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日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介

『帰って来たヨッパライ』 / ザ・フォーク・クルセイダーズ ~ 元ネタいくつ、みつけられるかな?

巡り合わせとはいえ、 これがオリコン史上初のミリオンセラー。 といっても、それまで100万枚売れた曲がなかったわけではなく オリコンが集計を開始した1968年以降で最初、 というだけのものだが、 選りによってしょっぱながこれ。 ・・・なんて幸先のいいス…

『星のフラメンコ』 西郷輝彦 ~ 情熱的とは程遠く。消極的なフラメンコ

なぜに? 「♪好きなんだけど 離れてるのさ 遠くで星を見るように」 なぜに? 「♪好きなんだけど 黙ってるのさ 大事な宝隠すように」 なんという消極さ! 情熱的なはず*1のフラメンコに乗せて 「♪壊したくない 無くしたくない」 同じ内容の歌詞を、言葉を替え…

『たそがれの銀座』 黒沢明とロス・プリモス ~ 数え歌になり損ねたかムード歌謡

日本のポピュラー・ソングの王道が ロック・ポップス*1に移り代わり、 その傍流として フォーク*2やニュー・ミュージック*3が台頭してきた。 そして、古いタイプのうたは 「歌謡曲」という 新たなジャンル名を頂戴して、 独自の進化を遂げていく。 その中に…

『ちいさい秋みつけた』 ボニー・ジャックス ~ 胸に沁みる秋のうたは病床のうたか

この美しい曲を挙げるのをすっかり忘れていた。 『想い出の渚』(ザ・ワイルド・ワンズ/1966年)の回でふれたように、 夏のうたがノスタルジィ*1であるのならば、 秋のうたはロンリネス*2だろうか。 同じ回想でも、懐かしさよりも寂しさが先立つ。 主人公は…

『伊勢佐木町ブルース』 青江三奈 ~ スケベを餌にやりたい音をやる

歌詞はともかく、イチイチかっこいい曲である。 跳ねるようなストリングスのリフ*1、 時計が秒針を刻むような、乾いたドラムの音、 青江三奈のハスキーボイス、 ブレイク、 「ドゥドゥヴィドゥヴィドゥビ・・・」のスキャット*2、 その後に絶妙なタイミング…

『想い出の渚』 ザ・ワイルドワンズ ~ 日本人の夏はノスタルジィでできている

夏のうたがノスタルジックになったのはいつからだろうか。 大人も子どもも恋人も、 夏だぜ海だぜ騒ごうぜイエイ、 てな開放的な感じではなく、 夏の日の思い出を、優しく、ときに切なく歌い上げる曲が 特に日本の歌に多い気がする。 『夏休み』*1、 『夏をあ…

『恋のフーガ』 ザ・ピーナッツ ~ 突き刺さるイントロに、ゴジラを想う

突然の大音量にびっくりする。 今の言葉で言うと、「オーケストラヒット」*1に相当する音だろうが 当時にしてみれば 相当センセーショナルな音だったに違いない。 コンサートやレコードの冒頭で度肝を抜くには まさにもってこい。 その鋭角的な2音と、 入れ…

『恋のバカンス』 ザ・ピーナッツ ~ ジャパン・ポップスの幕開け

洋楽ポップスのカバーを中心に活躍してきた双子のデュオ*1。 満を持して登場したオリジナルソングが 大ヒットした*2。 どちらが主旋律ともとらえきれないツインボーカルは、 声質こそ旧態依然としているものの、 曲全体の雰囲気が、新たな時代を予感させるも…

『いつでも夢を』 橋幸夫・吉永小百合 ~ 曲がいいと中国語でもイケるのよ

どこで覚えたのかはとんと覚えがないが、 昔からこのメロディーは知っていた。 この曲をそれとして認識したのは サントリーの烏龍茶のCM*1が最初だったと思う。 中国語で唄われたこのCMは当時ちょっとした話題となり、 調子に乗って新聞に載った烏龍茶の広告…

『ハイそれまでョ』 植木等 ~ 卓越した表現力はタチが悪い

柳の下にドジョウはいたようで、 前年の『スーダラ節』が、ヒットの勢いを得て映画化*1し、 さらにつづけての映画*2のメインテーマ(のひとつ)となったのがこれ。 勢いそのままに、この曲で紅白歌合戦に出場となった。 なんといっても注目は植木等の表現力…

『スーダラ節』 ハナ肇とクレージー・キャッツ ~ 生真面目にとほうもない脱力劇

サラリーマン哀歌の元祖ともいえる楽曲だが、 その突き抜けるまでの能天気なアレンジと歌唱が、 暗さを微塵も感じさせない、 浮かれた、酔いの境地に似た空間を醸し出している。 サビは、脱力を無限に発する 「♪スーイ スーイ スーダラダッダ スラスラ スイ…