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日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介

『落陽』 山田パンダ ~ ちっとも有名ではないパンダ

1976~1980

誰でも知っている、当然。

・・と思っていたことが、

ふとした拍子に、実は誰も知らなかったことを知る、

なんてことが時々ある。

 

それはドラマだったり、漫画、ゲーム、映画、

ファッション、また子供時代の遊びに至るまで

ありとあらゆるところに存在する。

 

自分の周りでは一大ムーブメントだったはずなのに、

後になって、ほかのコミュニティーで話題に出したところ、

まるでそんな存在自体がなかったかのような、

あっても「そういえば、そんなこともあった気がする」程度の

反応が返ってきて、正直ヘコむ。

 

 

 

山田パンダの『落陽』*1は、

もしかしたらそういう類のものなのかもしれない。

 

お世辞にも歌唱力がいいとは言い難い。

終始ダブルトラック*2のボーカルで、サビで力強く盛り上げるわけでもなく、

ただ淡々とメロディーをたどっている。

 

それがどうしたことだろう。

「賭けるものなどない」日本という国の在り方に反抗し、

仲間とともに反発したり、逃避したりと、

時代のなかであがなう若者たち。

そのなかの「さまよう」若者が、再び自分に向き合おうとする。

そんな鬱屈とした叫びを内包した曲を、

何ともソフトに仕上げているではないか。

 

まるで「あのじいさん」に関する

笑い話かのようだ。

 

 

 

もしかしたら、「百名曲」に選ぶことになるうち

もっともマイナーな一枚になるのかもしれない。

しかし何とも言いがたい魅力を秘めている。

 

 

もちろん、今の時代、

ネットで検索すれば「同志」はいくらでも見つかる。

山田パンダと、その『落陽』を知る人も大勢見つかる。

 

それでも、カリスマとして知られ、今なお現役の

吉田拓郎*3の歌*4としての

評価のほうが高いのが、正直もどかしい。

 

 

 

 

 

名曲・聴きドコロ★マニアックス

「苫小牧*5発仙台行きフェリー」。

実在の地名を絡めているところは、ご当地ソングの態をなしているが、内容的には、べつに苫小牧である必要も、仙台である必要もない。 名護発鹿児島行のフェリーでも構わないわけだ。

ただ一つ必要なのが、果ての地から、少しだけ都に近づいているところ。振り出し→現実に戻る第一歩といったところか。

 

意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み

「テープを拾って」

船での出航の時に、船(旅立ち)側と波止場(見送り)側で紙テープ(粘着じゃないやつね)をたがいに持って、ロールがなくなるまで伸ばす習慣*6があった。

船側から、紙の端をもったたまロールを波止場に投げ、波止場側ではその芯をもって、船に引かれるままにテープを繰り出す。テープがなくなったら、つながりが切れる。

紙だから簡単に切れて船の走行に支障をきたさないのだろうが、危険は危険なので現在ではあり行われない。

 

「サイコロころがし」

ここでいうサイコロの博打は、おそらく「チンチロリン」だと思われる。親が振ったサイコロの出目を予想する「丁半」「大小」などとちがい、自らが振ったサイコロの目で勝負する。

「♪振り出しに戻る」という歌詞があるために双六と勘違いされがちだが、すごろくのような時間なかかるもので博打する奴はあまりいない。

 

 

 

amazonで現在入手可能な収録CD 1曲目/視聴可能
ベストアルバム?風の街?

ベストアルバム?風の街?

 

 

iTunes / 視聴も可能 これはよしだたくろうのライブバージョン
落陽 (Live)

落陽 (Live)

 

 

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f:id:outofjis:20150826223130j:plain珍しく自前の写真画像。*7

作詞 岡本おさみ、作曲 吉田拓郎、編曲 瀬尾一三

1976年(昭和51年)9月25日、フォーライフレコードより発売

 

歌詞はうたまっぷ

山田パンダ/歌詞:落陽/うたまっぷ歌詞無料検索

どういうわけか2番の歌詞が激しく間違っている。

 

曲にまつわる背景などはwikipediaにくわしい

落陽 (吉田拓郎の曲) - Wikipedia

 

オリコン最高位53位(年間順位圏外)

 

脚注

*1:かぐや姫の第3の男、という立ち位置からして微妙な、山田パンダ(山田つぐと)ソロ転向後のヒット曲のひとつがこれ。

*2:ボーカルを2重に重ねどりすること。この場合は線の弱さを補っている

*3:当時の芸名は「よしだたくろう

*4:この時期まだよしだはこの曲のレコーディングを行っておらず、ライブと、その演奏を収録したレコードのみで知られていた

*5:北海道の工業都市。札幌に向かう太平洋側の湾口でもある

*6:『おんなの出船』(松原のぶえ/1979年)などでも描写がある。

*7:この曲はなかなか収録しているCD見つからず、ワゴンセールのEP(シングルレコード)で入手した