これは小学校か何かで習ったような覚えがある。
音楽の教科書ではなく、小さな歌本のような
副読書に載っていた気がする。
その時には、こんな絶妙にノリの良い歌だとは、思いもよらななかった。
オリジナルの『ビューティフル・ネーム』は
「♪きょうも こどもたちは ちいさな手を ひろぉげて」
「♪呼びかけよう なまぁえを すばらしい なまぁえを」
歌いだしを除いて、ことばの2文字目に拍子の頭(アクセント)がある。
これがまるで、いわゆるヨコ乗り、
裏拍にアクセントがあるような効果を生み出している。
ゴダイゴの強力なリズム陣(スティーブ・フォックスとトミー・スナイダー*1)のたまものか。
こんなスローテンポの曲でも、ここまでノリがいいと、
思わず体が動いてしまう。
というより実は元々は裏拍にアクセントがあったんじゃないの?
とも思えてしまう。子供向けの歌ということで表拍にしただけで。
試しにレゲエ風にリズムをとりながら歌っていても
「♪きょうも こどもたちは ちいさな手を ひろぉげて」
「♪呼びかけよう なまぁえを すばらしい なまぁえを」
何の違和感もないどころか、こっちの方がしっくりくるくらいで。
当時はこういう小難しいノリのリズムは
子ども相手の譜面にする際に、いとも簡単に直されてしまって
平滑な歌いやすいものにされてしまうことが多かった。
なんて勿体ないことをするのだろう。
そんなだから、初めてゴダイゴの歌唱を聴いたときは驚いたものだ。
こんなにリズミカルないい曲だったとは!
「♪光と、そよ風と、ともだちを 呼んでる」
歌詞も素晴らしいじゃないか!
名曲・聴きドコロ★マニアックス
結構どうでもいいことだが、この曲、前奏が1拍足りない。
レコード針が飛んでリピートしたかのような
始まりから抜け出たと思ったら、
歌いだしの前の小節で、
2拍子目でぷつりと切れて、静かな3拍目のみで
4拍目がなく歌に突入する。なぜ?
自分の持っているCDの音が飛んでいるのかと
おもわず疑ってしまうようなイントロだ。
意味が知りたい★ここんとこ 深読み&ななめ読み
「ビューティフル・ネーム」
「うつくしい名前」とは訳さず「すばらしい名前」としているのが絶妙。
ゴダイゴは、まず英語詞の歌を作ってから、日本語の歌も作るという
西洋かぶれもたいがいにせーよ、という変な作り方をしている。
本来正しいのかもしれない。
現在入手可能な収録CD/視聴可能
ついでに英語バージョンもどうぞ
やっぱ生で聴きたい人は、ライブ・イベント情報&チケット
※該当曲を聴ける保証はありません。
脚注
*1:ルパンの挿入歌『Super Hero』(1977年/ by)でおなじみ(?)