この曲を聴くに思うは、 カッコいいことと退屈であることは、まさに紙一重であって ちょっと何かのボタンを掛け違えただけで、 かなりつまらない曲になったであろうことは想像に難くない。 かつて思い誤ってカラオケでこれを選曲してしまったがために シラー…
なぜだ。なぜなんだ。 昔からずっと疑問だった。 (この出だしの登場は『Mr.サマータイム』に続いて2回目) 誰も気づかないのか。 気づいていても馬鹿らしくてやらないのか。 それとも著作権者の許可が下りないのか。 それとも実はやったけど不発だったのか*…
スピッツの歌詞の世界は、かくも意味深であって 深読みしようとすればするほど、各々聴き手の妄想の世界に突入していってしまう。 タイトルにしたって、物語のどこに楓が登場するかっていう問題に対し、 歌詞の中に木立の一本も見えないところを見ると*1 僕…
なにもこんなマイナーな曲を採り上げなくても、と思いつつ、 もしかしたらマニアックな層の来客を期待するスケベ心も持ちながら*1、 物陰からコッソリと声を大にして言いたいのは、 この歌がまれにみる5拍子の歌であるということ! 数少ない5拍子の曲として…
個人的願望としては、ここに歌われている「君」には なんとしてでも、生きていてもらいたい。 亡くした人に対して遂げられなかった思いを 夢のような奇跡の物語で叶えるなんて話は もはやあらゆるジャンルの物語で、手を変え品を変え語りつくされており 正直…
たしか中学2年の時だったと思う。 英語の授業においてトンデモないことが流行した。 たとえば、日本語訳が『Aが~すると、決まってBは…になる』 という英語構文があったとする。 この「~」を「ピー」、「…」を「プー」などと読むのだ。 たったそれだけのこ…
ちょっと面白いことにこの曲、 一聴してシンプルな印象を受けるのに 聴きこんでいくと、意外に展開していることに気づく。 要は、構成が凝っているのだ。 わかりやすいところで例を挙げると、 曲のタイトルである「グロリアス」 これが歌われるのは1番のクラ…
ドコを切り取っても、純度100パーセント、 混じりっけナシのロックンロール。 そりゃあもう、『完全無欠のロックンローラー』(1981年/アラジン/※試聴環境がないようです by) なんか、まるっきりメじゃないほど完全無欠なロックンロール。 チャック・…
あえて小難しい言葉でいうならば、 この曲が「ラップ」なる音楽的指向の 市井における嚆矢であることに関して是非に及ばず、 といえる。 難しい言葉にすることには、自己満足以外の意味がないので、 解るように砕けた言い方をすると、 やっぱ、どーあがいて…
たぶん守秘義務があるので、詳しいことは言えないが ときどき仕事で有名無名のミュージシャンの動向を知ることがある。 世間的には、『愛は勝つ』(1990年/※試聴環境がないようです by)で 一発屋として知られるKAN(失礼)が 「弾き語りばったり」とかいう…
ずいぶん紆余曲折をするグループだよなと思っていた。 谷村新司と堀内孝雄のダブルボーカルグループ・アリスのような、 歌謡曲風のフォークロック 『ひとり咲き』(1979年/※試聴環境がないようです by)でデビューし、 あからさまなアジアンテイストの 『万…
てっきり昭和の歌だと思っていたが、案外平成の歌だった。 といっても昭和も明けたてホヤホヤの平成元年のこと。 イケイケに唸り上げるエレキギターのイントロに導かれ 飛び出した言葉は、「♪つわものどもが夢の跡だね」。 思いもかけず芭蕉の句が飛び出てき…
ウルフルズにとってのそれは、 古きよきロックンロールに、現代の演奏テクニックを導入することであり、 ゆずにとってのそれは、 古きよきフォークソングに、ポップスのリズムを導入することであり、 チェッカーズにとってのそれは、 古きよきロカビリーに、…
「♪与作は ペェ*1 を 切る~」 「♪対々トイトイ和ホゥ*2~」 「♪対々トイトイ和ホゥ~」 *3 「♪(ンカァァァァァァ・・・・!!)」 *4 おしまい。 シングルジャケット/amazonより 与作千昌夫演歌¥250provided courtesy of iTunes これは千昌夫によるバージョ…
メロディーを無視して伴奏だけ聴いていると、 なんだかものすごく不穏な空気が流れていることに気付く。 ドッド、、、、ドッド、、、と、 ゆっくり迫りくるようなバスドラムの音や、 時折不協和音のように1拍だけ挟まれる、違和感のあるコードなど、 まるで…
