日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見による日本100名曲を紹介(500名曲もやるぜよ)

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『ALICE』My Little Lover ~ 時計の針も逆さに回る、文字化けの森のアリス

…ことでしょう。 つまらないハズの英語の文法が、実に意味ありげで素敵に危険な言葉に 変貌を遂げるではありませんか! ・・・今考えるとこれは大変やばい。 当時でも相当に女子連中に大ヒンシュクを買っていたはずだが そんなこととはつゆ知らぬ、何も考えていないヤロー達の間でこれが大流行した。 もちろん、厳粛なる授業中にこれをブッ込むには相当の根性が必要なわけで、 授業中にわずか一回くらい、ほんのちょっとの勇気を振り絞った鉄砲玉がこれを敢行する。 今思えば、そんな勇気は別のところで発揮す…

『グロリアス』 GLAY ~ あの頃の俺選手権、いつまでも夢見ていたい代表

… 伸びやかに締めくくられ、ギターソロに展開する。 二番では、同じ部分が「♪I Sing My Dream Forever, I Wish You Will Be Happy Life」と、 一音一音丁寧に踏みしめるような全く違うメロディーで歌われ、大サビへと展開する。 三番は、二番と同じような構成だが、同じフレーズがさらに展開していき、 イントロのフレーズを経て、ライブでよく行われる、 ギターを振り下ろして終わるような、シンプルなエンディングに収まる。 このように、肝心要であ…

『借金大王』 ウルフルズ ~ 胸の中で毒づくけどホントは声に出して言いたい日本語

…元ネタが何なのかわからない。*1 きっと、いろんなロックンロールのイイトコどりなんだろう。 以前見たテレビ番組で ーたぶん「アッコにおまかせ!」だったと思うがー、 いちコーナーのジングル*2に「♪貸した金返せよ!」の部分が使われたことがあった。 司会の和田アキ子が、コーナーの内容そっちのけでこのフレーズに食いつき、 「これ、誰のうた?」「♪貸した金返せよ~か」「やるなぁウルフルズ」などと 完全にそっちに意識が飛んでしまい、 コーナーを進行したい峰竜太*3に小声で怒られていたこ…

『DA. YO. NE』 EAST END×YURI ~ だってラッパーちゃんだから、何でもありだYo。

…小難しい言葉でいうならば、 この曲が「ラップ」なる音楽的指向の 市井における嚆矢であることに関して是非に及ばず、 といえる。 難しい言葉にすることには、自己満足以外の意味がないので、 解るように砕けた言い方をすると、 やっぱ、どーあがいても、そこいらのオッちゃんやオバちゃんに、 「ラップ」って呼び名と雰囲気をわからせた、という一点において、 この曲が決定的な役目を果たした、というのはもうまぎれもない事実であって 疑いようがない。賛否両論は不要ということ。 もちろんそれまでも、…

『まゆみ』 KAN ~ 無償の愛、受ける側には結構ありがたくない

…)で 一発屋として知られるKAN(失礼)が 「弾き語りばったり」とかいう単独ライブを開いてることを知ったのはそのためで、 何年かにわたって、下請けの下請けみたいな感じで、ごくごく端の仕事を請け負っていた。 毎回 「弾き語りばったり #7 ウルトラタブン」 「弾き語りばったり #11 言った、言わない」 のように 番号と、駄洒落にもならないような副題がついているのだが、 どういうわけかその番号が、毎回飛び飛びだった。 たぶん、飛び飛びに仕事の声がかかっているのだろうと思っていた…

『YAH YAH YAH』 Chage&ASKA ~ 宗教勧誘と見紛うばかりのポジティブリード

…でデビューし、 あからさまなアジアンテイストの 『万里の河』(1980年/※試聴環境がないようです by)を大ヒットさせ、 その後とんと見なくなったかと思いきや、 なぜか石川優子とのデュエット(飛鳥は不参加)で 『二人の愛ランド』(1984年/※試聴環境がないようです by)で 違った一面を見せつつ健在さをアピール、 光GENJIに対し 『STAR LIGHT』『ガラスの十代』『パラダイス銀河』(いずれも1987年。*1) といった佳曲を投げ売りして*2あぶく銭を稼ぎ、 デビ…

