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日本百名曲 -20世紀篇-

20世紀の日本の歌曲から、独断と偏見で100曲を紹介

『未来予想図II』 ドリームズ・カム・トゥルー ~ シンプルで強い夢は、きっとかなう。

あらかじめ回数を決めた ポンピングブレーキ*1はやめましょう。 危ないし。 「♪ブレーキランプ5回点滅 ア・イ・シ・テ・ルのサイン」 かくいう自分も、実は何回かやったことはあるが、 去り際にやってもその場で相手の反応を知ることはできないので ただのミ…

『M』 プリンセス・プリンセス ~ 想いがブラックホール化している。立ち位置の問題か

あらためて歌詞をみて初めて気づいたのだが、 別れた相手を想い出にできなくて苦しい、 という単純な歌では、どうもないらしい。 彼に言われた別れの言葉が、 いつまでも頭の中でリフレインしていて、 逃れられない。 だけどなぜか、愛しさを忘れることがで…

『Train-Train』 ザ・ブルーハーツ ~ さまよえる羊たち応援団

ブルーハーツの最大の良さは ひとえにその、わかりやすさ、にあると思う。 「♪見えない自由が欲しくて」 「♪見えない銃を撃ちまくる」 「♪どんな記念日なんかより」 「♪どんな記念碑なんかより」 ダジャレ一歩手前の*1、韻を踏んだ歌詞と、 どんなことがあっ…

『大きな玉ねぎの下で』 爆風スランプ ~ 純粋な少年が大人になる通りゃんせ

爆風スランプのボーカル、サンプラザ中野という人物は つくづく不思議な歌い手で、 そもそも上手いのか下手なのかがよくわからない。 ・・・イヤ、もちろん上手ですよ? だけどなんて言うか、情緒の襞(ひだ)というのか、 そういうのをあまり感じさせない歌い…

『北ウイング』 中森明菜 ~ 響く不協和音は破局の予感か

サビでは力強く、 そしてそれ以外の部分では 囁くように。 遠い町に行ってしまう恋人に、 一緒に来て欲しいと言われ、一度は断ったのだろう。 しかし未練は断ち切れない。 すべてを捨てて恋人のもとへ旅立つ。 中森明菜の変幻自在のボーカルに載せて歌われる…

『探偵物語』 薬師丸ひろ子 ~ 連想ゲームの時間です。お題は「とまどい」

詩といい、メロディといい かなり映像的な曲だと思う。 「♪あんなに激しい潮騒が あなたの後ろで黙り込む」 激しく波音を立てていた海が、 ひとりの人物を映しだした瞬間に、無音の世界に変わる。 「♪夢で叫んだように唇は動くけれど 言葉は風になる」 激し…

『越冬つばめ』 森昌子 ~ 美しく歌うツバメ男は何にあらがうのか

おそらく一生のうちに一度も訊かれることは無いだろうが、 もしも、「演歌で最も美しい曲は」と問われたとしたら 迷わずにこの曲を選ぶ。 「♪ヒュールリー ヒュールリーララー」 森昌子のよく通る声による、寂しげなメロディが 実にキャッチ―で印象的。 この…

『め組のひと』 ラッツ&スター ~ べらんめえ女と取り巻くナンパ男たち

浮かれたバブル期の到来を予感させるような ラテン風でトロピカルな曲調*1とは裏腹に、 「いなせだね」 「目元流し目」 「粋なこと」 「め組のひと」 「気もそぞろ」 と古風な言い回しが目に付く。 視線の力と妖しい魅力で、 男たちを虜にしていく女を歌った…

『冬のリヴィエラ』 森進一 ~ さわやかな森進一はお好きですか?

