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日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介

『東京キッド』 美空ひばり ~ その音質は時代の音なのか

1901~1950

「♪右のポッケにゃ夢がある、左のポッケにゃチューインガム」

 

映画を見たことはなくても、

ズボンのポケットに手を突っ込んで歌う

子役時代の美空ひばりの映像とひっくるめて

記憶している人が多いのではないだろうか*1

まさに自分がそうだ。

 

それはさておき、この当時の録音のものは、

どの曲もどの曲も、

同じ人が歌っているのではないかというくらい

みんな同じような声に聞こえてしまうのはどうしたことか。

 

男と女の声の違いくらいで、

あとは歌い方で誰かを判断するしかないような感じ。

当時の録音技術ではこれが限界なのだろうか。

 

あるいは、スピーカーも悪かっただろうから、

これ以上良くしても意味が無い、と思われていたのかもしれない。

 

 

だけど、よくよく考えてみると、

視点を現代に戻して、似たような話があることに気付く。

初音ミクに代表されるボーカロイドなんかも、

みんな同じような声に聞こえてやしないか*2

 

発展途上の技術というのは、得てしてそういうものなのかもしれない。

幸運に恵まれて、後の世に音源が残った時に、

当時のボーカロイドは、何でこんなみんな同じような声なんだ!

と誰もが感じるようになるのかもしれない。

 

 

録音技術もそうだが、もう一つ、音質について

気になる点があるのでついでに触れておく。

 

この時代の曲の中でも、

美空ひばり笠置シヅ子藤山一郎といった、

メジャーのメンツの曲であればあるほど、

残っている音源の音質が悪くノイズが目立つような気がする。

 

何度も繰り返しレコード化されているせいで

マスター音源ですら、繰り返しひっぱりだされてしまった

結果なのだろうか。非常に残念だ。*3

 

当時は音は今よりも良かったのだろう。

録音が未熟であれ、そのときの音源で聴いてみたいものだ。

 

歌詞がそのまま曲調を表しているような

「♪粋で お洒落で 朗らか」な

このスローなジャズナンバーは、

今より残っている音源よりも

ずっと粋で、お洒落に響いていたに違いない。

 

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スローなテンポの中、駆け足にならず、

かといって細切れにもならず、

非常に落ち着いた歌唱がポイント。

かといってムーディーにはならず 子どもらしさも残している。

なんだか、さすが。

 

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「マンホール」

ストリートチルドレンの物語で、マンホールをねぐらにしていた、など諸説あるようだが、映画の話からするとそれはまったくの勘違いで、実のところ特に深い意味は無いらしい。空(天国?)→ビルの屋根に対比して下(地獄?)→マンホール としたのではないか。

 

「ジタバーグ」

今で言うジルバのこと。外国語は日本語として定着するまでに表記を変えることがよくある。似た例に「タロットカード」がある。昔は発音に近い「タローカード」という表記を見かけたが、いまは「タロットカード」でほぼ定着している。

 

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美空ひばりゴールデンベスト

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iTunes / 試聴も可能
東京キッド

東京キッド

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作詞 藤浦洸、作曲 万城目正、編曲 仁木他喜雄

1950年(昭和25年)7月20日、日本コロムビアより発売

 

歌詞はうたまっぷ

美空ひばり/歌詞:東京キッド/うたまっぷ歌詞無料検索

 

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

東京キッド - Wikipedia

 

脚注

*1:しばしば、シルクハットで歌う『悲しき口笛』(1949年) 

悲しき口笛

悲しき口笛

と混同してごっちゃになる

*2:判る人には聞き分けられるのかもしれないが、はっきり言って同じ声にしか聞こえない

*3:メジャー歌手の音源はオリジナルが残っていて、そうでもない人たちのは残されていないため再録であるため音質が良い、という可能性も充分にある