『WOMAN』 アン・ルイス ~ 刺激的なコト言っちゃうし。難解なコトやっちゃうし。

…や兵どもが夢の跡」からきている。 奥州藤原氏や源義経らの栄枯盛衰の故事を知ってか知らずか、知らずか知らずか、 恋を戦場と捉えて、終わった恋模様をこの有名な句で例えている。 のっけから突拍子無さ全開だ。 話が少々脱線するが、アンダーグラウンドの曲はともかく、 メジャー曲で俳句を織り込んだ曲ってのは、思い当たる限りこの曲を除いてない。 「かわず飛び込む水の音」*1とか、 「ひねもすのたりのたりかな」*2とか、 「負けるな一茶これにあり」*3とか、 無さそうでやっぱ無いよなあ。 近…

『涙のリクエスト』チェッカーズ ~ 呪いの言葉を隠したリクエスト

…はノスタルジイを、知らぬ人には見知らぬ新鮮さをあたえるが、 多くの人にとっては、そんなことに気づくこともなく、 ただただ純粋に楽曲を楽しむことになる。 『涙のリクエスト』にしても、ロカビリーとドゥワップのあいの子のような曲調で、 そうとは知らない若者たちをキャッチ―なメロディーで引き込んだ。 チェッカーズはこの曲以降も、思わずニヤリとしてしまうような 懐古趣味的な曲調をバックボーンにしたヒット曲を重ねていく。 シングルジャケット/駿河屋より 涙のリクエストチェッカーズ歌謡曲¥…

『与作』北島三郎 ~ 実はこれが描きたかっただけだったりする。

…想像ではあるが、おそらくは大木を切り倒すときの警戒の掛け声であろう。 山木立の中では、意外と言葉の通りが悪い。 人里離れて静寂なのかというと、必ずしもそうでもなく、 木々の風によるざわめきや、山からの反響音でかき消され、言葉が聞き取れないためだ。*6 そのため、登山中に落石を起こしたときにかける言葉「ラーク!」のように。 取り決めの短い掛け声を決めて、意思疎通する方が都合がよい。 ハ行の音を伸ばした音は、おそらく山の中で遠くまで通りやすいのだろう。 やまびこに対する「ヤッホー…

『駅』 竹内まりや ~ 別れても好きな人、にならなくて本当によかったと思う

…はないか。 別れてからの「2年の月日が変えたもの」は、 彼は、“まなざし”→ 内面であり、 主人公である「私」は、“この髪”→ 外見であることから、 別れによって精神的ダメージを被ったのは、主に彼の方で、 気分を新たにすることが出来たのは、主に主人公の方だということが察せられる。 つまりは、相手を捨てたのは主人公の方、なのではないだろうか。 アルバムジャケット/駿河屋より " title="駅 " class="itunes-embed-image"/>駅 中森明菜J-Pop…

『アメリカン・フィーリング』 サーカス ~ 滑川市民に告ぐ!今こそ立ち上がれ!

…。なぜなんだ。 昔からずっと疑問だった。 誰も気づかないのか。 気づいていても馬鹿らしくてやらないのか。 それとも著作権者の許可が下りないのか。 それとも実はやったけど不発だったのか*1。 富山県、蜃気楼で有名な魚津市の隣に、滑川なめりかわという市がある。 日本海に面し、ホタルイカの水揚げで有名な港町だ。 もうずいぶん昔のことになるが、ゴールデンウイークをちょっと外した時期だったと思う。 富山県を訪れた際、深夜の観光ホタルイカ漁に参加しようとした。 船着き場前の駐車場にテント…

『上を向いて歩こう』 坂本九 ~ ハヒフヘホ母音が生んだ日本唯一の奇蹟

…曲はこれだけなのだから。 米ビルボード誌3週連続1位、年間13位という、 どういう奇蹟が起こったんだかわからないくらいのビッグな結果を残している。 米国でのタイトルは、これまたなぜか『SUKIYAKI』。 うまそうだからか? しかも、日本語の歌詞そのままでトップをとったというから恐れ入る。 身近なところ、日本で例えれば、オリコンチャートで、 突如タイ語あたりの曲がトップに立ったような、それくらいの驚き具合だろう。 ウケた要因はまったく分からないが、母音が「アイウエオ」ではない…

