あらかじめ回数を決めた、ポンピングブレーキ*1はやめましょう。
とっても危ないことこの上ない。
「♪ブレーキランプ5回点滅 ア・イ・シ・テ・ルのサイン」
かくいう自分も、若かりし頃に(恥ずかしながら)何回か実行したことがある。が、
去り際にやっても相手の反応を知ることはできないので
これはただのミーハーな自己満足でしかない。
しかも世代的な問題により、
歌が流行っていた時分ではなく、遥か後年にやっているため
間違いなく通じていなかったものと思われる。
というよりも通じてたら、それはそれで大変恥ずかしい。
通じないとわかっているからこそ実行できるのであって、
もしバレていたら、次回合わせる顔がない。
なんという矛盾に満ちた無駄行為だろう!

吉田美和のゴージャスなボーカルに比べ、サウンドは案外チープなことに驚く。
これがこの時代の音、ということもあるのだろうが、
うちにあるしょぼいお遊びキーボードと同じような音が、随所にみられる。
ここで聴けるドラムスやストリングスは、
おそらく打ち込みによるプログラム音だろうが、
終盤のドラム音など、適当に音を鳴らして遊んでいるかのようだ。
ボーカルとベース、キーボードの3人編成という
このバンドの制約もあるのだろうが、意外である。
だけどよくよく気にして聴かないと
そんなことは微塵も感じない。
つくづく、うたの良し悪しというのは
音質や音色ではなく、
メロディーとボーカルによって左右されるのだなと
改めて思う次第。
夢はかなう、
という名前のバンドが奏でる未来予想図。
「♪ほら思った通りにかなえられてく」
思った通り、なんて
ほんとだったら出来すぎだけど、
そんな夢見るのも、アリかなと。
名曲・聴きドコロ★マニアックス
何故2(two)なのか。
「続」でも「新」でもなく2。
歌の世界では、なぜか「2」だけが知られているものが目に付く。
この『未来予想図II』をはじめ、
『プレイバック part2』(山口百恵/1978年/ by
)
『もしかしてpart2』(小林幸子・美樹克彦/1980年/ by
)
『マツケンサンバII』(松平健/1994年/ by
)
などなど。
これが成り立つ理由は、歌の続編というものの多くが、
話の続きというよりは、同じモチーフで作られた歌、
という側面が強く、連続性が希薄なせいだろう。
「1」を知らなくても成立するため、
「2」だけが知られた曲というのが存在してしまう。
「3」だけで知られた曲は、知らないなぁ。
『3年目の浮気』(ヒロシ&キーボー/1982年/試聴はこの先から)くらいか。
(これは違う)
だけどなぜ数字。「○○の巻」でいいじゃないか。
3とか4とか続ける気だったのか。
今のところ14章までで作られている
『ロード』(The 虎舞竜/1993年/ by
)じゃあるまいし。
意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み
「卒業してから もう3度目の春」
未来予想図(part1)でバイクでの送り迎えだったのが、3年後には車に変わっていることから、
「卒業」は少なくとも中学ではなく、高校以上の卒業を指していると思われる。
学年をダブっていたり、無免で運転していたのでなければ、
バイクは16歳以上、自動車は18歳以上のため。
いやしかし、よく考えると相手の男は年上という可能性もあるよな。
「今はルーフからの星を見ながら走ってる」
ルーフは屋根の意味。頭上に星を見るのは
オープンカーか、サンルーフか。
どっちにしてもバブル期の若者らしい車だね。
「未来予想図」
なんか、言葉の響きからすると人生設計のようなイメージが沸く。
何歳に結婚して子供は何人で、マイホームが、、、
という俗っぽい設計図ではないところがミソ。
それは『あなた』(小坂明子/1973年/試聴はこの先から)の世界だ。
ドリカムの未来予想図は非常にシンプルで、
「ずっとあなたと寄り添っていきたい」(未来予想図)
「何年たってもこうして変わらぬ気持ちで」(未来予想図II)
そう、これがいいんだよ。
現在入手可能な収録CD/視聴可能
やっぱ生で聴きたい人は、ライブ・イベント情報&チケット
※該当曲を聴ける保証はありません。
脚注
*1:本来は急ブレーキによるタイヤロックを回避する技法。現在は自動にポンピングブレーキを行うABSが主流