしまう。 ケッ…
むせっかえるくらい、汗臭い。 そしてそれ以上に、男臭い。 そんなイメージのアリスの数々の曲の中でも とびっきりの汗臭さと男臭さをあわせ持つ曲。 「チャンピオン」 翳かげがあって、暗くて、 それでいてどこかカッコよくて、 なんだかすっかり、あしたの…
ねぇよ! 反射的に突っ込みたくなるくらい強烈な、 そんな問いかけから歌はスタートする。 「♪みちに倒れて 誰かの名を 呼び続けたことは ありますか?」 すごいね、これ。 名作と呼ばれる小説の多くは、 その書き出しが最も印象的だったりするが それらに勝…
暗転した舞台に、三味線と鼓による 『天城越え』(1986年/※試聴環境がないようです by)のイントロに導かれ スポットライトを浴びた、石川さゆり登場。 途中、新曲や、持ち歌以外のスタンダードを交えつつ、 『能登半島』(1977年/※試聴環境がないようです…
小気味よい軽やかなリズムに乗せて 異様なほど伸びやかなボーカルが紡がれる。 そして歌詞を見て驚く。 これだけ?*1 そう。たったこれだけの文章。 シングルジャケット/駿河屋より 花嫁はしだのりひことクライマックスポップ¥250provided courtesy of iTun…
巡り合わせの妙とはいえ、 実はこの曲がオリコン史上初のミリオンセラー。 といっても、それまで100万枚売れた曲がなかったわけではない。 オリコンが集計を開始した1968年以降で最初、というだけのものだが、 選りによってしょっぱながこれ。 ・・・なんて…
なぜに? 「♪好きなんだけど 離れてるのさ 遠くで星を見るように」 なぜに? 「♪好きなんだけど 黙ってるのさ 大事な宝隠すように」 なんという消極さ! 情熱的なはずのフラメンコ*1に乗せて 「♪壊したくない 無くしたくない」 同じ内容の歌詞を、言葉を替え…
「♪穿こう 穿こう 鬼のパンツ!」 のとんでもない邦訳(というより替え歌か?)でもおなじみの 『フニクラ・フニクラ』*1と同じような、 観光PRソングだとばかり思っていたが、 どうも違うらしい。 また、歌のモデルとなった鉄道は、 かつて長野県の軽井沢と…
そもそもラプソディとは何ぞや、 という疑問が先に立つ。 ラプソディといえば、この1936年の『東京ラプソディ』をはじめ、 『ボヘミアン・ラプソディ』(クィーン/1975年/※試聴環境がないようです by) 『新しいラプソディ』(井上陽水/1986年/※試聴環境…