演歌とは何か、という問いの解のひとつに、 「演歌歌手が歌っているうた」という、 本末転倒しているくせに言い得て妙、な答えがある。 演歌というのは非常に厄介な分類で、 メロディーやリズムといった、音楽上の特徴から、 ジャンルを分けることが困難だ。…

『聖母たちのララバイ』 岩崎宏美 ~ この子守歌はテンションが高すぎて眠れない

どこまでも、上がっていく音階の歌唱。 どこまでも、ヒートアップしていく演奏。 歌いだしからクライマックスまで、 この歌唱と演奏の二つが 螺旋のように絡み合い上り詰めていく。 まさに圧巻。 ん~、あふれる思いが強すぎるのか うまく文章で表すことがで…

『赤いスイートピー』 松田聖子 ~ 実は隠れ鉄道ソング

なんの気のてらいもない、純粋にメロディーのいい曲。 よって、よほど文章が巧みか、曲の構成に造詣が深くないと 文章を書く手掛かりが見つからない。 作曲者の呉田軽穂が実は松任谷由実の変名だった、 というような、ちょっと調べればわかる裏話を書いても…

『センチメンタル・ジャーニー』 松本伊代 ~ 短命を宿命づけられていた長寿曲

センチメンタル、という言葉の意味を 思わずはき違えてしまいそうになるこの曲、 歌詞の最中に自己紹介が入るという 画期的なチャレンジを施した曲である。 そしてチャレンジャーの最たる部分は 自らが、賞味期限を数か月に絞ってしまっているところだ。 「♪…

『お嫁サンバ』 郷ひろみ ~ 追っかけに追い越されてるんですけど。

ある種、ネタのひとつとして、 ことあるごとに郷ひろみがエピソードを披露しているうた。 メロディーが先にできていて、 あとからそれに合わせて歌詞が加えられるという いわゆる“曲先”*1の曲にあって、 メロディーのよさに仕上がりを楽しみに待っていたら、…

『ルビーの指環』 寺尾聰 ~ たぶん1拍目はアンタッチャブルなのだろう

ひとつひとつの要素を見ていくと、 まったくいいところがない。 低い声でぼそぼそ歌うし、 単調で盛り上がりに欠けるし、 未練たらたらの失恋ソングだし、 歌い手のビジュアルもパッとしないし。 だのに、なぜここまで、いい歌となって さらに大ヒットしたの…

『防人の詩』 さだまさし ~ エキサイティング・クエスチョンズ

まぁ、まずは落ち着け。 何があったか知らんけど、とにかく落ち着け。 「♪海は死にますか 山は死にますか 風はどうですか 海もそうですか」 「♪教えてください・・・」 まくしたてるように、終始問いを投げかけてくる。 その答えを得ることもなく。 同時期の…

『舟唄』 八代亜紀 ~ ときどき無敵になればいい ♪チャンチャチャチャラー

こうやって、ただひとり 呑み屋でチビチビやっているだけで 歌になるのだから、演歌ってすごい。 「♪しみじみ飲めばしみじみと」 「♪ホロホロ飲めばホロホロと」 「♪ぽつぽつ飲めばぽつぽつと」 しかし、いずれも言葉としては意味不明だ。 「しみじみ・・・…

『異邦人』 久保田早紀 ~ タマゴが先か、ニワトリが先か。(いや、クボタサキだ)

ほんのつま先ほどの、 何とも表現できない違和感があった。 サブタイトルに「シルクロードのテーマ」と ついていたことを知ってからだと思う。 そのとおり演奏は実に中東的だ。 終始演奏を引っ張っているストリングスもそれっぽいし、 ズンチャカチャッチャ…

『ビューティフル・ネーム』 ゴダイゴ ~ beautifulは、うつくしいではなく、すばらしい。

小学校か何かで習ったような覚えがある。 音楽の教科書ではなく、 小さな歌本のような副読書に載っていた気がする。 その時は、こんな絶妙にノリの良い 歌だとは思いもしなかった。 オリジナルの『ビューティフル・ネーム』は 「♪きょうも こどもたちは ちい…

『大都会』 クリスタル・キング ~ 底辺の現実にも、希望あふれる壮大な歌

最初に現れたきり、その後なかなか登場しない サビを待ちわびているうちに、 Bメロのハーモニーの魅力に取り憑かれてしまった。 ロングのカーリーヘアー、田中昌之と、 パンチパーマ+サングラスのムッシュ吉崎の ツインボーカルをメインに据えたバンド、 ク…

『いい日旅立ち』 山口百恵 ~ 豪華でドラマチックな、後ろ向きのうた

どうも、無視して通ることができない曲 というものがあるようだ。 深田久弥は、著書「日本百名山」の 甲斐駒ケ岳の項で、 たとえ10名山に絞ったとしても 決して落とすことのない山としてその名を挙げている。 同じように、この曲も決して外すことはできない…

