日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見による日本100名曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

ロード の検索結果:

『ペッパー警部』 ピンク・レディー ~ 過去記憶の捏造は、果たして曲による洗脳なのか

時々びっくりするのだけれど、 自分の記憶にある年代と、この記事を書くために調べて分かった年代に 結構なギャップがあることがある*1。 『ペッパー警部』 幼少のころにテレビで見た記憶があるために 事細かに覚えているのだと思っていたが、 どうやら世代的に、リアルタイムで見てはいないようだ。 テレビで懐かしの映像などを見ているうちに、 その強烈なインパクトとともに 刷り込まれてしまったものなのだろう。 wikipediaの記述を見て、そうそう、曲の最後、 「♪ペッパー警部よッ! ジ…

『なごり雪』 イルカ ~ まだ季節は春じゃない、旅立ちはもう少し先のはず

本当に、恋人もしくは恋人未満同士の別れのうた、なのだろうか? 本来男目線だった歌を、女性であるイルカがカバーして歌うことで、 その違和感はさらに深まってしまった。 おそらくは表題曲と同時に発表された、同じく伊勢正三作詞・作曲の 『22才の別れ』(かぐや姫/1974年/※試聴環境がないようです by)*1と シチュエーションを重ね見てしまっている影響も大きいのではないか思う。 青春最後の時期の恋人同士の 別れを歌った歌のように思われている節がある。 ・・・果たしてそうなのだろう…

『東京』 マイ・ペース ~ 東京東京うるさいんだよう

『東京』の名をタイトルに冠した歌は数多くあれど、 個人的にもっとも好きな曲がこれ。 連呼すればいい*1ってもんでもないが 「東京」という言葉の繰り返し頻度でも、とびぬけて群を抜いている。 おそらく遠距離恋愛という言葉も定着していなかった時代だろう。 遠く離れた東京で暮らす恋人に思いめぐらすこの曲は、 印象的なフルートの音色で始まる。 淡々としたメロディーの中、東京、東京、とひつこく繰り返しているうちに 感極まったように切なく力強いサビに突入し、 最後はどのパートがメロディーラ…

『タイムマシンにおねがい』 / サディスティック・ミカ・バンド ~ 時代に早すぎたギターサウンド

初めてパフィーを聴いた時の、激しいまでの既視感は、 これだったのかもしれない。 当時は、shampoo*1などとの類似性が言われ、 どこか腑に落ちないままに、ああ確かに、と半ば納得していたが、 まさかそこから20年以上もさかのぼったところ*2に 既視感*3の源が転がっているとは思わなかった。 それにしてもこの表題曲、今日、今の時代にリリースしても なんら違和感のない曲だと思う。 ましてや、パフィーの曲と嘘紹介をしても信じる人がいるんじゃないかな? 現代においてもちょくちょくテ…

『たそがれの銀座』 黒沢明とロス・プリモス ~ 数え歌になり損ねたかムード歌謡

やがて日本のポピュラー・ソングの王道がロック・ポップス*1に移り代わり、 その傍流としてフォーク*2やニュー・ミュージック*3が台頭してきた頃。 従来の古いタイプのうたは「歌謡曲」という新たなジャンル名を頂戴して、 独自の進化を遂げていった。 その中に、「ムード歌謡」という名を与えられた枝葉的なジャンルが発生した。 大雑把に定義するならば、ラテンのリズム*4に乗せて、 コーラスグループが歌う歌謡曲を指すものということになる。 ムード歌謡は、歌詞の内容でさらに2系統に分けられ、…

日本百名曲 -20世紀篇- ~ はじめに。

…はなく病死)のは本望か *4:infoseekでやっていた。放置した挙句、サーバーも消滅。 *5:数十秒程度だが、CD視聴はイントロから、ダウンロード販売の視聴では曲の中ごろからが多く、通してではないがワンコーラス分聴けることが多い *6:引用の範囲は法律によって決まっているらしい。ワンコーラス丸々の引用は当然アウト *7:最初に決めるのは時間かかってめんどくさいしね *8:売る側が良い曲だと認めている→シングルリリース曲をメインとするつもり *9:童謡や学校教育むけの歌の類