つづく。

…集めてしまいがちだからね。 それらを集めて、マイベストみたいなものを作ってみると判るんだけど、 結構退屈なものになってしまうんだ。これが。 似たような構成の曲が並んでしまうからだと思う。 ほかにない特徴的な曲、を意識して選曲した結果 異様に偏りのあるものになってしまった。 これは個人的偏見で選んでいるからしょうがないと開き直ることにする。 ミディアムテンポの曲ばかりになったよな。 ペース的には、最初の90曲くらいまでは週1~2本ペースで書けてたので 1年くらいで終わってしまう…

『虹と雪のバラード』トワ・エ・モワ ~ おおらかな時代の、希望に満ちた色とりどりの夢物語

…札幌五輪を記念して作られたこの曲は もうその点だけで、なんとも微笑ましいと感じてしまう。 シングルジャケット/amazonより 虹と雪のバラード(2008 VERSION)トワ・エ・モワJ-Pop¥250provided courtesy of iTunes これは遥か後年の再録 作詞 河邨文一郎、作曲 村井邦彦、編曲 小谷充 1971年(昭和46年)8月25日、東芝音楽工業より発売 オリコン最高位7位(年間57位/1972年) 歌詞はうたまっぷへ:虹と雪のバラード トワ・エ…

『My Revolution』 渡辺美里 ~ 明日のためにすべてのフラグを立てる超感覚

…んだろうが、 周りからすれば、何を言っているのかわからない。 その発見を誰かに伝えたくてうずうずしているみたいだけど、 「明日を乱すことさ!」 たぶんこれじゃあ、誰もわかってくれない。 要するに、本人だけがわかる感覚を得た、 というところまでで、理論に至っていないのだ。 今日「わかった」、のではなく、「わかり始めた」、 というのは、つまりはそういうことなんだよね。 シングルジャケット/amazonより My Revolution渡辺 美里J-Pop¥250provided c…

『B・BLUE』 BOØWY ~ Bの意味するところ。考える人の数だけ答えはある

…国語のテストに見受けられる。 「知るかボケ」 が最も適切かつ適格な答えだと思うが、 今も昔もそんな答えは許されないようなので テストに於いてはそれっぽい回答を用意しなくてはいけない。 「それっぽい回答」というのが重要で、 要はいかに大多数の人を納得させられる答えを用意できるか それだけがいわゆる正解に導くポイントだ。 つまりは多数決理論。 「作者」が決して人格破綻者ではなく 一般的な思考の持ち主であるという、 見ようによっては、見当違いも甚だしい前提に基づいている。 似たよう…

『even if』平井堅 ~ 妄想は心に思う分には無害だが口にするとキモイ

…?」 遊び慣れた男なら、これくらいの軽口は、平気に口にしてしまうのかもしれない。 が、この主人公、頑として態度にあらわさないようだ。 心の中では、いつまでもそばに置いておきたいと願いつつ 「♪すべての言葉をまた飲み干して 君から目をそらし」たり、 終電が行ってしまうことを願いながらも、 「♪残りのバーボンを今飲み干して 時計の針を気にし」て ああやっぱり間に合ってしまったか、と心の中で嘆きつつも、 おそらくは、ほっと安堵して、ちゃんと終電に間に合うように帰したりと。 シングル…

『appears』 浜崎あゆみ ~ ぜいたくな悩みだよね。本人は深刻なんだろうけども

曲の終盤にあらわれる、しつこいぐらいの念押しが 主人公の今の心のありようを物語っている。 「♪まるで全てが そう、まるで何もかも全てが 全てのことが」 メロディーの進行を捻じ曲げてまで、 しつこく、しつこく、しつこく、しつこく。 「♪うまくいっている かのように 見えるよね」 第三者の視点のように言っているけど、 ここでいう「恋人たち」はもちろん主人公とその彼氏のことだろう。 当たり前のこととして日常に発生する波風は、当然あるものの ほんとうに順調に日々を重ねて行っているハズ…