『かもめが翔んだ日』 渡辺真知子 ~ よーいドンで始まる、全速力競争

聴いているこちらまで 指がつりそうになる。 ゆったりとしたイントロの 「♪か・も・め・が・と・ん・・・だー!!」 の号砲を合図に、すべての楽器が一気に疾走する。 スタートからラストに向かって どんどんテンポが上がっていくかのような 錯覚に陥る、この…

『UFO』 ピンク・レディー ~ ツッコミどころまで満載の、豪華幕の内弁当

はたして、この特徴だらけの歌を どこからツッコんだものか。 まずタイトルからしておかしい。 恋人が実は宇宙人だった、というぶっ飛んだ設定だが なぜかタイトルはUFO。 「宇宙人」とか「異星人」とかいうタイトルではなく、 『UFO』。 ・・・何故だ。 遠…

『勝手にしやがれ』 沢田研二 ~ カッコつけても女々しさ全開

勇ましいタイトルや曲調と裏腹に、 なんとも女々しい歌であることよ。 力強いピアノによるイントロ*1から導き出される ジュリー*2こと沢田研二の カッコよく歌いあげるストーリィは、、、、 出ていく女をタヌキ寝入でやり過ごす男。 女が出て行ってからむっ…

人名・曲名索引 ~ 

あ か さ た な は ま や ら わ 記事アップ分までの索引です。(★は百名曲) あ 『ああ人生に涙あり』 『あ~よかった』 aiko 『愛こそはすべて』(『All You Need Is Love』) 『哀愁のカサブランカ』 『I Don't Want To Miss A Thing』 葵司郎 青江三奈 青…

『あずさ2号』 狩人 ~ 鉄道ファンとハモりフェチに愛されるマニアな歌

ハモりフェチにはたまらない。 「♪さよならはー いつまで経ってもー とても言えそぉにー ありませーんー」 いやぁ、ぞくぞくするねえ。 とんねるずの木梨憲武が、山本譲二と組んで 憲三郎&ジョージ山本をやっていた時に、 ジョークで「ライバルは狩人」と言…

『中央フリーウェイ』 荒井由実 ~ 無意識に時代が散りばめられたうた

中央道を八王子方面に向かって走っていて 頭をよぎったのはやはりこの曲だった。 右手に競技場のようなものが見えたところで ふとこの曲を思い出し、 ひょっとしてあれが府中競馬場だとすると、、 じゃあ左手に、、、この建物がビール工場? あ、SUNTORYって…

『落陽』 山田パンダ ~ ちっとも有名ではないパンダ

誰でも知っている、当然。 ・・と思っていたことが、 ふとした拍子に、実は誰も知らなかったことを知る、 なんてことが時々ある。 それはドラマだったり、漫画、ゲーム、映画、 ファッション、また子供時代の遊びに至るまで ありとあらゆるところに存在する…

『ペッパー警部』 ピンク・レディー ~ 過去記憶の捏造は、果たして洗脳なのか

時々びっくりするのだが、 自分の記憶からたどった年代と、 「百名曲」を書くために調べて分かった年代に ギャップがあることがある*1。 『ペッパー警部』 幼少のころにテレビで見てたために 事細かに覚えているものだと思っていたが、 どうやら世代的に、リ…

『なごり雪』 イルカ ~ 巣立つ娘の父親の視点に立ってみる

本当に恋人同士の別れのうた、なのだろうか? 男目線の歌を女性であるイルカが歌うことで、 さらにその違和感は深まってしまった。 おそらくはこのうたと同時に発表された、 同じく伊勢正三作詞・作曲の 『22才の別れ』(かぐや姫/1974年)の影響だろう*1。…

『木綿のハンカチーフ』 太田裕美 ~ 天然悪女の男いじめうた

すべて女が悪いと思う。 新社会人として、意気揚々と都会へ旅立っていった男と 故郷にひとり残された恋人の、 文通形式のこの曲*1を聴くたびにそう思う。 しかし一般世間の反応を見ると どうも解釈が違うらしい。 都会にもまれて、変わっていく男、 そして男…