なぜだ。なぜなんだ。 昔からずっと疑問だった。 誰も気づかないのか。 気づいていても馬鹿らしくてやらないのか。 それとも著作権者の許可が下りないのか。 それとも実はやったけど不発だったのか*1。 富山県、蜃気楼で有名な魚津市の隣に、滑川なめりかわ…
楽曲自体、それほど突出した印象のものとは思わないけれど、 これを挙げないわけにはいかない。よね? 後にも先にも、全米の総合シングルチャートで 1位を獲得したことのある日本の曲はこれだけなのだから。 米ビルボード誌3週連続1位、年間13位という、 ど…
いやいや、長かったよぅ百名曲。 ほぼ2年かかりました。 ここまでの全体を見渡すと、意識的にバラードを排除したおかげで なかなかバラエティに富んだ選曲になったと思う。 「名曲」っていうと、とうとうと歌い上げる系の 楽曲を集めてしまいがちだからね。 …
生まれるよりも前の話なので、まったく世代ではないのだが、 個人的にオリンピック・ソングといえばこれ。 なんと言っても、歌詞に「オリンピック」が出てくるではないか。 ・・などというつもりはないが、 権利関係がややこしい現代では、歌詞にもタイトル…
ようやくコツをつかんだ、 きっとそんな状況なんだろう。 「♪わかり始めたMy Revolution 明日を乱すことさ 誰かに伝えたいよ My Tears, My Dreams 今すぐ!」 本人は何か決定的なポイントを掴んだつもりなんだろうが、 周りからすれば、何を言っているのかわ…
“作者のもっとも言いたかったことは何か?” というかなりの無茶問題が、しばしば国語のテストに見受けられる。 「知るかボケ」 が最も適切かつ適格な答えだと思うが、 今も昔もそんな答えは許されないようなので テストに於いてはそれっぽい回答を用意しなく…
女を酒に酔わせて、どうこうしようという妄想を抱くお話である。 以上、歌の解説、おしまい! いや、、、これで終わっては身も蓋もない。 もう少し具体的に内容を詰めていこう。 彼氏持ちの女友達。密かに想いを寄せるそんな相手に対し この主人公、どういう…
曲の終盤にあらわれる、しつこいぐらいの念押しが 主人公の今の心のありようを物語っている。 「♪まるで全てが そう、まるで何もかも全てが 全てのことが」 メロディーの進行を捻じ曲げてまで、 しつこく、しつこく、しつこく、しつこく。 「♪うまくいってい…
ラルクこと、L'Arc~en~Cielというバンドの存在自体は 結構早い段階から認識していた。 というのも、うちの弟が地元ミュージシャンの黒夢*1とセット(?)で インディーズのアルバムCDやビデオを所持していたためだが、 それらのジャケットの退廃的な雰囲気…
街灯もまばらな夜道。 妙に輪郭のはっきりとした自分の影を足元に見つけ 思わず背後を振り仰ぐと、そこには、ぽっかりと満月が浮かんでいたりする。 月の光って意外と明るいんだよね。 いつか、今夜の月のように光り輝くんだ、という なんだか少し遠慮がち聞…
『田園』という、本文中にカケラも登場しないタイトルもさることながら 歌詞にしたって、結局のところ何が言いたいのか正直よくわからない。 難しい言葉なんて何ひとつ使われていないのに。 「僕」は、石ころを蹴飛ばし、夕陽に泣き、 陽だまりの中、がむし…
なんでこの歌には名前が無いんだろう。 そんな本質とは離れた、比較的どうでもいいことを深く考え始めると 本来悩まなくてよいはずのところで、思考はドツボにはまっていく。 名前がない状態というのには、いくつかパターンがあると思う。 ひとつは、まだ名…
詩と、小説との一番の大きな違いは、 周囲の状況や、登場人物が誰であるか、 そういったことが具体的に語られないところにあると思う。 小説だったら、光景がぱっと眼前に浮かぶような風景の描写から始まり、 名指しで書かれた主人公が、いま何をしている、 …
「♪あのきむにゅどぅ~」 いや、言えてないし(笑)。 個人的に、テレビの音楽番組というものを全く見ないため、 歌は知ってても、誰のなんていう曲か まったく知らないなんてことがざらにある。 L<->Rとかいう妙な名前のバンド*1の、 「Knokin' on your doo…
いいよ、君が望むなら別れよう。 だけどまたすぐに恋人同士に戻れるさ! もうすぐ夏がやってくるからね! 「♪サヨナラから始めよう 燃えるような恋してみよう」 「♪もう一度やり直せそう 夏を待ちきれなくて」 ポジティブ・シンキングにもほどがある。 何の…