日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

『ハイそれまでョ』 植木等 ~ 卓越した表現力はタチが悪い

柳の下にドジョウはいたようで、

前年の『スーダラ節』が、ヒットの勢いを得て映画化*1し、

さらにつづけての映画*2のメインテーマ(のひとつ)となったのがこれ。

勢いそのままに、この曲で紅白歌合戦に出場となった。

 

 

なんといっても注目は植木等の表現力。

歌唱力、というよりは表現力というほうがしっくりくる。

 

「♪あなただけが 生きがいなの・・・」

サックスに導入される、フランク永井ばりの低音の

ムード歌謡からスタート。

このあとの展開を考えると、かなりタチが悪い。

 

「♪・・・てなこと言われてその気になってぇ↑」

まくしたてるように早口におちゃらけ、

 

「♪退職金まで前借し 貢いだ挙句が!」

 畳みかけるように最高潮に達し、

 

気合の抜けた脱力のキメ台詞。

 「♪ハイ、それまでョ~」

 

 「♪ふざけやがって この野郎!」

 怒りの歌唱と怒涛のブラスサウンドが畳みかける

 

 

2番以降の歌詞がもう少し練られていれば、

『スーダラ節』 のようにもっと後世まで知られただろうに*3惜しい。

それを認識してかどうか、後に出たヒットメドレー

『スーダラ伝説』*4では、1番と3番の歌詞を

組み合わせて歌っている。

 

 

グランドフィナーレは

「♪泣けて くゥる~」

泣きの歌唱で締めくくられる。

 

 

ところで、この曲はクレージー・キャッツの曲なのか

植木等の曲なのかがはっきりしない。

アルバムではクレージー・キャッツ名義になっているものばかりだが、

当時のシングルジャケットを見ると植木等名義になっている。

 

どうしてかしら。

どうでもいいのかしら。

 

たぶん後者。

 

 

名曲・聴きドコロ★マニアックス

やはり植木等の歌唱に尽きる。

ついつい、ニール・セダカ*5よろしく、語尾の声をひっくり返りつつ、

七変化を繰り返す植木の歌唱が

これでもかこれでもかと襲い掛かってくる。

 

意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み

小難しい言葉が何ひとつない。

ある意味すごいのかも。

 

 

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結成50周年 クレイジーキャッツ コンプリートシングルス HONDARA盤

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シングルジャケット/駿河屋より

作詞 青島幸男、作曲・編曲 萩原哲晶

1962年(昭和37年)7月20日、東芝音楽工業より発売

 

歌詞はうたまっぷ

ハナ肇とクレイジー・キャッツ/歌詞:ハイそれまでヨ/うたまっぷ歌詞無料検索

 

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

ニッポン無責任時代 - Wikipedia

 

脚注

*1:この時代は、受けたものは何でも映画化された。現代-というかもう少し前かも- でいうと、何でもかんでもゲーム化されることに似ている。その時代で一番ポピュラーなエンターテイメントに昇華されるのがパターンらしい。

*2:実際は間にもう一作あるらしいが、実際のところどれもよく知らない。スマンね

*3:wikipediaにページがない!!

*4:スーダラ伝説(植木等/1990年)

*5:恋の片道切符(One Way Ticket)』(1960年。なぜか日本でのみヒット)が有名。日本で「チューチュートレイン」という言葉が知られるきっかけになったと思われる

One Way Ticket

One Way Ticket