『花葬』 L'Arc~en~Ciel ~ 失われたものは美しいが、残されたものはただの無残

…体は 結構早い段階から認識していた。 というのも、うちの弟が地元ミュージシャンの黒夢*1とセット(?)で インディーズのアルバムCDやビデオを所持していたためだが、 それらのジャケットの退廃的な雰囲気のせいだろうと思う バンドや楽曲自体に興味を持つことはなかった。 その後、バンドがメジャーになっても個人的にはさほど興味を持つことはなく ─もっとも、ラルクに限らず歌い手自体に関心を持つことがほとんどないのだが─ 過ごしてきた。 そしてどういうわけか、ラルクの曲はどれを聴いても、…

『今宵の月のように』 エレファントカシマシ ~ 醒めつつも前向き、な感じがカッコイイと思うお年頃

街灯もまばらな夜道。 妙に輪郭のはっきりとした自分の影を足元に見つけ 思わず背後を振り仰ぐと、そこには、ぽっかりと満月が浮かんでいたりする。 月の光って意外と明るいんだよね。 いつか、今夜の月のように光り輝くんだ、という なんだか少し遠慮がち聞こえてしまいがちな、表題曲の歌詞も、 案外そんなに悪い目標でもないんじゃないか思える瞬間だ。 そう思って聴くと、 「♪くだらねぇと呟いて 醒めたツラして歩く」とか、 「♪いつまでも続くのか 吐き捨てて寝転んだ」とかいう ブッキラボー*1…

『田園』 玉置浩二 ~ 本当にみんないるのかな。自分だけハブかれてない?

…イトルもさることながら 歌詞にしたって、結局のところ何が言いたいのか正直よくわからない。 難しい言葉なんて何ひとつ使われていないのに。 「僕」は、石ころを蹴飛ばし、夕陽に泣き、 陽だまりの中、がむしゃらに走る。 「君」は、夜空見上げて、星に祈り、 そろばんはじいて、頭を抱える。 「あいつ」は、油にまみれて、黙り込み、 空っぽのミルク瓶に、タンポポを挿す。 「あの娘」は、仕事ほっぽらかして、頬づえつき、 道を外れちゃって、途方に暮れる。 「僕」や「あいつ」のような男連中は、なん…

『名もなき詩』 Mr.Children ~ プライドを捨てきれていないのは、誰でもなく自分自身。

…つは、まだ名前が付けられていない状態。 出生届を出す前の赤ん坊のような状態。 『吾輩は猫である』の猫のような状態。 いつかは名付けられるのであろうが、未だ決定せず、の状態。 ひとつは、まだ名前を知らない状態。 「♪どこの誰かは知らないけれど、誰もがみんな知っている」月光仮面 (近藤よし子『月光仮面は誰でしょう』/1957年/※試聴環境がないようです by)状態。 名乗るほどのモンじゃありません、と去っていったあの人など。 本当の名前はあるハズなんだけど、あいにく存じ上げず、の…

『Hello, Again ~昔からある場所~』 /My Little Lover ~ 君と、僕と、冒険心と、ほんの少しの郷愁と。

…ったことが具体的に語られないところにあると思う。 小説だったら、光景がぱっと眼前に浮かぶような風景の描写から始まり、 名指しで書かれた主人公が、いま何をしている、 そんなところからスタートする。 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。 向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。」(『雪国』川端康成) 一方、詩においては 登場人物が名指しで登場するようなことはあまりない。 ひとつの視点から見た情景や心象が 淡々と…

『KNOCKIN' ON YOUR DOOR』 L<->R ~つたなさがにじむ青い応援歌

…いう曲か まったく知らないなんてことがざらにある。 L<->Rとかいう妙な名前のバンド*1の、 「Knokin' on your door」というタイトルの曲が存在することは なんとなく知ってはいたが、 曲とタイトルが結びついたのは何年も後になってからのこと。 タイトルから勝手に、ボブ・ディランの 『Knokin' on Heaven's Door(天国への扉)』(1973年/※試聴環境がないようです by ) のような 曲調をイメージしていたせいだと思う。 ジャケット/am…