『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』 / ダウン・タウン・ブギウギ・バンド ~ 果たして、歌である

これは果たして歌なのだろうか。 草創期に散々物議をかもした「ラップ」のほうが、 はるかに歌らしいではないか。*1 タイトルコールの 「♪港のヨーコヨコハマヨコスカ~」 のコーラス部分以外には、 歌唱にメロディーラインも、リズムもない。 ただただセリ…

『東京』 マイ・ペース ~ 東京東京うるさいんだよう

『東京』の名を冠した歌は多くあれど、 個人的にもっとも好きな曲がこれ。 「東京」という言葉の繰り返し頻度でも群を抜いている。 連呼すればいいってもんでもないが。*1。 おそらく遠距離恋愛という言葉も定着していなかった頃だろう。 曲は印象的なフルー…

『タイムマシンにおねがい』 / サディスティック・ミカ・バンド ~ 時代に早すぎたギターサウンド

初めてパフィーを聴いた時の、 激しい既視感はこれだったのかもしれない。 当時は、shampoo*1などとの類似性が言われ、 まったく腑に落ちないままに半分納得していたが、 まさかそこから20年以上もさかのぼったところ*2に 既視感*3の源が転がっているとは思…

『たそがれの銀座』 黒沢明とロス・プリモス ~ 数え歌になり損ねたかムード歌謡

日本のポピュラー・ソングの王道が ロック・ポップス*1に移り代わり、 その傍流として フォーク*2やニュー・ミュージック*3が台頭してきた。 そして、古いタイプのうたは 「歌謡曲」という 新たなジャンル名を頂戴して、 独自の進化を遂げていく。 その中に…

『ジョニィへの伝言』『五番街のマリーへ』 / ペドロ&カプリシャス ~ お互い、人を介さないとコミュニケーション不能らしい

すっかり、シングルのA面・B面曲*1だと信じ切っていた。 そんな、初めからひと組の楽曲として 作られたのじゃないかと思ってしまうくらい、 見事な対比をみせているこの2曲。 別々に作られたものと知ったのは後になってからのこと。 何も具体的な描写はない…

『ちいさい秋みつけた』 ボニー・ジャックス ~ 胸に沁みる秋のうたは病床のうたか

この美しい曲を挙げるのをすっかり忘れていた。 『想い出の渚』(ザ・ワイルド・ワンズ/1966年)の回でふれたように、 夏のうたがノスタルジィ*1であるのならば、 秋のうたはロンリネス*2だろうか。 同じ回想でも、懐かしさよりも寂しさが先立つ。 主人公は…

番外 / ナイスカバー!

ひとの持ち歌を歌うことをカバーという。 かけているレコードにかぶせて歌うから、カバー。 カラオケのイメージ。 ・・だと思っていたが、どうも違うらしい。 英語で"cover for A"(Aは人を指す) で、 「Aの代わりを務める」 というところから来ているそうで…

『伊勢佐木町ブルース』 青江三奈 ~ スケベを餌にやりたい音をやる

歌詞はともかく、イチイチかっこいい曲である。 跳ねるようなストリングスのリフ*1、 時計が秒針を刻むような、乾いたドラムの音、 青江三奈のハスキーボイス、 ブレイク、 「ドゥドゥヴィドゥヴィドゥビ・・・」のスキャット*2、 その後に絶妙なタイミング…

『想い出の渚』 ザ・ワイルドワンズ ~ 日本人の夏はノスタルジィでできている

夏のうたがノスタルジックになったのはいつからだろうか。 大人も子どもも恋人も、 夏だぜ海だぜ騒ごうぜイエイ、 てな開放的な感じではなく、 夏の日の思い出を、優しく、ときに切なく歌い上げる曲が 特に日本の歌に多い気がする。 『夏休み』*1、 『夏をあ…

『恋のフーガ』 ザ・ピーナッツ ~ 突き刺さるイントロに、ゴジラを想う

突然の大音量にびっくりする。 今の言葉で言うと、「オーケストラヒット」*1に相当する音だろうが 当時にしてみれば 相当センセーショナルな音だったに違いない。 コンサートやレコードの冒頭で度肝を抜くには まさにもってこい。 その鋭角的な2音と、 入れ…

