日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

『Last Smile』 ラブ・サイケデリコ ~ 思わせぶりなそぶりに囚われたハナタレ小僧

この曲を聴くに思うは、

カッコいいことと退屈であることは、まさに紙一重であって

ちょっと何かのボタンを掛け違えただけで、

かなりつまらない曲になったであろうことは想像に難くない。

 

かつて思い誤ってカラオケでこれを選曲してしまったがために

シラーっとした数分間を生じさせてしまった経験から

想像というより、むしろ実地で実証済みだ。

 

間違いない。

この曲、メロディやリズムは、かなり単調でつまらない。

 

おそらく、五線譜にメロディーを落とし込むと、

スネアドラムかなんかの譜面にしか見えないんじゃないだろうか。

タンタンタカタカ、タカタカタカタカ、タカタカタカタカ、タカタカタカタカ。

「♪鼻垂はなたれたくても 君は、目の前でLast Smile!」(字が違うよ!)

 

 

スコーン、スコーンと響く印象的なドラムのアクセントも

ややもすれば、間抜けな感じに聴こえてしまう。

軽いプラスチックの筒のようなもので、はたかれているような音に聞こえる。

カッコいいと間抜けの紙一重だ。

 

だけど無性にカッコイイ。なんでだ。

 

Last Smile シングルジャケット/amazonより
Last Smile (extension mix)

Last Smile (extension mix)

 
  • 作詞・作曲・編曲 LOVE PSYCHEDELICO
  • 2000年11月1日、ビクターエンタテインメントより発売
  • オリコン最高位11位
  • 歌詞はうたまっぷへ:Last Smile LOVE PSYCHEDELICO 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索
  • 曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい:Last Smile - Wikipedia
  •  

    目につくのが、むやみに登場する英語と、

    英語に絡みついて日本語にすら聞こえない、小難しい日本語。

    その合間に、不意に耳に入ってくる理解できる日本語がチラホラ。

    「会いたい気持ちが・・・泣きたくなるから・・・旅発ちたくても向こう岸でLast Smile」

     

     

    鼻水がたれそうなのを笑ってごまかしている歌のワケはないので、

    ちゃんと歌詞の内容を見てみよう。

    一人称は「僕」なので、主人公は男なのだろうか。(ちなみに二人称は「君」)

    まぁ、内容的には男でも女でもどっちでも問題なさそうだが、

    とりあえず男としておこうか。

    物語の内容を端的に言うと、フラれた男の嘆き節だ。

     

     

    だけどなんだかおかしい。二人が恋人同士、あるいは 

    友達以上恋人未満、というような関係だった節が見当たらない。

     

    君の態度はどこまでも僕に寄り添うことはなく、

    「♪君は change your way(君は違う道を行く)」

    「♪ただ見守ってるよな君のスタイル」

    「♪君は目の前でLast Smile(君は目の前で最後に笑みを浮かべた)」

    「♪君は向こう岸でLast Smile(最後に君は遠くでほほ笑んだ)」

    「♪you call my name, joke it like it you use to babe

    (君は僕の名を呼ぶ。そしてまるで子ども扱いするように冗談にしてしまう)」

     

    「僕」の想いはどこまでも空回りで

    「♪夢で会えたって 一人泣いたって」

    「♪届かない 響かない」

    「♪曖昧な手のひらで踊る」

    「♪時はjust as same in my dream(現実はまさに僕の幻のようだ)」

     

     

    思わせぶりでからかい上手な「君」に惑わされ、振り回されてしまう「僕」。

    それを解っているから、思いを振り払おうとするものの、

    諦めきれず葛藤する。

     

     

     

    ひょっとすると全て妄想の可能性もある。

    「♪ただ戸惑ってるよな君のスタイル」

    それに気づいて漠然とする僕がいたかもしれない。

     

     

     

    意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み

    邪魔な英語を、ちょいと強引に、意訳気味に片っ端から訳してみよう。

    I never look back again

    もう僕は振り返らない

     

    悲しみは君とmelt away

    悲しみは君と一緒に溶けてなくなった

     

    I wish if I could see the light of heaven

    光明が差せばいいな

     

    I don't know the color of sea, but there's no reason.

    僕は海の色を知らない。だからどうしたというわけでもないけれど。

     

    運命線からother way憂いてる風ともget away

    歩むべき道からはずれた道を行き、思うようにならない状況からも逃げて

     

    会いたい気持ちがgo away 今でも泣きたくなるなら any way

    会いたい気持ちがなくなって、今でも泣きたくなってどうしようもない

     

    今次第に生まれゆくイメージはglobal, I'm feeling you away

    今ようやく広い視野を持ち、君が遠くにいたことに気づく

     

    あぁ。何だか同じような言葉の繰り返しで飽きてきた。この辺でやめ。

    キーワードはwayとaway。術もなく離れてしまうことだろう。

     

     

     

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    ※該当曲を聴ける保証はありません。

     

     

     

    脚注