『夏を待ちきれなくて』 TUBE ~ 覆水盆に還らず、という言葉を知らんのか。

いいよ、君が望むなら別れよう。 だけどまたすぐに恋人同士に戻れるさ! もうすぐ夏がやってくるからね! 「♪サヨナラから始めよう 燃えるような恋してみよう」 「♪もう一度やり直せそう 夏を待ちきれなくて」 ポジティブ・シンキングにもほどがある。 何の悪気もなく、あっけらかんとピュアな笑顔を浮かべて。 ストーカーじゃないんだけど、ストーカーよりずっとタチが悪い。 こんな考え方をする相手に捕まったら、もう逃げられない。 どうやら、覆水盆に還らずという言葉を知らんらしい。 そんな相手…

『世界中の誰よりきっと』 中山美穂 & WANDS ~ オマエの日本語ってなんだか変だよな。イヤ解るけどさ

…んて言っているかわからない滑舌の悪さで、 意味が解らない部分が多々あるが こういうものの言い方するヤツって、実は結構いるよね。 「果てしない笑顔」、エンドレススマイルってなんだよ、とか。 「季節を越えていつでも」って、いつまでも、の間違いだろう、とか。 解らないままでもしょうがないので 全文日本語訳*1にチャレンジしてみよう。 相当話を盛らないと、ストーリが破綻してしまうので かなり無理矢理なものになると思う。 せっかくだからデュエットスタイルにしてみよう。 男)輝かしい栄光…

『Diamonds』 プリンセス・プリンセス ~ 偏見に突き付けた、若き挑戦状

…っきり高価なものをちらつかせない限り、絶対になびかない。 そんな偏見に満ちた世の中に、挑戦状のように あえてこんな歌詞をたたきつけた。 「♪好きな服を着てるだけ。悪いことしてないよ?」 決して良いとはいえない、むしろ小馬鹿にしたようなイメージに、 あえて便乗するように、 「♪楽しむことにくぎ付け」 「♪プレゼントの山 埋もれもがいて」 「♪欲張りなのは生まれつき」 世間の持つ、イケイケの若い女性のイメージを積み重ねていく。 いったい、どうしてここまで人を刺激しようとするのだろ…

『川の流れのように』 美空ひばり ~ 平成は昭和の大きな残響から始まった

時系列から整理してみよう。 時は平成元年。 1月8日に始まった、平成のわずか4日目に この曲はシングルカットされた。 平成元年(1989年)1月11日のこと。 以下、昭和と平成の境目を反復するように時をたどる。 さかのぼって、およそひと月前。 この曲の初出は前年12月のCDアルバム『不死鳥パートII』。 昭和63年(1988年)12月1日発売。 時はくだって、昭和最後の日からちょうど1か月後。 体調不良のため、わずか2日目で中止となるツアーの 生涯最後となる公演。 平成元年(…

『スシ食いねェ!』 シブがき隊 ~ 寿司ネタの定番。ネタはネタでも話のネタ。

…。」 どこの誰だか知らないけれど 誰もがみんな知っている*1この有名なセリフ。 そしてトドメはもちろん、 「寿司食いねェ!」。 長い話のなかの、ほんの一場面なんだろうけど*2、 セリフが独り歩きして幾星霜。 遂にはこんな派生曲まで誕生してしまった。 そして、数十年たったいまでも テレビなんかで寿司の場面のBGMといえばこの曲。 ちゃきちゃきの江戸っ子の世界を、 こんなテクノポップスで彩るなんて、どうやったって不釣り合い。 だのに「ヘイ、ラッシャイ」という掛け声と 寿司ネタの連…

『愛・おぼえていますか』 飯島真理 ~ 愛って旅立った先にはどこに行くのだろう。

当初からこれがアニソン*1だとは 全く意識していなかった。 出自を知った今になっても、その認識はさほど変わっていないと思う。 アニメソングという枠組みを超えて、純粋な楽曲としてもヒットした 『銀河鉄道999』(ゴダイゴ/1979年/※試聴環境がないようです by) 『CAT'S EYE』(杏里/1983年/※試聴環境がないようです by) などと違って、タイトルにも歌詞にもアニメのタイトルや、 登場人物名のような直接のキーワードが登場しないためかもしれない。 かといって、決し…