『恋のバカンス』 ザ・ピーナッツ ~ ジャパン・ポップスの幕開け

洋楽ポップスのカバーを中心に活躍してきた双子のデュオ*1。 満を持して登場したオリジナルソングが 大ヒットした*2。 どちらが主旋律ともとらえきれないツインボーカルは、 声質こそ旧態依然としているものの、 曲全体の雰囲気が、新たな時代を予感させるも…

『いつでも夢を』 橋幸夫・吉永小百合 ~ 曲がいいと中国語でもイケるのよ

どこで覚えたのかはとんと覚えがないが、 昔からこのメロディーは知っていた。 この曲をそれとして認識したのは サントリーの烏龍茶のCM*1が最初だったと思う。 中国語で唄われたこのCMは当時ちょっとした話題となり、 調子に乗って新聞に載った烏龍茶の広告…

『ハイそれまでョ』 植木等 ~ 卓越した表現力はタチが悪い

柳の下にドジョウはいたようで、 前年の『スーダラ節』が、ヒットの勢いを得て映画化*1し、 さらにつづけての映画*2のメインテーマ(のひとつ)となったのがこれ。 勢いそのままに、この曲で紅白歌合戦に出場となった。 なんといっても注目は植木等の表現力…

『スーダラ節』 ハナ肇とクレージー・キャッツ ~ 生真面目にとほうもない脱力劇

サラリーマン哀歌の元祖ともいえる楽曲だが、 その突き抜けるまでの能天気なアレンジと歌唱が、 暗さを微塵も感じさせない、 浮かれた、酔いの境地に似た空間を醸し出している。 サビは、脱力を無限に発する 「♪スーイ スーイ スーダラダッダ スラスラ スイ…

番外 / 『上を向いて歩こう』 坂本九

楽曲自体、それほど突出した印象のものではないけれど 挙げないわけにはいかない。よね? 後にも先にも、全米の総合チャートで 1位を獲得したことのある日本の曲はこれだけなのだから。 ビルボード誌3週連続1位、年間13位という、 正直何故だかわからないビ…

『東京ナイトクラブ』 松尾和子・フランク永井 ~ 大人の男女の火アソビ劇場

フランク永井の、ダンディーな低音の響きと 松尾和子の、艶やかで色っぽくかすれた声の 掛け合いデュエット。 じれったいまでにタメのきいた伴奏と これまたじれったい、二人の会話。 それをひと言でいうと、ムーディ。 ナイトクラブ、とはいうものの、 ダン…

『お富さん』 春日八郎 ~ 意外や意外にヤクザな物語

「♪死んだハズだよ お富さん」 元ネタは歌舞伎*1らしい、と知ったのは最近のこと。 人の女に手を出したチンピラが、女ともども半殺しの目にあって、 自分だけ生き延びていたと思っていた。 しばらくのち、 当の女は誰かに囲われていていい暮らしをしていたこ…

『お祭りマンボ』 美空ひばり ~ 出来すぎちゃったネタフリ

『♪ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ そ~れ、それそれ お祭りだァ!』 というフレーズは、いつの時代になっても 使ってみたくなるフレーズらしく、 『お祭り忍者』*1や 『ダンシング!夏祭り』*2なんかに 手を変え、品を変え、組み込まれて…

『東京キッド』 美空ひばり ~ その音質は時代の音なのか

「♪右のポッケにゃ夢がある、左のポッケにゃチューインガム」 映画を見たことはなくても、 ズボンのポケットに手を突っ込んで歌う 子役時代の美空ひばりの映像とひっくるめて 記憶している人が多いのではないだろうか*1。 まさに自分がそうだ。 それはさてお…

『長崎の鐘』 藤山一郎 ~ にわかな光明を瞬時に覆い尽くす闇

いうまでもなく、長崎での戦災をテーマにした曲。 直接的に原爆を表す表現は出てこないものの、 誰もがそれを連想せざるを得ない。 ということで、曲調も、歌詞も かなり重苦しい雰囲気を醸し出している。 とても美しいメロディーラインの曲なのだが、とても…